ページID:25966更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成21年7月22日水曜日)

 

本館2階特別会議室

11時30分から

発表事項

  配付資料「香港・上海における観光宣伝及び果実等輸出促進トップセールスについて」(PDF:16KB)

発表事項以外の質疑応答

 香港・上海における観光宣伝及び果実等輸出促進トップセールスについて

知事

香港・上海における観光宣伝及び果実等輸出促進トップセールスについて発表いたします。

本県では、外国人観光客の誘致とか、農産物などの輸出拡大を図る上で、経済成長の著しい中国をはじめとする東アジア地域を重要市場と位置づけておりまして、昨年度は、富士箱根伊豆地域への観光客の誘客を図るために、静岡県と神奈川県と一緒になりまして、上海市と観光交流等に関する覚書を締結し、上海市におけるPRなどを行いました。

また、台湾の国際食品見本市「フードタイペイ2008」の開催に併せまして、その見本市に出展すると同時に、本県への誘客の促進とか、農産物の輸出拡大のためのトップセールスを実施したところであります。
また、中国からの一層の誘客の拡大と、県産品のPRやビジネスチャンスの創出に向けまして、北京と上海に観光セールスの強化のための拠点を設置し、セールス専門員を配置しているところであります。

そこで、今回の香港・上海におけるトップセールスでありますが、何といっても香港は、東アジア屈指の国際都市でありまして、この香港において観光客の一層の誘致、そしてももやぶどう、ワイン、フジザクラポーク等の県産品の認知度の向上、販路拡大を図るためにトップセールスを実施するものであります。

また、今月から中国において、日本への渡航について個人観光ビザが解禁となり、中国からの観光客の一層の増加が予想されます。上海市の場合には、来年、上海万博が開かれるなど活性化している都市でありますので、上海市を訪問いたしまして、今年度設置した、「上海観光交流・経済交流拠点」を広く旅行者その他にPRしていきたいと考えております。

日程は、7月30日(木曜日)から8月4日(火曜日)まで、場所は、香港と上海市であります。
 参加者は資料のとおりですが、4.参加者(2)にあります「山梨県果実輸出促進協議会」では、廣瀬(久信)山梨県農業協同組合中央会会長もご出席いただくことになっております。

また、4.参加者(3)は、笛吹市、観光関係団体でありますが、(荻野正直)笛吹市長も同行していただけるとのことであります。
4番目に、商工関係、食肉関係、物産商談会関係とありますが、今回の物産商談会につきましては、山梨中央銀行と共催することにしておりまして、山梨中央銀行の(芦澤敏久)頭取も同行していただくことになっております。
「富士の国やまなし」観光物産フェアin香港では、香港のジャスコにおいて、観光と県産果実等の魅力をPRし、それから「富士の国やまなし」魅力説明会・意見交換会では、香港の政府関係者とか旅行社、百貨店、その他輸入業者、マスコミ等を招待して、観光や県産品のPRを行います。

3点目は、山梨物産商談会in香港2009であります。これは(山梨)中央銀行と共催でありますが、県内企業と現地バイヤーとの商談会を開催することになっております。

また、上海におきましては、「上海観光・経済交流拠点」を設置しましたので、そこに上海政府関係者や旅行社、マスコミ等を招きまして、そのPRをすることであります。
訪問の日程は資料のとおりであります。

以上です。

質疑応答

記者

知事は、就任以来、香港、それから去年は台北と、中国語圏でのトップセールスにかなり力を入れていらっしゃると思いますが、去年の「フードタイペイ2008」の手応えをどうお感じになったかと、去年の台北を踏まえて、今年の香港、特に本土の上海へのトップセールスにどのようなお気持ちで望まれるか、それについてお聞かせください。

知事

去年の台北における「フードタイペイ2008」というアジア最大の食品見本市に県の物産を展示し、PRをしたところでありますが、非常に手応えがあったということであります。特にももにつきまして、中国では「仙果」、仙人の仙に果物と書きまして長寿の果物として非常に珍重しておりまして、自分の両親が一定以上歳をとった場合に、誕生日にこれを贈る風習があるくらい、特別な食べ物であり、山梨のももが非常に良いことは、中国でも知られておりまして、台湾では特に知られております。
そのようなことで、山梨からそういうものが来たことに対しては、非常に関心が持たれ、高い評価が得られた思っております。
それによって台湾への輸出の拡大を、台湾のバイヤーも非常に関心を持っておりますけれども、ただ、ご案内のように「モモシンクイガ」の植物検疫にかかることがありまして、この検疫が非常に厳しいものですから、なかなかそこの壁が突破できなくて、試行錯誤を続けているのが現状であります。今年度においても、かなりの農協が積極的に台湾への輸出を図っており、その検疫の問題がクリアできれば需要がいくらでもあるというのが、率直な状況であります。

