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更新日:2026年3月16日
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医療機器関連産業の未来を拓く“やまなし”へ
メディカル・デバイス・コリドー構想のもと、
企業の飛躍を支援「したい」「ほしい」をカタチに
山梨県では、機械電子産業のものづくり技術や立地特性を活かし、甲府盆地から静岡県東部までを回廊のようにつないで、医療機器関連産業の一大集積地に成長させるメディカル・デバイス・コリドー構想の実現を目指しています。

山梨県が描くメディカル・デバイス・コリドー構想(外部サイトへリンク)
山梨県は、東京圏へのアクセシビリティが高く、医療機器生産額全国首位の静岡県及び大手医療機器メーカーの研究所等が集積する東京都西部へのアクセスが良好です。
また、中部横断自動車道やリニア中央新幹線の開通によって交通ネットワークの充実が図られ、医療やヘルスケア産業が集積する東京圏からの利便性が飛躍的に向上します。
県内には大手の産業用ロボットメーカー、半導体製造装置メーカー、工作機械メーカー等が立地しており、これらを支える精密加工、電気機械・電子デバイス生産等を行う企業が集積しています。小ロットにも対応できるこれら企業は、多品種少量製品の多い医療関連機器への部材供給等への対応が可能です。
また、山梨大学には、体細胞クローン技術(発生工学研究センター)、医療分野のICT利活用(医療福祉情報連携、在宅医療等)等の技術シーズや研究成果が蓄積されています。
健康寿命は、2013年(平成25年)男性女性とも全国1位、2016年(平成28年)男性全国1位、女性全国2位、2019年(令和元年)男性女性とも全国2位であり、全国トップクラスです。また、山梨大学では、高齢者の生活状況の長期にわたるコホート分析により追跡調査を行う等、健康長寿に関する先駆的な研究が進められており、本県は実証フィールドの形成に適した地域性を有しています。加えて、人口10万人当たりの保健師数が全国3位と健康増進のための人的資源が充実しています。
医療機器関連分野の専門支援組織「メディカル・デバイス・コリドー推進センター」を公益財団法人やまなし産業支援機構に設置しています。専門人材の「コーディネーター」が、県内全域を飛び回り、企業の伴走支援に取り組んでいます。
その結果、国内メーカーへの部材供給を中心に参入企業や医療機器関連分野の生産額の増加など、高い実績を上げています。また、本県には、医療機器産業をめぐる国内外の動向にも対応可能な、部材供給、医療機器製造受注、研究開発など企業の参入形態に合わせた支援のノウハウが蓄積されています。

メディカル・デバイス・コリドー推進センター(外部サイトへリンク)
山梨県では、山梨大学と連携し、医療機器の製品化に必要な知識等を習得する医療機器産業技術人材養成講座を開設しています。年間80コマ、120時間の講座を通じて、各医学領域の講義から医療現場の見学、機器の設計・試作まで、充実した講師陣が丁寧にサポートを実施しています。
本講座は『山梨県医療機器総括製造販売責任者及び責任技術者に対する認定講習』として開設しており、一定の用件を満たした受講生は医療機器製造販売業・医療機器製造業に必要な総括製造販売責任者・責任技術者の資格要件を満たすことができます。

医療機器産業人材養成講座(外部サイトへリンク)
県内企業と県外医療機器メーカー等との取引拡大を図るための医療機器関連産業に関するマッチングイベントや商談会を開催しています。また、こうしたイベントやオウンドメディア等を活用して、県内医療機器産業の飛躍に向け、情報発信を積極的に行っています。

イベント実績
など
静岡県の医療機器の生産金額は、令和3年現在、13年連続で全国1位となっており、静岡県東部地域で取り組まれているファルマバレープロジェクト(富士山麓先端健康産業集積プロジェクト)が大きく寄与しています。
ともに医療機器関連産業の集積を目指す両県が連携する意義は大きいことから、本県は令和元年12月に静岡県と「医療健康産業政策の連携に関する協定」を締結し、世界トップクラスの健康長寿地域である両県の医療分野の質の向上と地域経済の活性化を図っています。
さらに、令和3年度からは、静岡県が取り組む「ふじのくに先端医療総合特区」の区域が本県7市町に拡大しました。両県共同の取組として、両県企業や研究機関等による共同研究等の促進のほか、医療ニーズの共有に基づく医療機器開発・部材供給の促進、販路開拓における展示会開催、医療機器関連産業人材の育成や産学官の交流促進等を実施しています。

令和5年11月、これまでの取組に加え、受託製造の拠点形成等を通じたメディカル・デバイス・コリドー構想実現の推進に向け「メディカル・デバイス・コリドー推進計画2.1」を策定しました。
専らメーカーの委託を受け、半導体を製造する台湾のTSMCに代表される、いわゆるファウンドリーの医療機器版を山梨県全体で目指す「全県ファウンドリー化」や医療機器関連産業の市場動向やイノベーションの潮流、本県のポテンシャル等を踏まえ、「医療・健康データの産業化」を目指していきます。具体的には、予防・QOL向上に資する医療機器など、国の医療機器基本計画の重点的推進分野の開発と医療データの活用に向けた「高度化」、ヘルスケア分野の振興を通じた「裾野拡大」、世界市場とその成長性を取り込む「海外展開」の3つの新たな拡大市場への参入に向けた企業支援を通じ、メディカル・デバイス・コリドー構想実現を加速化させます。
メディカル・デバイス・コリドー構想の実現に向けた取組により、企業の安定的成長に伴う収益拡大や雇用機会の創出など山梨県の活性化に寄与するとともに、国内外の先進的な医療機器の製造を担うことで医療の質の向上にも貢献していきます。
