ページID:32966更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成22年8月10日火曜日)

 

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

発表事項以外の質疑応答

 山梨県四川省友好県省締結25周年記念事業・上海トップセールスについて

知事

お手元の報道資料をご覧いただきたいと思います。

8月3日から7日まで、四川省友好県省締結25周年記念事業、そして上海におけるトップセールスに行って参りました。この資料の中にありますように、いろいろな事業あるいは行事をこなしたわけであります。

まず1点目として、「山梨四川友好の森」植樹・式典でありまして、8月4日午前中に都江堰(とこうえん)市の向峨郷(こうがきょう)に参りました。

四川省の中でも、もっとも被害の大きかった地域でありまして、住宅の85パーセントが倒壊し、学校も病院も全て倒壊した非常に被害が大きかった地域であります。そのような地域であるからこそ、復興を願い、また両県省の友好を願って、このような施設を造るのはふさわしいということで、この地域を選んだわけであります。今、非常に順調に復興しておりましたけれども、この場所で記念の植樹を行ったということでありまして、山梨県側が民間の方も含めて100名、四川省側が約40名ということであります。記念碑の除幕式と桜の木の植樹を実施いたしました。

次に(2)でありますけれども、同日、8月4日の夕方からでありますが、山梨県四川省友好県省締結25周年記念式典がございました。山梨県側が約100名、四川省側が約40名でありまして、四川省側は副省長の魏宏(ぎこう)氏が代表で出て参りました。来賓としては、瀬野清水(せのきよみ)在重慶日本総領事がおいでになりました。これは、簡単なセレモニーであったわけであります。

そして3番目に、四川省人民政府幹部との会談を行いました。山梨県側は、私や議長あるいは議員の皆様、四川省側は11名ということで、ここは四川省長の蒋巨峰(しょうきょほう)氏が代表で出てこられました。先ほどは形式的なセレモニーでありますが、ここでは、いろいろ具体的な話をしたわけでありますが、今後も行政、経済、医療、教育、観光その他、幅広く友好関係を続けていこうという結論でありました。

そして(4)でありますけれども、山梨県四川省友好県省締結25周年記念祝賀会が、引き続いて行われました。ご覧のように約110名の人が参加し、四川省長以下四川省からも25名の方が出て、記念の祝賀会がありました。

そして、(5)でありますが、これは翌日の8月5日でありますけれども、友好の歴史・山梨観光パネル展のオープニングがありました。これは四川省が、パネル展を企画してくれたわけであります。成都市の中日友好会館で、このような展示会を行ったところであります。そこで、3ページにありますように、テープカットを行い、また四川省の大手旅行会社によって「四川省山梨友好県省締結25周年記念」ツアー販売のPRなどが行われました。

次に上海へ移動いたしまして、(6)でありますが、「富士の国やまなし」観光フェアがオープンいたしました。8月6日(金曜日)から8月8日(日曜日)まで3日間、上海市呉江路(ごこうろ)ショッピングストリートという、日本でいえば青山か外苑前かという、例えば「ユニクロ」の非常に大きな店がここにできていたり、そのような高級なショッピング街でありますが、そこで3日間行いました。資料に書いてありますように、ステージやブースをつくったり、PRの映像を流したり、パンフレットを配布したり、ハローキティ、これは中国(観光)親善大使の資格を与えられているようでありますけれども、株式会社サンリオの辻信太郎社長の好意で、山梨県の場合はハローキティを使っても良いとなっております。ハローキティは中国の若い人には好評だと聞いておりまして、ハローキティとの写真撮影会が行われました。そのようなことで、多くの市民が会場に訪問して、とりわけ富士山の人気が高く、観光に対しての本県の認知度の向上に寄与したと思います。

そして7番目に、上海市人民政府表敬訪問を同日金曜日の3時30分から4時に行いました。上海市側は資料にありますように、胡煒(こい)上海市人民代表大会常務委員会副主任と会いました。中国の場合には上海市で一番偉いのは上海市長ではなく上海市共産党書記兼人民代表大会常務委員会主任で、その下が市長、その次のナンバー3が、この上海市人民代表大会常務委員会副主任であって、この下が上海市副市長になるわけであります。このナンバー3の方に会って、いろいろ話をいたしました。

