ページID:34008更新日:2023年1月20日

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知事臨時記者会見(平成22年10月20日水曜日)

 

本館2階特別会議室

16時から

発表事項

 環境整備センターの漏水検知システムの異常検知について

知事

お手元に資料がいっていると思いますけれども、まず、北杜市明野町環境整備センターの漏水検知システムの異常検知の問題についてであります。

この件につきましては、地元の方々に大変ご心配をおかけし、またセンターを利用している事業者にも、受入れ停止によりご迷惑をおかけしておりまして、誠に遺憾に思っているところでございます。

この原因究明のためには、異常が検知された地点のうち、シートの破損の可能性が特に疑われる地点を中心にいたしまして、掘削してみることが必要でありますけれども、この箇所には、スレート板や水道の石綿管等の、いわゆるアスベスト含有の廃棄物が埋め立てられておりまして、現在、アスベスト飛散防止対策を含みます具体的な調査計画案について、慎重に検討を行っているところであります。

一方、事業者に廃棄物の搬入をお待ちいただいている状況を考えますと、慎重であると同時に、迅速に作業を進めることが必要であると考えております。

このため、今後、調査計画案を早急に取りまとめまして、今月28日に、県・事業団と地元北杜市の3者で締結いたしました公害防止協定に基づいて設置されております「安全管理委員会」をこの28日に開催させていただきまして、この委員会にお諮りして、十分説明して、ご了解をいただく中で、具体的な調査方法や作業工程等を決定し、そのうえで、速やかに掘削等の具体的な作業に着手して参りたいと考えております。 

 次期処分場のスケジュールの見直しについて

次に、「次期処分場のスケジュールの見直しについて」でございます。

環境整備センターに続く次期処分場につきましては、笛吹市境川町上寺尾区の計画地におきまして、平成26年中の操業開始を目指して、甲府市及び峡東3市が行うごみ焼却施設の整備と共同して、事業を進めてまいりました。

これまで、基本計画・基本設計、地形測量などを終えまして、現在、甲府・峡東ごみ処理組合と共同して環境影響評価の作業を進めているところでございます。

こうした中、甲府・峡東ごみ処理組合では、本日、組合議会において、ごみ焼却施設の建設スケジュールを2年延長し、操業開始を29年とするとの報告を行ったところであります。

延長の主な理由といたしましては、当初昨年度末までに手続きを終了する予定であった環境影響評価について、計画地周辺で希少動物であるオオタカやミゾゴイの営巣が確認されたことから、その詳細調査に不測の期間を費やしておりまして、更に、今後、保護対策を検討し、環境影響評価に反映していくための期間も必要となるためでございます。

甲府市及び山梨市においては、現在稼働中の3つのごみ焼却施設について使用期限の見直しを地元の方々にお願いする時期を迎えておりまして、特に、山梨市は東山梨環境衛生センターの使用期限が来年3月に差し迫っていることもありまして、本日、組合議会に対して、ごみ焼却施設の操業開始を2年延期するとの報告を行ったものと聞いております。

そこで、県及び環境整備事業団といたしましても、同様の理由によりまして、甲府・峡東ごみ処理組合の決定と合わせ、次期処分場の建設スケジュールを2年から3年程度延長し、操業開始を平成29年中とすることといたしました。

今後とも、引き続き、4市及び甲府・峡東ごみ処理組合と十分に連携を図りながら事業の推進に努めていきたいと思います。

以上でございます。

質疑応答

記者

明野処分場の期限が、平成26年の11月までで、次期処分場の境川が延期になりますと、その間に、約2年から3年の空白期間が生じるのですが、もともと山梨は廃棄物処分の自県内処理を掲げていると思うのですが、その2年から3年の間は、どのように対応されるのか教えてください。

知事

その点につきましては、今年の2月の県議会などにおいても申し上げているところでありますけれども、明野の処分場につきましては、県民の税金を使って造った県民の財産でありますから、有効に活用していくことが必要であると考えております。このために、明野の処分場については、当面は搬入量の増加と、そして赤字の削減の努力をしながら、しかるべき時期に地元に対しまして、埋め立て期間の延長の協議をお願いしたいと考えておりまして、その考え方については、現時点でも変わっておりません。

