ページID:26164更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成21年8月11日火曜日)

 

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

 

発表事項以外の質疑応答

 香港・上海における観光宣伝及び果実等輸出促進トップセールスについて

知事

7月30日から8月4日までの間、香港及び上海市を訪問いたしまして、本県への観光客の誘致と県産品の販路拡大を図るためのセールスを行ったところであります。 
お手元に資料がありますけれども、大体このようなところに行ってきたわけであります。
まず、第1点目としては、(1)香港の①にありますように、香港ジャスコ・コンヒル店というショッピングセンターにおきまして、『「富士の国やまなし」観光物産フェア』を開催しまして、香港の市民に直接、本県の富士山をはじめとする観光資源の魅力を紹介すると同時に、モモやブドウ、ワインなど23社53品目の県産品を販売いたしました。
海外の百貨店等における本県のフェアは、初めての試みでありますけれども、中でも本県のモモに対する人気は非常に高く、店頭に並べると直ぐに売り切れる大変な売れ行きでありました。香港は、日本の商品に対して信頼性が非常に高くて、日本の製品は安全で質が良いものであるという評価が高いわけでありまして、そのことから特にモモなどについては、良い物を持っていけば、確実に売れる、非常に大きな需要があると手応えを感じたところであります。
次に、②に『「富士の国やまなし」魅力説明会・意見交換会』を行ったわけであります。この意見交換会では、香港におけるメディアや旅行会社、流通業界、あるいは行政関係者など57名を招待いたしまして、モモやワインやフジザクラポークを実際に味わってもらう中で、本県の観光資源や特産品の魅力をPRすることによりまして、本県への観光客の一層の送客と県産品の販売促進を要請をしたところであります。
さらに、③に書いてありますが、山梨中央銀行と共催して「山梨物産商談会」を開催しました。県内の食品関連事業者8社が参加しまして、現地のスーパーとかレストランの関係者45社のバイヤー約80人が参加しました。117件の商談が行われ、既に成約や成約見込みに至ってるものが16件と聞いておりまして、香港の専門家の山梨の製品に対する期待感も大変高いと、改めて分かったところであります。
香港は何といってもアジア最大の国際都市であると同時に、中国本土へのゲートウェイ、玄関口と言われております。従ってこのような(香港への)販売促進・PRは、巨大マーケットである中国に進出していく足掛かりになるということがありますし、現地の人が「香港はショーウィンドウ」なんだと言っておりましたが、中国本土の人達が香港を訪れ、香港でいろいろ買い物などをして、香港で流行っている物を買っていくということでありまして、香港で評価を得た物が中国本土に拡がっていく効果があるわけです。そのような意味で、香港におけるPRは大変効果があるし、重要ではないかと思ったところであります。
次に、上海でありますけれども、来年上海万博の開催が予定されており、7千万人の来場者を見込んでいるわけであります。大阪万博が、過去万博では世界最大の約6千万の来場者を集めたわけでありますが、それを超えたいということであります。中国の現在の人口の規模とか、経済力をみると、7千万人を超えることは間違いないのではないかと思っております。その期間、山梨の魅力をPRする好機だと考えております。また、今年の7月から中国人の訪日個人観光ビザが解禁されまして、中国の比較的お金持ちの階層が、個人でもビザが取得することができるようになり、これが今、非常に中国で話題を呼んでいて、日本への個人観光をするニーズが高まっていると聞いております。そのような意味で、上海もまたPRターゲットとして、非常に大事な都市だということで行って参りました。
上海市におきましては、資料に書いてありますように、上海の主要なメディア、旅行社などのキーパーソンとなる22名の人を招待して、観光説明会を行ったことが1点であります。
それから、この度、この4月から上海市に、上海事務所を設置しました。正式には、「上海観光経済交流拠点」ですが、「山梨県上海事務所」と言ってよろしいと思います。この事務所を、広く上海の旅行関係者等にPRする目的もありまして、トップセールスをして参りました。資料に事務所代表「徐迪旻(じょてきみん)」さんと書いてありますが、この方は、上海万博の海外推進室日本事務所首席代表、要するに上海万博の日本における代表を勤めている方であります。日本の慶応大学に留学した方でありますけれども、山梨を非常に愛して、当時から山梨に何度も来て、山梨の人々との交流があるとのことでして、私どもとしては、「やまなし大使」として任命しているところであります。この方の事務所に、「山梨上海事務所」の看板を掛けて事務所を設置したところであります。この上海事務所は、資料に住所・電話番号が書いてございます。上海にお出でになるような節がありましたら、大変立派な相談カウンターがあり、山梨県の各市町村のパンフレットなどもいろいろ置いてあります。専任の方も居りますから、是非一度、立ち寄って見ていただきたいと思っています。
私からの報告は、以上であります。

質疑応答

記者

香港には知事は何度も訪れているかと思うのですけれども、上海は今回初めてではないかと思うのですが、上海における山梨県のPRの手応えというか、来年の上海万博に向けて、山梨をPRしていく上で、向こうに受け入れられる可能性をどのように感じられたか、そのあたりの実感についてお伺いしたいと思います。