いろいろな話がありましたが、モモの輸出について、非常に話題になりまして、(輸入解禁は)時間の問題と彼らは言っておりましたが、いずれにしても中央政府に、そのような希望があるということを働きかけると言っておりました。

そして8番目が、上海メディア記者会見で、上海の約20社のメディアに出席してもらって、最近できた世界一と言われる上海環球金融中心(上海ワールドファイナンシャルセンター)、森ビルが造ったビルでありますけれども、その29階のメディアセンターを借りて、記者会見を行いました。山梨の観光等について説明したということであります。

そして9番目に「やまなしサポーターズ倶楽部in上海」ということで、これは日本語名でありまして、中国語では「在上海山梨後援会」と訳しておりましたけれども、その発足式、交流会を同じメディアセンターで行いました。

次のページにメンバーが書かれていますが、山梨県側が約50名、上海市側が約50名で、メディア関係者が約20名、流通業関係者約20名、旅行会社約10名、上海山梨県人会の方が3名でありました。来賓として上海市の旅遊局長、いわゆる観光局長の道書明(どうしょめい)氏が来ておりました。ここで「やまなしサポーターズ倶楽部in上海」を発足したということであります。

これは要するに、上海のメディアとか、あるいは旅行関係者とか、流通関係者とか、そのような方々に山梨県のファンをつくろうということであります。そのような方々に会員になってもらい、会員の皆さんには、毎年定期的に山梨の観光や物産に関するいろいろな情報を提供する。それを受けて会員の皆さん方から、いろいろなアドバイスをいただけるし、同時にまた、会員の皆さん方が、山梨をPRしていただくということ、そして併せて会員の中の、例えば旅行社の皆さんは、新しい山梨県の観光スポットとかを見て、新しい旅行企画を立てたり、あるいは山梨の例えば新しい物産の情報を見て、それで取り引きするとか、彼らのビジネスチャンスにもなるという目的で「やまなしサポーターズ倶楽部in上海」をスタートさせたということであります。

事務局は、山梨県上海事務所と書いてありますが、上海の観光物産の事務所がございます。徐迪旻(じょてきみん)氏に代表をお願いしているわけでありますが、そこに事務局を委嘱しております。そのようなことで交流会を行ったわけであります。

(10)のその他でありますけれども、モモの特別輸出のことであります。3つの農協(JAフルーツ山梨、JAふえふき、JAこま野)から、上海市桃研究所が輸入主体となりまして、本県の主力品種を研究用として500キログラム、個数にして1,500個ぐらいですけれども、初めて輸出が行われたということであります。上海市桃研究所には、私も行ってきましたけれども、分析を早速しておりまして、本県産のモモは「大きさ、形、果重等」の点で、大変に優れているとの結果を得たということで、所長の鑑定書を中央に提出すると言っておりました。同時にいろいろなイベントの場で試食したり、あるいはモモを差し上げたりしておりまして、高い評価を得たということであります。そのようなことで、モモの輸出に対して大きな一歩になったということであります。

2番目にビジネスミーティングといたしまして、同日、同じメディアセンターの中で、山梨県側12名、これはワイン関係とか日本酒とか織物事業者でありますが、上海市側のバイヤーなどとの間でビジネスミーティングが行われました。

また、次の5ページの3番目でありますが、「富士の国やまなし」観光説明会ということで、観光関係の説明会がありました。同時に、前日の夜でありますが、上海県人会との情報交換を行ったところであります。

全体として、このようなことであります。成果はいろいろありますが、やはり大きいのは、ひとつはモモの輸出が、試験輸出であれできたことでありまして、これがひとつの実績、前例となることであります。量的には、500キログラムですから、わずかではありますけれども、そのような実績ができたことは大きい。同時にそれが大変に質も良いし、またいわゆる植物検疫的にも、しっかりしているという評価を得ているということで、モモの輸出解禁に向けて大きな一歩を踏み出すことができたということが成果として大きいと思います。