記者

延長前提に、今後は一歩踏み込んで考えていくということでしょうか。

知事

私どもとしては、埋め立て搬入の努力を十分行いながら、同時に、それでは埋まらないということ等の状況を見ながら、延長の協議をしかるべき時期にお願いしたいと考えております。

記者

埋まる、埋まらないにかかわらず2年ないし3年の空白について、どうされるのかというところで、5.5年後には、明野の延長が必要ではないかという考え方もあるでしょうが、どうお考えでしょうか。

知事

従いまして、5.5年の延長について、しかるべき時期に地元に対して協議をお願いしたいと考えているわけであります。

記者

それですと、もともと自県内処理を掲げていたので、赤字が続くにしても、どのような結論になるにしても、2年から3年の間は、どのような対策をされるのか、あくまでも絶対延長しなければ、他に処分場を県外にお願いするか、他に民間でどこかお願いするか、何らかの方法を取らなければ、県内の処分場で捨てる場所が無くなると思うのですが、どのような具体的な対策をされるのでしょうか。

知事

従って、同じ答えになるのですが、私どもとしては、搬入量をできるだけ増やす努力は引き続き行っていくと、そして、しかるべき時点において5.5年という期限を延長するということについて、地元に協議をお願いしたいと考えているということであります。

記者

しかるべき時期は、いつぐらいになりそうですか。

知事

それは、今の段階で具体的にいつということを、決めているわけではありませんけれども、仮に地元に延長をお願いしたいという協議をするとしましても、どのくらい延長するのか、という話が当然あります。そうしますと、私どもとしては、搬入量をできるだけ増加する努力をしていって、しかし、それでもやはりどうしても埋まりきらないと、例えば何年なら何年ぐらい埋まりきらないと、従ってその分の延長をお願いしたいと申し上げませんと、ただ延長、いつまでだと言われたときに、それは分かりませんでは、子どもの使いみたいになりますから、やはり搬入量を増やす努力をしていって、それでも5.5年では埋まらないと、従って、埋まらない分について、是非、延長をお願いしたいとか、そのようなことを申し上げないといけないわけであります。その辺の搬入の状況を見たうえで、しかるべき時期に地元に延長をお願いしたいということでございます。

記者

同じような質問になってしまうのですが、知事は自県内処理の原則は、今後も維持されるお考えでしょうか。その点を伺いたいと思います

知事

やはり、産業廃棄物処分場は、必要なものであるという考え方は、変わっておりません。

記者

そうしますと今回の境川を2年から3年延長されるということを方針として示されておりますので、明野はいずれ延長をお願いしたいという話をされてきたのであれば、少なくとも2~3年は明野を延長しなければならないということに結びつかないのかなと考えてしまうのですが、何年という厳密な年限を示されないまでも、少なくとも2~3年という考えがあるのかどうなのかお伺いします。

知事

その点は、今申し上げましたように、5.5年で努力して、しかし埋まらないとした場合に、仮に埋めるとして、どのくらいの期間が必要かというところは、搬入の状況を見ていったうえでの判断でないと、具体的な年数は申し上げられないということであります。今の時点では、そのような考え方であります。

要は、搬入量を増加する努力をし、明野における搬入量の今後の状況を見ながら、適当な時期に5.5年の延長の協議をお願いしたいと思っているところであります。

記者

どのくらいあれば埋まるのかという考えがある一方で、境川を先に延ばすということで空白期間が空いてしまう。自県内処理の観点から、2~3年空いてしまうということであれば、最低でも2~3年は延長が必要になると思うのですが、その辺は地元との関係もあって、現在は、お話しできないのでしょうか。

知事

最低どのくらいということは、今の段階では、単純に計算すれば、そのようになるのですけれども、しかしそこで今、最低2~3年の延長をお願いしたいと数字を申し上げるのは、まだ今の段階では適切ではないと、やはりきちんとした根拠を持ってお願いしていかなければならないわけであります。そこのところは、ご理解いただきたいと思います。