なんとか、「モモシンクイガ」の植物検疫をクリアできるように、いろいろな工夫をしておりまして、例えば、農薬ではなくて、畑のある一定の区画に「交信撹乱剤」を設置し、害虫がそこに入らないようにしたりとか、あるいは今度の経済対策の一環である緊急雇用創出事業で、選果員として人を雇って、「モモシンクイガ」が付いているかどうかの選果を徹底して行ったりとか、いろいろな工夫を凝らしながら、輸出の促進を図っております。需要は大きいけれども、そのような課題があります。

上海を含めまして中国の場合には、観光の需要も非常に大きく、特に上海の場合には、何と言っても中国最大の経済都市であり、上海万博が来年は開かれるものですから、特に活力がある都市であり、富裕層が急速に拡大している印象を強く受けるわけであります。

従いまして、観光需要は非常に大きいものがあります。特に、いよいよ個人観光客のビザが解禁になりましたので、これは大きく期待できるのではないかと思っております。

本県の場合には、全国平均からみても中国人観光客の割合が大きいわけであります。昨年秋の世界同時不況で、韓国人観光客が大幅に落ち込んだわけですが、本県の場合は、中国人観光客(の割合)が多いですから、あまり影響を受けませんでした。インバウンド(訪日外国人旅行者)の観光客が減らなかったわけでありますが、今年5月の新型インフルエンザでは、中国に限らず外国人観光客が大幅に減少したものですから、その影響は今強く受けているところです。

しかし、いずれは回復してくることでありますので、上海で観光をPRする拠点を造りましたから、それを向こうの旅行社に紹介しながらPRしていきたいと思っております。

発表事項以外の質疑応答

 「衆議院議員総選挙について」

記者

衆議院解散総選挙への対応について伺います。横内知事として初めての衆議院議員総選挙になるわけですけれども、今回の選挙で知事は特定政党を支持したりとか、どういう対応を取るのかという選挙へのスタンスと、来月18日の公示日には各陣営から知事に出席要請があると思うのですけれども、公示日にどのような対応をお取りになるのか、現時点でのお考えをお願いします。

知事

選挙におけるスタンスですが、県議会においても不偏不党を貫くということを言っておりますし、中立の姿勢で臨んでいきたいと考えております。

公示日の対応でありますけれども、そういう基本的な考え方のもとに、また候補者の数が多いこともありますので、公示日の出陣式などに出席することは遠慮させていただきたいと思っております。
しかし例えばメッセージとか、あるいは為書きなどを要請されればお出しいたしますけれども、出陣式等への参加については遠慮させていただきたいと思っております。

 「県立射撃場について」

記者

韮崎市にある県立射撃場の関係なのですが、今月の30日に使用期限が来るということで、移転先の甲州市の射撃場が完成するまでに2年ほどかかると思うのですが、この空白の2年間をどのように対応されるのかということ、韮崎の地元住民が延長については難色を示していますが、これについて現状どのようにお考えか伺えればと思います。

知事

先日、教育長以下教育委員会が、韮崎の祖母石(うばいし)という地区なのですけれども、最も影響を受けている地区の住民の皆さんに、甲州市における新しい射撃場の建設スケジュール等、また射撃場が必要性が高いものであるということをよく説明して、甲州市における射撃場が完成するまでの間、約束は約束として是非継続使用させてもらいたいということを説得したのですが、住民の皆さんからは強い難色があって、ご理解が得られなかった、なかなか難しいというのが現状であります。