知事

上海には去年も行っています。これは静岡県、神奈川県、山梨県の3県の知事が一緒になって、富士山及びその周辺の観光振興を、大いに上海に売り出そうということで行って、これはこれで非常に大きな成果があったと思っております。
中国人の富士山観光、あるいは石和温泉をはじめとする宿泊を見ましても、日本全体では、中国人旅行客は十数パーセントですけれども、本県の場合には約五十パーセントになります。それだけ中国人観光客が多く訪れているわけでありまして、去年の観光PRも効果があったと思っております。
今回行きましても、先ほどの繰り返しになりますが、上海万博の準備がたけなわの状態で、非常に活況を呈している都市であります。感じとしては将来的には香港が華南の経済圏の中心になり、一方で上海が中国の中北部の経済圏の中心になっていく。2つの都市が競争しながら、両方とも意識し合いながら、例えば金融センターとかを両方とも取りたいわけです。非常に意識し合いながら発展しているという感じがします。そういう非常に大事な都市でありまして、特に上海では、(中国で訪日)個人旅行のビザが取れるようになったということが非常に話題になっておりまして、日本に対する、山梨に対する、特に富士山というものに対する関心が非常に高いということを感じたところであります。
従って来年の上海万博の期間中に、私も見てきましたが非常に大きな敷地を使った大規模なもので、できればその中に、パビリオンとは言わないまでも、ちょっとした観光誘客施設、PR施設を立地できれば良いのですけれども、非常にお金が掛かることで簡単にはいかないものですから、万博会場の外で、しかしそこにも中国や海外から数千万の人が集まるわけですから、上海事務所もできたこともありますし、事務所が中心になりながら、万博開催期間中の山梨のPRということを計画していきたいと思っております。

 駿河湾を震源とする地震について

知事

本日、(午前)5時7分頃に駿河湾で発生した地震につきましては、県内でも大きな揺れを感じたところでありますが、震度は最大4で、現在、特に大きな被害は発生しておりません。
しかしながら、静岡県で震度6弱に達するなど、他県では被害も発生している状況であり、消防庁の要請によりまして、本県でも防災ヘリ(航空隊)が応援に出動しているところであります。
この地震に関連しまして、気象庁は、(午前)7時15分に東海地震観測情報を発表いたしました。想定される東海地震との関連性を調査しておりましたが、先ほど11時20分に発表された地震観測情報によりますと、今回の地震は、想定される東海地震に結びつくものではないと気象庁として判断したということであります。従ってこの地震は、東海地震の前震とか余震とかではないことがはっきりしたということであります。
県としては、引き続き、この地震による被害状況の確認に努めるとともに、今後とも地震による被害の軽減を図るため、地震防災対策の充実・強化に努めて参りたいと考えております。
以上であります。

質疑応答

記者

今回東海地震観測情報は、結局東海地震に結びつかないという判断になりましたけれども、観測情報が出たこと自体が、(平成)16年に(現行の配備基準)制度が始まってから初めてということですけれども、この観測情報が出た後の山梨県庁としての初動の対応というのは、まだ途中かも知れませんが、どのように評価していますでしょうか。

知事

これはルールが決まっておりまして、観測情報が出るということになりますと、消防防災課、河川とか砂防などの災害対策関係の関係職員(山梨県災害対策本部事務局)がおります。101名でありますけれども、それを非常参集させまして、情報収集を行う体制を整えたところであります。
観測情報が発表されて、すぐ非常参集を行いました。しかし11時(20分)の観測情報で、東海地震の懸念はないということになりましたので、(消防防災課長に対して)これはもう解除したのでしょうか。

消防防災課長

まだ解除の手続きは終わっておりません。

知事

関係職員の非常参集を行って情報収集を始めたということであります。

記者

参集をして、それぞれの職員の動き方、集まり具合はどうでしょうか。

知事

(消防防災課長に対して)どのような状況ですか。

消防防災課長

(午前)7時の時点では交通機関等の乱れもありましたが、8時半の通常勤務時間ですが、(山梨県地震災害警戒本部事務局)班長会議を開催しました。その時点で休暇等以外では全員が集まったと判断しております。

発表事項以外の質疑応答

 「国産ワインコンクールの結果について」

記者

先日、国産ワインコンクールの審査結果が発表になりまして、今年は例年以上に県内ワインの活躍が目立った結果でしたが、それについての感想と今後販路拡大への期待について考えをお聞かせください。

知事

おっしゃるとおり、今年の国産ワインコンクールにおきましては、山梨県勢の健闘が大変に目立ったと思います。例えば金賞受賞の点数も、一昨年5点だったのが、去年が6点、今年は8点というように、全体として受賞件数も多いということがありまして、県内のワイナリーが健闘されたと言ってよろしいと思います。昨年、一昨年もそうですが、他県のワイナリーがずいぶん健闘して、「ワイン王国」を他県に取られてしまうのではないかと心配する向きもあったわけですが、そういう中にあって、日本のワインのリーダーとして、山梨のワイナリーの皆さんが頑張っていただいたその結果ではないかと思っているところであります。
こうやってお互いに切磋琢磨しながら、県内・県外といわずに、全国にあるワイナリーの皆さんが、来年は我が社が金賞を取ろうと、お互いに努力し合うことによって、国産ワインの質が上がっていくということは、大変に良いことだと思っております。

 

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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