更新日:2016年3月3日

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KSC0036

県指定 有形文化財(考古資料)

棲雲寺

  • 棲雲寺開山墓出土常滑甕(せいうんじかいざんぼしゅつどとこなめかめ)

平成19年4月26日指定

員数 1点

所在地 甲州市大和町木賊122

所有者又は管理者 棲雲寺

  

業海本浄(ごっかいほんじょう)禅師は、文保2年(1318)に渡海し、元(中国)の杭州天目山幻住庵の中峰明本(普応国師)に師事し、印可を授かって嘉暦元年(1326)に帰国した。その後諸国を旅して、棲雲寺の周辺が杭州の天目山によく似た景勝の地であったことから、この地に貞和4年(1348)天目山護国禅寺(現在の棲雲寺)を開山した。

本資料は、県指定有形文化財(建造物)の棲雲寺開山宝篋印塔(ほうきょういんとう)の下部から出土した大甕で、破片資料として県教育委員会が保管し、昭和57年(1982)に復元された後、棲雲寺に納められたものである。

開山墓は、棲雲寺開山の業海本浄禅師の入滅の翌年、文和2年(1353)に建立された「普同塔」(禅宗寺院にあって衆僧の遺骨を埋め、その上に建てる塔婆)で甲斐には珍しい関西様式の宝篋印塔で、その塔下から常滑焼の甕が確認された。従って、本資料は蔵骨器と考えられ、業海本浄の墓と推定されている。発見時には、甕の内部に若干の骨片や、副葬品と思われる古銭の出土もあったとされているが、埋設状況等の詳細は分かっていない。

常滑焼の甕は、高さ68.3cmで、自然釉がみられ、広口の口縁で折端は厚く、肩の張りが大きい。また、肩部には「天」の文字のスタンプ文が4箇所に押されており、これについては窯印(焼成した窯のマーク)とはせず、棲雲寺の山号である天目山の「天」を押捺したものとして、棲雲寺の特注品であった可能性も考えられる。

出土状況から、蔵骨器としての機能、納められた人物、墓としての用途、機能が把握できる貴重な事例である。また、宝篋印塔下の出土品として不離一体のものであることから、この大甕は宝篋印塔とほぼ同時期の製作と考えられ、14世紀の常滑焼の編年基準資料として、実年代が把握できる極めて貴重な資料とされている。

 

 

 

 

 

 

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