「山梨の文化財ガイド」登録有形文化財（建造物）

平成29年5月2日登録

所在地　南アルプス市高尾436

所有者又は管理者　個人

 

　御西穂坂家住宅主屋は、南アルプス市高尾に所在し、穂見神社の神主を務めた御西（おにし）とよばれた神主の社家住宅である。

　弘化3（1846）年頃の建築とされる。木造平屋建、切妻造茅葺（鉄板仮葺）とする。桁行11間、梁間5間の規模で、東に土間を取り、西寄り床上部は六室とする。南西隅の座敷以外は根太天井とし、天井裏を養蚕に用いていたが、全体に建物が低いつくりなのが特徴である。

　穂見神社や西日本との神道上の交流、そして高尾集落の歴史にとってもきわめて貴重な建築であるといえる。