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事件発生後に、付近の住民のみなさんに聞き込み捜査をすると、「そういえば」、あのとき女性の悲鳴らしいものを聞いた」といった情報をいただけるのですが、もしその時に110番通報をしていただけたら確実に犯人を捕まえることが出来たということが多々あります。
「痴話喧嘩だと思った」とか「関わり合いになりたくなかった」「誰かが警察に連絡してくれるだろう」といった理由から、110番通報をされなかったケースも見られますが、通報が早ければ早いほど被害者を無事救出し、また、犯人を捕まえることができるのです。
110番通報は、事件が確実に発生したと分かったときだけのものではありません。おかしいなと思った場合や怪しい人物を見かけたりした場合には深夜、早朝を問わず、110番通報をお願いします。
県民のみなさんが不審な車両のナンバーをメモし、それを警察に通報していただいたために解決することのできた事例もたくさんあります。
事件があった頃、不審な人や車を目撃したとか、あるいは犯人に似た人を知っているといった場合には、ためらわず、どんな些細なことでも結構ですのでぜひ警察に通報してください。
不幸にして犯罪の被害にあわれた方の中には、「被害額が少ない」「面倒だ」「どうせ捕まらない」などの理由で、被害に遭われても届け出されない方がいます。このような考えは、結果的には犯人をかばい、助けることになります。再び他の誰かが被害に遭うかもしれません。
特に暴力団から被害を受けた場合には、仕返しが怖いなどの理由から、被害の届出をしない方が見受けられますが、警察は被害者の方々の安全を確保します。犯人の第二、第三の犯行を防ぎ、被害の拡大を防止するために、勇気を出して警察に届け出るようにお願いします。