ページID:25841更新日:2023年1月20日

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知事記者会見(平成21年7月9日木曜日)

本館2階特別会議室

11時30分から


   発表事項

発表事項以外の質疑応答

 「菅原文太氏の農業協力隊推進事業のコーディネーター内定と農業参入について」

知事

菅原文太さんは、著名な俳優ですが、森とか水の環境を守ることに大変ご熱心で、一滴塾をお創りになって、水源地とか森と水の保全の重要性を国民の皆さんに理解をしてもらう活動をずっとし続けてこれらた方であります。
同時に農業施策にも、強い関心を持たれて、特に都会から自然豊かな農山村に移り住むことを望む人達へ支援活動を行い、様々な講演活動などを行ってこられ、また、ご本人も11年ぐらい前から飛騨の山の中で、田舎暮らしもしてこられたと聞いております。
昨年の11月に本県で開催いたしました「第1回やまなし農業・農村シンポジウム」で基調講演をしていただいたわけでありますが、その折に、菅原さんから山梨県内において若い人達の就労機会の創出などを目的にした農業を実践してみたいと熱い思いを聴かされました。
その後、何度か来県されまして、活動するフィールドとしてどこが適当かという調査もされたわけであります。その中で、県は今年度から「農業協力隊推進事業」という事業を始めることにしておりますけれども、今回、そのコーディネーターに菅原文太さんをお願いをしたところ、快く引き受けていただくことになりました。
「農業協力隊推進事業」という事業は、農山村地域の活性化を図るために、その地域の担い手として都市部の人材、特に若い人達を積極的に誘致して、地域への定住・定着を図る事業であります。
菅原さんには、コーディネーターとして農山村への就農を希望する都会の若い人達に対する助言をしていただいたり、また、受け入れる農業生産法人やJAやNPO法人などに対する色々な形での応援をしていただくことにしております。
さらに、菅原さんが中心となって山梨県内の耕作放棄地などを借り、若い人を集めて本格的な農業を始めることになりました。いくつか候補地を検討してきましたけれども、今回、北杜市明野町地内に活動の拠点を設けることになり、ここに農業生産法人を設立することを予定しております。菅原さんからは、「山梨を拠点に、山梨県下、ひいては、日本の農業の活性化のために頑張る」と、大変に心強いお言葉をいただいているところであります。
以上の話がありましたので、皆さんにご紹介させていただきます。
以上です。

質疑応答

記者

菅原さんは、なぜ本県を選んだのですか。

知事

北杜市を中心にいくつか候補地があったようですけれども、ご本人が何度か訪問して、その地を見て、また所有者と話し合いをする中で、活動の拠点として「ここが良いぞ」と選ばれたと思います。
明野のその地を決めたことの理由とかは、具体的には聞いておりません。

記者

農業生産法人の概略ですね。どのくらいの規模で、どういった物を作っていくのか、そのあたりご説明をくださいますか。

耕地課長

菅原さんの農業生産法人につきましては、今、設立の準備をしている段階でして、確定した面積関係については、まだ定かになっていませんので、今、ここでお答えするわけにはいきませんが、ある程度の面積はあると言われています

記者

何を作るのか、その辺は。

耕地課長

希望的に、野菜関係を中心に作りたいと言われています。 

記者

いつぐらいから始めるかという議論は。

 耕地課長

 なるべく早くと言われています。

記者 

地権者は、民間人ですか。民間人から土地を借りて始めるのか、購入するのか。

耕地課長

農地につきましては、民間の方から公社(北杜市農業振興公社)等を通じて借りる形になると思います。

発表事項以外の質疑応答

 「衆議院議員総選挙について」

記者

衆院選に関してお聞きしたいのですけれども、宮崎県の東国原知事が、自民党から出馬するのではないかという見方が強まっているのですが、仮に出馬するとすれば、任期途中で国政に転出するという形になるのですけれども、こういった動きは、自民党側から見てもある意味人気に頼っているという批判もあるかと思うのですけれども、同じ知事としてそういう動きをされている東国原知事に対してどのような感想をお持ちかお聞かせ下さい