そして2点目としては、「やまなしサポーターズ倶楽部in上海」をつくりまして、50名くらいの方々に会員になっていただいた。その方々とは、定期的に情報を送り、またいろいろな情報も提供してもらうという、そのような一定の人間関係、絆をつくることができたということであります。

中国は、人間関係で動いている国でありますから、そのようなひとつのネットワークというか絆ができたのは大きいのではないかと思っております。

なお、モモについては、8月19日に、私が中国大使館に行きまして、中国大使が交代しましたから、新任の大使に会ってモモの輸出、その他の問題について要請してきたいと思っております。

以上でございます。 

 子宮頸がん予防ワクチン接種等に関するTVCMについて

知事

子宮頸がんは、皆さんご案内のとおり、特に若い(20~30歳代)女性に多いがんであり、それだけに、未来のある若い女性が、このがんに罹るというのは、大変に悲惨なものだと思います。しかもこの10年間非常に増加しているがんであります。

山梨県においても70~80人の方が毎年発症し、20人を超える方々が亡くなっているということであります。

このがんは、がんの中では唯一、ワクチンの接種によって、そして定期検診によって予防が可能ながんであります。従って予防が可能である以上は、予防のために最大限の努力をすべきだということで、本県の場合には、県と市町村が協力いたしまして、この子宮頸がん予防ワクチン接種について、公費助成を行うことになったというのはご案内のとおりであります。

現在27市町村において、26市町村で既に可決し、残る1市についても9月議会で準備しているところであります。ちょうど夏休みに入っておりますので、対象となります小学校6年生、中学校3年生の女子が、ご両親と話し合ったり、家族で話し合ったりする機会が多くなると思いますし、同時にこのワクチンを接種する時間的余裕もある時ですから、やはり8月、この夏休みの時期にPRして、できるだけ多くの子どもたちが、この子宮頸がん予防ワクチンを接種してもらいたいと思いまして、この度、その周知のためのテレビコマーシャルを制作することにしたものであります。制作内容を説明するよりは、お見せした方が早いと思いますから、15秒くらいです。ちょっと見ていただきたいと思います。

~テレビコマーシャル放映~

質疑応答

記者

CMとは直接関係ないのですけれども、子宮頸がんワクチンの公費助成に関連してなのですが、厚生労働省で先日来年度予算の概算要求に盛り込むという方針を示されました。県も全額公費助成を要請した経緯がありますけれども、それに対してどのようなご評価をお持ちかお伺いします。

知事

この間の予算委員会で長妻(昭)厚生労働大臣が、この子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成のことを、大変大事なことであるということで、概算要求に織り込むと、そして「元気な日本復活特別枠」を一応ねらいにしながら、実現を図りたいという趣旨の、そこまで言っているかどうかはともかくとして、現在、厚生労働省はそういう方針のようであります。

私どもも、それ以上の情報は持っているわけではありませんので、それに対して情報収集もいたしますけれども、大変結構なことで、ありがたいことでありまして、是非それが実現するように我々としても期待したいと思います。 

発表事項以外の質疑応答

 知事選出馬について

記者

知事選の関係で伺いたいのですけれども、先日市長会を皮切りに、今日も立候補要請が入っているようですけれども、来月には9月議会もありますが、知事ご自身としては、知事選への態度というのは、いつ頃までに明らかにしたいと思われているのでしょうか。

知事

いろいろな方から、そういうご質問を受けるわけですけれども、今の段階ではまだ、いつの段階で、どういう判断をするかということは、まだ決めていないということでございます。

今日もそういう出馬要請がありますけれども、そういうご意見、あるいは一般の県民の皆さんのご意見を十分参考にしながら、適当な時期に判断したいと思っておりまして、当面は、いろいろな課題が残されておりますので、そういう課題をできるだけ解決するように努力していきたいと思っております。