記者

質問が重なるのですが、現在の明野の処分場の搬入量の状況は、どのような状況なのでしょうか。昨年に比べては上がっていると思うのですが、県全体の廃棄物の搬入量自体は下がっていて、明野が上がっていたとしても、今後の見込みとして、知事は、どのようにお考えなのか。しかるべき判断というのは、数年という考えを示されておりましたけれども、いつ頃に決断が必要となるのか、教えていただきたいと思います。

知事

現在の明野の搬入量の見込みについては、数字は既にお持ちでしょうか。非常に順調に増加してきていると思っております。8月が月1,500トン、9月が1,800トン、このように順調に伸びてきている状況です。これは、私どもが業界に対して、できるだけ明野を使ってくれるように要請したりとか、あるいは料金を下げたりということが、一定の効果を表してきていると思っているわけであります。順調に増加してきている。このような事件が起きて、ストップしたわけでありますけれども、直接担当している事業団の職員から聞きますと、このようなことがなければ、10月、11月と、さらに順調に増加していったであろうと言っております。

おっしゃるように今年2月時点では、数年、埋め立ての努力をしたうえで、地元にお願いしたいと申し上げているわけであります。その考え方は、変わりません。先ほど申し上げたように、明野の状況を見ていて、やはり5.5年では埋まらないと、一杯になるのは、どのくらいかかりそうなのか、見込みを立てなければいけません。その見込みを立てるには、今年の2月時点から、数年ぐらい経たないと見込みが立たないだろうと思って、そのように申し上げたわけであります。その数年が、どのくらいかは兎も角として、一定の期間を見ていかないと、地元にお願いするにしても、お願いする期間が、きちんとしたことが申し上げられません。私どもとして、このような根拠で、このぐらいをお願いしたいと言えるようなデータを蓄積して、分析、推計したうえで、お願いする、そのようなことができる段階まで、埋め立ての努力は一生懸命していく、その時点で、将来の状況を見てお願いするという気持ちであります。

記者

同じ質問になってしまうかもしれませんが、搬入量が上がっているといっても、当初の計画の半分くらいまで、ようやく達した状況で、このまま頑張っても、埋め立てるのには、時間がかかるのかなと、素人感覚では、今でも判断できるのかなと思うのですが、それでも数年で判断されるということで、ずるずると先延ばしにしてきますと、地元の方の反発が続いていて、協議に入るまでに時間がかかってしまうという、悪循環は考えられないでしょうか。

知事

仮に、今、そのようなお願いをしても、スムーズにいくかというと、そのようなものではないと思います。今の状況からしますと、ましてや漏水検知システムの異常があるというような、安全性に懸念がある事態が生じているときに、お願いしますと言っても、やはりこの問題に決着をつけないことには、協議に入れないと思います。お願いする以上は、5.5年でこの程度の状況です。一生懸命努力しても、このくらいの期間、まだ埋まらないのですということを、きちんと申し上げて、どのくらいか分かりませんけれども、お願いすべきものではなかろうかと、何でもかんでも、是非延長してくださいというのは、子どもの使いといったらおかしいですが、ではどのくらいですかと聞かれたら、分かりませんということでは、すまないのではないかと思います。それなりの根拠を持った数字で、お願いしていかなければいけないと思っていますので、このように申し上げているわけです。

記者

先ほどの方々の質問にかぶるのですが、最大限努力されて、数年見て、決断されて、また状況が変わるかもしれませんが、今回境川の方の延期が決定された間の空白の期間というのは、県外に頼らざるを得ないと判断して良いのでしょうか。

知事

その空白期間について、明野の方で延長をお願いして、実現すれば良いわけであります。そのような努力をするということであります。

記者

意地悪な質問かもしれませんが、既に延長を見据えていると考えているのですか。

知事

見据えてといいましょうか、言い方として、2月の時点では、搬入量の増加、それから収支改善の努力をして、その上で地元に対して埋立て期間の延長協議をお願いしたいと、こういう言い方をしています。