知事

地方分権というのが、我々知事会にとっては、長年の悲願であるわけですけれども、なかなかそれが、はかばかしく実現しないという状況にある。そういう中で東国原さんのような、マスコミに対する発信力を持った人が、マスコミを動かしながら、ああいう活動をしておられるということは、政党に対して地方分権の重要性を認めさせ、それを実行させ、あるいは国民に地方分権を認識させるという意味で、評価していいことだと思っております。東国原さんのああいう活動について私は評価しますが、ただ知事の任期途中で衆議院に転身するのかどうかについては、(宮崎)県民の意向は無視できないのではないかという気がします。東国原さんのいろいろな言動というものが、マスコミに取り上げられるのは、やはり宮崎県知事というポストに就いているからこそ取り上げられるわけであって、その地位に就けてくれたのは宮崎県民ですから、宮崎県民の意向というのは大事にすべきではなかろうかと思います。
ご本人は説得できるものと思っているのでしょうけれども、最終的には宮崎県民の意向というものを、判断の一番の基準にすることが必要ではないかと思います

記者

衆院選に関連して、知事会の方でも衆院選に向けて、何らかの支持政党を特定すべきではないかという議論が出ています。来週の全国知事会でも議題になるかと思うのですが、知事会として支持政党を特定すべきだという意見について、知事としての見解を教えてください。

知事

橋下大阪府知事がそういう考え方で動きをしているわけですけれども、知事会としては、そういう動きになっていかないのではないかと思います。全部聞いたわけではありませんが、ほとんどの知事は不偏不党の立場で県政を推進するということであって、知事会として特定の政党を推薦するとか、支持をするということは適当でないという判断を持つに違いないと思いますから、大きな動きにはならないのではないかと思っております。

記者

関連して、各党のマニフェストを知事会で点数化して公表するという動きがあるのですが、それは支持政党を出すということにもなると思うのですが、その動きについてどう思われますか。

知事

昨日、政権公約特別委員会というものが開かれて、これには橋下さんも出られてかなり長時間にわたって激論があったと聞いておりますが、最終的には各党の政権公約を点数化して評価して、どこが一番高いとか低いとかというものを、知事会として出すかどうかについては、まだ委員長預かりということで、そうすると決めたわけではないと聞いております。
来週開かれる知事会で、その議論が行われると思うのですが、政権公約の評価のやり方、どういう項目について、どういう基準で評価をしているのか詳細に承知をしているわけではありませんけれども、政権公約の評価ということになると、政権公約も地方分権だけで評価できるならいいのですが、そうではないでしょうから、外交や防衛も含めて、幅広く国政全般について評価すべきものだと思いますし、また評価の基準というものもなかなか難しいですし、果たして議論に耐えるような数値化ができるのかと、私としては疑問に思っております。 

記者

大阪の橋下知事が衆院選に向けて、首長グループを立ち上げる動きを見せていますけれども、知事としてこの動きに合流するお考えをお持ちなのかという点と、もともとの出発点が地方分権の推進なのですけれども、こうした動きが出ていることへのご感想をお願いします。

知事

私は議会でも不偏不党ということを言ってきたものですから、そういう動きには参加するつもりはありません。しかし政治家ですから、政治家の信念として、首長が連合して地方分権の推進ということを、各政党のマニフェストに載せさせる活動をすること自体はいいことではないかと思います。

 「静岡県知事選挙の結果について」

記者

静岡県知事選について、まず、新しく民主党系の新知事が当選されたのですけれども、感想をお願いします。今後の山梨県の世界遺産とか、近い県として政策に影響していくのかお願いします。

知事

川勝平太氏が静岡県知事選に当選したわけでありますが、私は、川勝さんと話をしたことがないのですけれども、お名前はよく聞いております。著名な学者であり、学者として特に国土計画論とか地方計画論とかの分野での発言をし、国土審議会などの審議会の有力なメンバーでありますので、地域づくりとかについては、専門的な識見を持っておられる方だと思っております。
とりわけ、かねてから「ビューティフル・ジャパン」(美しい日本)とおっしゃって、美的景観を非常に大事にしておられる方でありまして、私自身も政策の一つとして景観の改善を掲げており、昨年は、県土整備部の中に「美しい県土づくり推進室」をつくり、配電線の地中化を始めとして、景観の整備を進めていく姿勢でおります。美観というものは、これから非常に大事ではないか、美しいところでなければ、これからは人が来ないのではないかと思っておりまして、美観の整備は非常に大事な課題だと思っておりますので、その点で、大変に意見が合うのではないかと思っております。
三県知事会議(山梨・静岡・神奈川三県サミット)とかの会議で、たびたび会う機会がありますし、その時に大いに話し合ってみたい、そして一緒に活動できれば良いと思っております。
さらに、富士山世界遺産については、川勝さんは静岡県の学術委員会の委員長でありますから、世界遺産については、これまでも尽力してこられた方でありますし、その意味でも大変に心強く思っております。
まだ、お会いしておりませんけれども、おそらく力を合わせて両県にとってプラスになるような活動をしていける方ではないかと思っております。

 

(以上)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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