私どもとしては、この問題についてねばり強く韮崎の関係住民の皆さんにご説明して、理解をいただきたいと思っております。

クレー射撃というのは国体のひとつの種目になっており、本県の場合クレー射撃は常にかなり上位の成績を残しているということがあります。そのクレー射撃の練習あるいは県における大会等が開かれなくなるということは、本県のスポーツ(振興)上も問題があるということが一点と、それから何といっても、特に山つきの農村地域では鳥獣被害が毎年激化して、農家の人達が大変苦労をしているわけです。それには猟友会に頼んで個体調整をしていくことが大きな対策になるわけですが、猟友会の方の数が少なくなり、また高齢化もしていることから、若い人たちに是非銃砲の免許を取って猟友会に参加してもらいたい。そうしないと山つきの農業が立ちゆかなくなってきているという状況にあるものですから、そういうことを猟友会の皆さんにはお願いしているわけですが、免許を取るための訓練その他のためにも、こうした射撃場は必要不可欠なものであります。また、銃砲の許可というのは3年に1度づつ更新があるのですが、更新の時には実技を必要としますから、銃砲許可を更新するためにも、こういう施設が必要であります。決して一部の人間の単なるスポーツのためだけではない、必要不可欠の施設ですから、確かに県として韮崎地区の皆さんに約束をしながら、それまでに別の所が完成できなかったということについては、責任を感じますけれども、必要な施設であるので、是非ご理解をいただきたいということを、引き続きお願いしていきたいと思っております。

 「県議会海外視察研修について」

記者

昨日、衆議院の解散がある中、県議会の会派の一部が、たまたま韓国に視察をしていました。国政と県政ですから関係ないといえばないのかも知れませんが、この時期に海外研修をする必要があったのかどうかという疑問の声も出ているのですが、こういった視察の在り方について知事の考えを聞かせて下さい。

知事

それは議会のことですから、韓国に視察をすること自体は悪いことではありませんし、どういう中味の視察をしていたか私は知っているわけではありません。そのこと自体について良いとか悪いというコメントはしにくいと思います。それは政治家として、県議会の皆さんが判断されて、後は有権者がどう判断するかということだと思いますから、私がそれについて良い悪いという判断をすることは控えるべきでないか思います。

 「全国知事会議でまとまった政権公約の評価に対する見解等について」

記者

衆議院議員総選挙の関連ですが、先週あった全国知事会議では、政党支持は出さないものの、政権公約の評価はするということでまとまったと思うのですが、そのまとまったことについての知事の見解、それと今後選挙戦でいろいろな課題について政党からいろいろな意見が出ると思うのですが、特にどういうテーマについて各政党に議論を深めてほしいのか、その点についての見解を伺います。

知事

知事会議で議論があり、各政党のマニフェストを点数評価することが是か非か、政党支持までやろうかという意見については、ほとんど賛成する人はいなかったわけでありますが、マニフェストを点数評価するということについては、異論もありました。私も異論を唱えた1人でありますけれども、少し真面目過ぎるのかも知れませんが、知事会とか知事は県政全体について責任を持っているわけでありますから、地方分権ということは非常に大事なことですけれども、それだけが重要な課題でないわけで、他にも経済不況をどうしていくかとか、医師不足をどうしていくかとか、子育ての問題をどうするかとか、あるいは山梨県の場合には高速道路の整備について、各政党がどのように今後考えるのかとか、県民が関心を持つ県政の課題というのはたくさんあるわけで、そのうち地方分権の問題だけについて点数を付けることはおかしいと思いましたので、そういう考え方を述べたわけです。他にもそういうことを言った方はおられるわけであります。

やはり政党のマニフェストを点数評価することは、21世紀臨調(新しい日本をつくる国民会議)とか経団連(日本経済団体連合会)、(経済)同友会もマニフェスト評価をしているわけです。しかし、それはある部分だけを評価しているかというとそうではなく、マニフェスト全体を評価して、全体の総合点数を付けるかどうかはともかくとして、この政党のマニフェストはこういう部分は良かったけれどもこういう部分は問題だとか、そういうやり方をしているわけであり、ある部分だけ捉えて点数で評価するというやり方はどうなのかなという感じがします。しかし、そういう意見があるけれども、大勢としては、ここで地方分権について点数評価をすることによって、各政党に地方分権というものをしっかりと約束させる、プレッシャーをかけることが大事だということであります。それはそれでひとつの考え方だと思っております。

それから、(各政党に議論を深めてほしい)いろいろなテーマがたくさんありますけれども、具体にどれがということはたくさんあってなかなか言いにくいのですが、やはり当面の不況をどういうシナリオで乗り切っていくのかということ、それから地方分権の問題はもちろん大事でありますし、やはり国民が一番心配しているのは、年金とかそういう問題も含めて、少子高齢化がますます進んでいく中で、日本がこれからどうなっていくのだろうかという将来への不安感を非常に強く持っているわけですから、日本の大きなグランドデザインというか、このように日本の国を持っていくから大丈夫なんだという大きなグランドデザイン的なものをそれぞれの政党が示されるかどうか、私はそういうことに関心を持ちます。

 

(以上)

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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