記者

全体的な話なのですが、具体的な期間に関する協議がないまま、仮に延長することはなく、明野が埋まることもなく、一方で境川が予定どおり操業を開始された場合、開設が必要な施設であっても、県内に2つ大きな処分場があるのは、処分場自体について必要なのかどうかという疑問が出てくるかと思うのですけれども、全体的な赤字・黒字見込みも含めて、処分場全体の計画について、今見直す時期でもあるかと思うのですが、その点について知事は、境川については搬入量を見ながら適正規模を検討していくとおっしゃっていましたけれども、今の時点ではどのように考えているのか教えてください。

知事

2月議会でそういう趣旨のことを申し上げておりまして、あの時に申し上げたのは全体として廃棄物の発生量が減ってきている。そういう中で、境川の処分場についても計画の見直しが必要であるということを、段階施工ということも含めて検討したいと申し上げました。その考え方は変わりません。従って計画の見直しをある時点でやって、方向を明らかにする必要があると思っております。

記者

先程の答弁の確認になるかと思うのですけれども、しかるべきという表現でおっしゃられたのは、調査を数年間された後ということですので、地元の方に延長を申し出るのも数年後ということになるのでしょうか。

知事

今年の2月時点で、数年間努力して延長をお願いすると言っているわけです。そろそろ1年近く経ってくるのですが、いつ頃の時点でお願いするかは、先程申し上げましたように、埋立ての努力をしていって、埋立て量の状況を見ながら、そうすると5.5年でどのくらい埋まるかある程度見当がつきます。

そういうものを見ながら、この程度延長をお願いしようとか、そういうことを申し上げないと協議にもなりません。明野の5.5年での埋立て量がどれくらいになりそうで、それで何年くらいお願いしたいということを、ある程度根拠のあるものをきちんと持ってお願いする。そういうことを作る期間ですから、いつ頃ということまではまだ言えませんが、そういうタイミングと考えていただきたいと思います。

記者

そのタイミングが数年後ということですか。

知事

そういうことをこの2月に申し上げています。

記者

明野処分場について、28日に開かれる安全管理委員会をもとに今度の計画をまとめられるということですけれども、まだいろいろと検討中だとは思うのですが、基本的に操業を再開できる目途として、今10月下旬ですけれども、年内だとか、目安みたいなものはありますか。

知事

それは、原因が究明されませんと、今の段階では、いつ頃というのは全く申し上げられないわけであります。まず28日の安全管理委員会で、今後の調査のための作業計画を了承していただいて、直ちに作業にかかり、掘削して、その問題箇所をさらけ出してみて、何かが原因で穴が空いている可能性が高いわけですが、それをどうすれば復旧できるか検討して、復旧措置を講ずる。そのことについても、すでに安全管理委員会がありますから、安全管理委員会に相談しながら、復旧措置を講じて、そして安全確認して再開していくということでありまして、その原因が何なのか、破損しているとして、破損の状況がどういう状況なのかによって、復旧の時間もまた違ってきますから、今の段階でいつ頃というのは申し上げられませんが、ただ、事業者の皆さんには搬入を待っていただいて、ご迷惑をおかけしているわけですから、私としてはできるだけ早く再開したいと思っているところです。

記者

これも確認になってしまうのですけれども、もともと北杜市には使用延長の要請をする方針は出ているのですけれども、その理由として、これまでは採算面の理由で要請するということだったのですけれども、今回稼働が延期されたことによって、その理由に新たに廃棄物の自県内処理を継続するためという理由が加わったという認識でよろしいでしょうか。

知事

そう考えていただいて良いと思います。

記者

仮定の話はしづらいのですけれども、仮に5.5年で明野が全部埋まったとしても、延長要請は必要になってくるという考え方で良いのでしょうか。

知事

5.5年で埋まってしまえば、もう埋める余地がないわけですから、延長という問題は出てこないわけです。ただ2月の時点でああいうことを申し上げたのは、全体としてリサイクルが進み、あるいは景気も悪くなり、廃棄物の処理量が減ってきている。従って5.5年では埋まりきらないのではないかという前提もあって、2月の県議会でああいうことを申し上げているわけです。

