ページID:90445発表日:2019年6月27日
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ハンセン病問題は、私たちが疾患について理解するだけでは、解決しません。
ハンセン病が治癒した後も、偏見や差別を恐れて家族のもとへ帰れない人や、社会復帰した人たちのなかにも、病気のことを家族に話していない人も大勢います。なお世間の目をおそれて暮らしているひとも多いのです。
そのことを理解したうえで、いま自分たちに何ができるのかを考えることが大切です。ハンセン病問題と人権について理解を深めるため、昨年度に引き続き、重監房資料館(群馬県草津町)の黒尾和久先生にお話を聞かせて頂きます。
重監房とは
群馬県草津町にある国立療養所栗生楽泉園の敷地内にかつてあった、ハンセン病患者を対象とした懲罰用の建物で、正式名称を「特別病室」といいました。しかし、「病室」とは名ばかりで、実際には患者へ治療は行われず、「患者を重罰に処すための監房」として使用されていました。
【演 題】 「人を優しくみるには-ハンセン病問題から考える-(仮題)」
【講 師】 黒尾 和久 氏 (重監房資料館 部長)
講師紹介
東京学芸大学教育学部卒業(博物館学)
東洋大学文学部大学院修士課程修了(考古学)
専門は縄文時代の実証的集落研究。(発掘)
平成12 年(2000)11 月5日に藤村新一による「旧石器遺跡ねつ造事件」が発覚したことを契機に考古学史研究に着手、考古学者の植民地支配・侵略戦争、国策との関わりを調査する過程で、同じ負の構造をもつハンセン病問題の存在を知る。
平成21 年(2009)4 月から国立ハンセン病資料館学芸課長、平成26年(2014 年)7 月から同館学芸部長としてハンセン病史に関する資料の収集・保存、展示企画などを手掛け、重監房資料館開設準備にあたって特別病室(重監房)跡の発掘調査・報告を主導したほか、人権啓発にかかる講演活動も行っている。
平成29 年(2018)6 月より現職。
※講演に先立ち、午後1時よりミニパネル展及び映像資料の上映を行います。
名称 | 山梨県立図書館(イベントスペース西面) |
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住所 | 山梨県甲府市北口2-8-1 |
JR甲府駅北口から徒歩3分
参加費:無料
一般の方、学生、行政関係者等多くの皆様のご来場をお待ちしております。
100名程度
資料準備の都合上、事前申込に御協力をお願いします。
下記、連絡先(健康増進課感染症担当)までお問い合わせください。
名称 | 山梨県福祉保健部健康増進課 |
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住所 | 甲府市丸の内1-6-1 本館1階 |
電話番号 | 055-223-1494 |
ファックス番号 | 055-223-1499 |
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