更新日:2015年10月19日

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KGC0062

県指定 有形文化財(工芸品)

刺繍釈迦三尊像

  • 刺繍釈迦三尊像(ししゅうしゃかさんぞんぞう)

平成27年2月5日指定

所在地 身延町身延3567

所有者又は管理者 久遠寺

  

釈迦三尊像を、筆で仏画を描くように一刺し一刺し繍(ぬ)い表したいわゆる繍仏(しゅうぶつ)である。繍仏は、その現存最古の遺例としては、聖徳太子の妃橘大郎女が発願したと伝えられる、中宮寺(奈良県)の天寿国繍帳(国宝 7世紀)が知られている。

繍仏が盛行するのは鎌倉時代に入ってからであるが、その多くは、浄土教信仰に基づく阿弥陀三尊来迎図が主であり、本件のような釈迦を主尊とする遺例は、真正極楽寺(京都府)の刺繍釈迦三尊来迎図(重要文化財)等極めて稀少である。

仏教絵画における図像例を見ると、釈迦三尊は、釈迦の脇侍(わきじ)として、獅子に騎座する文殊菩薩と、白象に乗坐する普賢菩薩とを配するのが通例で、ただし、侍者を配するのは、岡山県頼久寺の絹本著色釈迦三尊像(重要文化財)、奈良国立博物館の絹本著色釈迦三尊像(重要文化財)など比較的数が少なく、文殊菩薩侍者の西域風の胡装、普賢菩薩侍者の上半身が裸形の天竺風衣なども含め、中国の宋元画を写した仏画を元にしたことが窺われる。

本件の由緒等については不明であるが、県内はもとより全国的に見ても、多彩な色糸を用いた華麗な色感、多様で緻密な繍技を駆使して着色画に劣らぬ量感ある表現に優れ、図像的にも稀少であり、かつ、退色・劣化し易い刺繍としては保存状態が良好であり、中世繍仏の優品として貴重である。

 

 

 

 

 

 

 

 

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