記者

県の施設ではないのですけれども、3つあるごみ処理施設については、それぞれの市が2年の延期を決めたのですけれども、これについての評価を伺いたいのですが。

知事

各市がそういうご判断をされたのは、適切というか、やむを得ないと思っております。一緒に環境影響評価をやってきたのですけれども、オオタカが出、それに加えてミゾゴイという希少動物が出てきたという不測の事態が発生したということですから、環境アセスメントの期間が延びてしまった。これは人為的な理由でアセスメントが遅れたということではなくて、当初予想できなかった事態が発生したために、アセスメントの期間が2年程度延びてしまったわけですから、そうなるとごみ処理施設も完成が2年延びる。その間のごみ処理を行っていくのは市としての責任ですから、その責任を果たすために現在の施設の延長をお願いしているということでありまして、これはやむを得ない措置ではないかと思っております。

記者

環境アセスメントは、県と4市で一緒に進めていたということでしょうか。

知事

そうです。

記者

今回の件を見ていると、ごみ処理施設が遅れたので、それに合わせて、という感じを受けるのですが。

知事

もし、そう取られるとすれば全くの誤りです。ご承知のように4市のごみ焼却施設というものが事業としてある。そして県の産業廃棄物処分場という事業がある。このふたつが隣接して上寺尾地区で計画している。共同のものとして地域振興施設が同じ地域で隣接して実施される。事業主体は違いますけれども、事業としては一体的に進めてきているということであります。従ってアセスメントについても、もちろんそれぞれやることもありますけれども、しかし共同してやるべきものについては一緒にやって、平仄を合わせながらやっております。オオタカとかミゾゴイについては、これは両方に絡む話ですから、両方で共同してお金も一緒に出し合って調査をやってきております。そういうことでありますので、これはけっしてごみ処理施設の方が何か問題があったから、遅れたからこちらも遅らすのだということは、まったく無いことであって、アセスメントそのものが一緒にやってきたものが遅れてきたということであるので、ごみ処理施設の方は2年延長した。私どもの方も2~3年延長するということであります。

なお、環境影響評価が遅れるということについては、この2月の県議会でもミゾゴイが21年度に発見されたことに伴って、遅れを生ずるということは申し上げているわけであります。

記者

今回、境川の方が2~3年延長されるということで、これまで明野と違って境川には焼却灰なども入れられる施設ということで、産廃とそういったものも一緒に入れるという性格の処分場と位置づけられていたと思うのですが、その辺の処分場の性格自体が変化するという可能性はあるのでしょうか。

知事

それは今の時点では、計画は変わりません。産業廃棄物それから焼却灰を含めて処理するという計画は変わりありません。

記者

2月県議会でのご答弁の中の段階的施工という言葉なのですが、ちょっと具体的にイメージがわかないのですが、例えば100ある大きさのものを、まず30から造りはじめるという意味なのか、その辺どういうふうに解釈したらよろしいでしょうか。

知事

産業廃棄物処分場は必要であるという前提に立って、しかし、産業廃棄物の発生量がリサイクルの進展等に伴って減少してきたわけでありますから、一挙に大きなものを造らなくても、当面必要なものを造って、そして埋まったらその次の時点でまた追加して造るというかたちでもいいのではないか、そういうこともあり得るのではないか。段階施工ということも含めて検討すると申し上げているわけです。

記者

2点お願いしたいのですが、1点目は4市の計画とは基本的に一緒にやっているけれども、遅れる理由が今回影響されたわけではないという話ですが、たまたま4市のごみ処理の一部事務組合の議会に合わせて公表されるという理由、県の方が早くてもいいのかなという気がするのですが、その理由が1点と、北杜の明野の処分場の延長に関して、しばらく先になるかもしれませんが延長をお願いするという方向ですが、協定を結んで5.5年ということなのですが、今までの経緯にしてもかなり反発・反対が予想されるのですが、どういうことをもって納得してもらうのか、どういう姿勢で申し入れをされるおつもりなのか、2点お伺いします。

知事

言うまでもなく今の時点でどうかということは、先ほど申しましたように、オオタカ、ミゾゴイというものが発見されたことに伴って、その対応で環境影響評価が遅れますということは、この2月に申し上げているわけです。では、具体的にどれくらいかということについては、環境影響評価は両者で一緒にやっているわけですから、それは平仄を合わせていかなければならない。発表の時期もまた平仄を合わせていかなければならないと考えて、今日の時点で発表したということであります。

