ページID:69309更新日:2015年11月20日

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KSC0039

県指定 有形文化財(考古資料)

甲府城出土品

  • 甲府城跡出土遺物(こうふじょうあとしゅつどいぶつ)

平成23年9月1日指定

員数 32点

所在地 山梨県立考古博物館(甲府市下曽根町923)

所有者又は管理者 山梨県立考古博物館

 

甲府城は現在のJR甲府駅から県庁周辺に築かれた山梨県で唯一の高石垣をもつ近世城郭である。甲府城が築かれたのは天正10年(1582)の武田氏の滅亡後、甲斐国が豊臣秀吉の支配下となった約400年前と考えられている。甲府城は一条小山と称される独立丘陵上に築かれたが、この場所には一蓮寺(現在は甲府市太田町に移転している時宗の寺院)があったとされている。

甲府城跡は昭和43年(1968)に県史跡に指定され、都市公園「舞鶴城公園」としても親しまれており、平成2年(1990)からの公園整備によって稲荷櫓復元や石垣改修などが行われ、平成25年(2013)1月には本丸付近に鉄門(くろがねもん)の復元工事が完成した。整備時に実施された発掘調査では甲府城や一蓮寺に関わる遺物が出土し、様々な新たな知見が得られ、その一部は既に「甲府城跡出土金箔鯱瓦」、「甲府城跡出土飾瓦」として県指定有形文化財に指定されている。

今回指定されたのは瓦以外の遺物であり、石製品17点、金属製品12点、木製品4点の合計32点である。石製品は宝篋印塔2点、石仏11点、石臼4点であり、金属製品は銅製の釘隠2点、柄鏡1点、鉄砲砲弾2点、輪宝(江戸時代の地鎮具、写真参照)6点、慶長一分金1点である。また、木製品は狭間の部材4点である。今回指定された遺物は、甲府城の築城以前の土地利用や甲府城内の建物や日常生活や祭祀の様子を解き明かすものであり、甲府城の歴史を示す資料として価値の高いものである。

 

実物は山梨県立考古博物館で観覧できます。←こちらをクリックで地図がご覧いただけます。

 

 

 

 

 

 

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