ページID:62231更新日:2019年1月30日

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県民の皆様へ-山梨県知事内正明-

本日、臨時県議会の場におきまして明春に実施される知事選挙への対応について、私の所信を申し上げたところでございます。県民の皆様に対しましても同様の所信を申し上げたいと存じます。

私は、平成19年2月、多くの県民の皆様の御支持をいただき、県政執行の重責を担うこととなりました。

以来7年半、「暮らしやすさ日本一」の山梨づくりに向けて、不偏不党、公正・公平を旨として、全力で県政運営に当たって参りました。

その結果、リーマンショックに端を発した戦後最悪ともいわれる不況など、厳しい経済財政環境の下ではありましたけれども、県民の皆様にお約束をした公約であり、県政運営の基本指針である第一期及び第二期チャレンジ山梨行動計画に掲げた項目については、概ね順調に達成できる見込みであります。

先ず、行財政改革につきましては、平成19年度から26年度までの8年間に、県民の将来負担となる通常の県債等残高を17パーセント、1,500億円程度削減するとともに、県職員数を12パーセント、1,800人程度削減致しました。

これらの取り組みによりまして、県財政の貯蓄とも言うべき主要三基金の残高は33パーセント、156億円増加しており、財政再建に一定の道筋をつけることができました。

また、明野産業廃棄物最終処分場問題、林業公社、土地開発公社及び住宅供給公社の経営改革、中小企業高度化資金の処理など県政の長年の懸案事項につきましても、解決に向けての方向性を定めることができたと考えております。

更に、県民の長年の夢であった富士山の世界文化遺産登録が実現をいたしましたし、リニア中央新幹線も本年中に着工の見通しとなりました。

高速道路の整備につきましても、中部横断自動車道南部区間は平成29年度の開通が確実となり、長年の課題であった北部区間についてはルートが正式決定され、中央道の小仏トンネル付近及び調布付近の渋滞対策についても、国から具体的な対策案が示されたところであります。

更に、果実やワイン、ジュエリー、織物など「やまなしブランド」の確立、医師の増員や県立病院の医療体制の強化、少人数学級の小中学校全学年への導入、甲府駅南口の駅前広場や平和通り、県庁敷地といった甲府市中心部の再整備など、将来を見据えた数々の施策についても実施することができました。

これまでの取り組みで、「山梨発展の芽」は着実に育ち、将来の山梨の土台づくりができたと考えております。

一方、私は、激務の知事職を続けるには、体力の限界も感ずるようになりました。

今後急速に変動する社会情勢の中で、諸課題に迅速かつ的確に対応していくためには、知事には斬新な発想と行動力がより一層求められます。

そこで、私は、熟慮の結果、若い人材に県政を引き継ぐべき時が来たと判断し、今期をもって引退し、次期知事選挙には出馬しないこととしたところであります。

この間、多くの団体、多くの県民の皆様から次期知事選挙への出馬要請をいただきましたが、それにお応えできないことをお詫び申し上げますとともに、なにとぞ御理解を賜りますよう、お願いを申し上げます。

来るべき知事選挙においては、県民の皆様の賢明な選択により、立派な新知事が選任され、新しい発想とリーダーシップの下に、山梨の明るい未来づくりが一段と前進することを期待致しております。

これまで、多くの課題を克服し、公約実現のための様々な取り組みを実行することができましたのも、県民の皆様の暖かい御支援と御理解、御協力の賜物であり、心からお礼申し上げます。残された任期は5カ月余でありますが、当面の諸課題は山積しております。

有終の美を飾るべく、引き続き全力投球をして参る所存でありますので、変わらぬ御理解、御協力の程よろしくお願い申し上げます。

(平成26年8月25日月曜日)

 

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