それから、おっしゃるように納得していただくのは、なかなか大変なことだとは思いますけれども、しかし、県民の税金で造った、県民の財産ですから、できるだけ有効に使っていきたい。そして赤字の発生が見込まれる中で、できるだけ赤字を減らす努力をしていきたいという中で、地元にそういうことを誠心誠意、説明して、お願いしていくしかないと思っております。

記者

知事が何回か2月県議会でも答えられているとおっしゃっていますが、2月の段階の次期処分場の影響というところで状況が変わっていて、当時2月時点でしたら、もし明野が、万が一景気が上向いたり、ごみの搬入量が上がったりして、埋まってしまい延長をお願いしない可能性もわずかながらあったと思うのですが、境川の延長が決まった時点で2月とは段階が変わってきていると思うのですが、そうなると先ほどの答弁の中で、「最終処分場は必要なもの」という答え方をされていましたが、最低でも2~3年間は明野を延長するということになるのでしょうか。

知事

先ほども、少なくとも2~3年は延長するのかというご質問があって、今の段階で何年ということを申し上げるのは適当でない、いずれにしてもきちんと一定の根拠を持って地元にお願いしたい。したがって、今の段階で具体的に何年ということは申し上げることは適当でないと申し上げたわけですが、そういうことです。

記者

条件というか、長い期間がどうなるかは別に置いておいて、埋まらない場合は最低の期限としては、2~3年ということがひとつのベースとなるのでしょうか。

知事

そこのところも、計算すれば確かに2~3年遅れるわけだから、その間少なくてもお願いしなければいけないのではないかと、単純にはそうなりますけれども、しかし2~3年はお願いしたいということを今申し上げる段階ではないのであって、やはりきちんと何年程度延長が必要なのでお願いしたいということを、根拠を持って申し上げるべきだと言っているわけです。

記者

埋まらない場合は、期間は置いておいて、もし5.5年で埋まらなければ、延長をお願いするということは確実ですか。

知事

埋まらないということが明らかになった段階で、私としては延長をお願いしたいと考えております。

記者

関連して確認したいのですが、2月の時点では5.5年で埋まりきらないのではないかという前提があって、埋まらない場合は協議したいと方針を示されて、今回の延長で新たに明野の延長をお願いする理由に、自県内処理の継続をお願いするという理由が加わったと先ほどおっしゃっていたのですけれども、知事の考えとしては、延長せざるを得ないとは今考えているけれども、はっきりとお願いするのに当たって、何年延長したいということをきちんと計算しなければならないので、今は計算するための時期をしばらくみるということでいいのでしょうか。

知事

計算というか、見通しを立てるためには、やはりどのくらいという時に、かくかくしかじか、こういう根拠でこのくらいお願いしなければならないということを申し上げなければならないわけですから、そういうものを見極めるには一定の時間がかかるということだと思います。

記者

見極めるのは、何年延期するかという具体的な話であって、明野の延長は前提ということでいいのですか。

知事

それはこの2月にも、明野の延長をお願いせざるを得ないだろうという前提でお話ししているわけです。今回、確かに空白期間が生じるから、自県内処理という原則を貫くためにもお願いするという理由が付け加わったということはあると思います。

記者

先ほど、知事が何回か繰り返していたのですが、2月の時点で数年間かかるとおっしゃっていたのですが、それは現在の時点でも数年間という考えでいいのですか。

知事

2月時点で数年間埋立ての努力をしてと言っているわけですが、そこのところは、具体的に数年というのがどのくらいかはともかくとして、言っていることは、5.5年でどのくらい埋まるのかという見通しが立つまでは埋立ての努力をして、その時点で根拠を持ってお願いしたいというその期間のことなのです。

記者

延長期間を決める根拠として、明野を満杯にするまであと何年くらい必要だということで、後何年か決められるのか、それとも100パーセント埋められなくても、8割くらい埋めるのを目標にするのか、その辺は何か決めてらっしゃるのでしょうか。

知事

具体的には、その辺の目安とかは決めていません。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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