 リニア中央新幹線について

記者

JR東海が、リニア中央新幹線の始発駅を品川駅にするという方針を示されていますけれども、品川駅になることに関して本県への影響、メリット、デメリットを含めて伺えればと思います。

知事

そういう新聞報道がありまして、私も読みましたが、常識的な判断ではないかと感じました。東京駅というのは、ご承知のように地下が相当利用されておりますので、さらに駅を造るとなると大変であろうと思います。加えて品川駅の場合、新幹線との接続は当然良いわけでありますし、それから羽田空港との接続も非常に利便性が高いということもありますので、JR東海が、品川駅の地下にリニアの駅を造るという判断は、大変常識的な判断ではないかと、県としても、それは結構であり、ありがたいことだと思っております。 

 高齢者の所在不明問題について

記者

全国的に最高齢者の所在不明問題があると思うのですが、杉並区とか足立区で最高齢者とされたお年寄りが亡くなっていたり、行方不明になっていたりということで、まだ、山梨では今のところそういう事例は確認できていないと思いますが、一元的には市町村の確認の問題だとは思います。県として敬老の日の祝いとかもありますが、何かしらの行動、対策をとられる予定はありますでしょうか。

知事

市町村において調査したところ、本県の場合にはそれはないということでありますので、それは間違いないだろうと私どもは思っておりますので、特に県として具体的に何かアクションを起こすということは考えておりません。

本県の場合には、やはり他に比べて、特に大都市に比べても、まだ地域コミュニティが強く残っていて、お互いにお年寄りなどを見回るというような習慣、ネットワークがあるということで、ああいう所在不明、生死不明のお年寄りがいないということだろうと思っております。

特に具体的に今、何かやるということは考えておりません。 

 日韓併合100年に当たっての首相談話について

記者

新聞報道で読んだ限りですが、今日、菅総理が、日韓併合100年に際して、痛切なお詫びを菅談話として表明される予定だという報道があるのですが、政府内からも過去の補償、賠償などが蒸し返される懸念があるのではないかという意見が出ています。それについて知事のお考え、見解を知りたいのですが。

知事

私も詳細は承知もしておりませんし、菅総理がどういう発言をされるかも分かりませんが、これは新聞報道ですけれども、少なくても村山談話の範囲内において発言すると聞いておりますので、賠償請求の問題とかそういうものが蒸し返されるということはないのではないかと、その点は、政府も十分注意をしながら対応するだろうと思っておりますので、ご懸念のようなことはないのではないかと私は思っております。

 長野県知事選挙について

記者

先日長野県知事選挙がありまして、村井(仁)知事が1期で引退されて、非常に大激戦の末、民主党が推薦する、事業仕分け等で実績のあった、49歳の阿部氏が知事になりました。この方への印象といいますか、経過の受けとめ方と、長野県とはリニアのルート等の問題で、いろいろ協議すべきところもあると思うのですが、今後の長野県知事との関係のあり方、その辺についてご見解をお願いします。

知事

阿部(守一)さんという方は、私は個人的には存じ上げておりませんので、新聞報道や記者会見などでの表現とか、そういうもので判断するしかないのですが、バランスの取れた判断をする方のように思います。前県政である、村井県政の良いところも評価し、そういうものも継承していくという趣旨のことも言っておりますから、そう極端な、県政における変更はないのではないか、繰り返しになりますが、バランスの取れた判断をされる方だと思っております。

長野県と山梨県は、隣県でもあり従来から友好関係を持ちながら、例えばリニアの問題もそうですし、中部横断自動車道の北部区間の問題もそうですし、あるいは観光振興の問題、また有害鳥獣の問題で、八ヶ岳とか南アルプスで一緒に鳥獣駆除を行っているわけでありますが、そういういろいろな行政課題で協力しながら、非常に良い関係で進めてきているわけでありますが、今後も、阿部県政になっても、そういう友好連携関係というのは、続けて行くことができるのではないかと思っております。

 

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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