更新日:2020年1月27日

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日常生活の注意点

まずは、原因となる花粉を避けることが重要です。そのためには、医療機関等で検査を行い、アレルギー反応を起こす花粉が何であるのか、その花粉はどの季節に飛ぶのかを知る必要があります。その上で、その花粉が飛んでいる時期には、花粉を避けるよう十分な対策をしましょう。

花粉が多く飛散する日、時間帯

花粉が多く飛散する日

  • 雨が降った翌日で晴れの日
  • 空気が乾燥して、風が強い日
  • 晴れて気温が高い日

雨が降ると花粉が地面に落ちるので、雨の日は飛散量が少なくなります。しかし、雨があがると温められた地面からの花粉が巻き上がるので、いつもより多く飛散することになります。
また、春一番のような暖かい南風の日は風が強くなるため花粉が多く飛散します。

花粉が多く飛散する時間帯

  • 午前中と夕方(ピークは1日2回)

花粉が飛散する時間帯は、その日の気象条件によって変わりますが、一般的には、午前中と夕方に多くなっています。日の出から時間とともに気温が上昇するにしたがって花粉も目や鼻の高さに巻き上がりやすくなることや、夕方にかけて気温が下降するにしたがって上空にあった花粉が降りてくるため、午前中と夕方に飛散のピークがあると考えられています。

目や鼻の対策

  • 日々のケアを丁寧に

繰り返し鼻をかんでいると鼻のまわりが荒れるので、頻繁に白色ワセリンなどのクリームを塗ってケアしてください。鼻の中も荒れていると粘膜機能が低下するので、室内を加湿して水分を十分に補ってください。また、目に炎症があるときには、コンタクトレンズの使用を控えてください。
花粉症の時期に風邪をひくと、鼻の粘膜が弱くなり症状がひどくなることがあります。また、お酒や喫煙も粘膜を傷つけます。風邪や寝不足、過労にも注意し、規則正しい生活を送ることが大切です。

室内の対策

  • 室内に入る際の対策

家の中に花粉を持ち込まないように玄関前で花粉をよくはらい、室内に入ったらすぐに着替えてうがい、手洗い、洗顔をします。

  • 室内における対策

窓はなるべく開けないようにします。また、洗濯物や布団はなるべく屋外に出さず室内に干します。屋外に干した場合でも、掃除機をかけることである程度の花粉は取り除くことができます。
エアコンのフィルターはこまめに水洗いします。
床もこまめに掃除をします。花粉は非常に小さく、掃除機では室内に拡散させてしまうこともあるので、花粉症の時期は拭き掃除がおすすめです。

外出時の対策

  • メガネやマスクなどの使用

花粉は非常に小さく髪の毛や皮膚に付きやすいので、頭は帽子、目や鼻はメガネやマスクで花粉の付着を防ぎます。マスクは、横に隙間があるとそこから花粉が入ってきてしまうので、顔にフィットして息がしやすいものを選びます。上着は、花粉が付きにくいような、表面がツルツルしたものがおすすめです。
また、テレビや新聞、インターネット等で、天気や花粉飛散情報をチェックして、外出時の対策をたてます。

草本植物(イネ科やブタクサ)の注意点

  • 花粉の原因になる草本植物に近寄らない

イネ科やブタクサなどの草本花粉は、スギ・ヒノキ花粉のように遠くへは飛散せず、飛散距離は短いといわれています。飛散距離は一般的には数十メートル、遠くに飛散したとしても数百メートルといわれています。飛散距離が短いため、花粉症の症状が出ている場合には自宅の周辺など身近なところに原因となる植物が生えている可能性があります。原因となる草本植物の種類と、その種類ごとの開花時期を確認し、その植物が生えている場所、特に空き地や河川敷には近づかないことが重要です。