トップ > 組織案内 > 林政部 > 山梨県森林総合研究所 > 研究所の業務の紹介 > 「UAV(ドローン)を用いた林業用架線リードロープ設置研修」を開催しました
ページID:88643更新日:2019年1月30日
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急峻な地形が多い日本では林道の開設が難しい地域が場所も多く、山梨県も例外ではありません。
そのため近年では「林業用架線による運搬」が見直されてきています。
林業用架線は、仮設的な架線設備なので、森林作業の現場で重い鋼製ワイヤーを数百mに渡って
設置しなければならず、その労働負荷は非常に高く、危険を伴う作業です。
今回は林業用架線を設置するために行う最初の作業、「リードロープ設置」をドローン用いるこ
とで効率的で安全に行うための技術について、山口県周南森林組合の杉村義弘氏を講師としてお招
きし、そのノウハウを教えていただきました。
これまで、人力で行うことの多かった「リードロープ設置」ですが、低価格高機能化が進んだこ
とにより、市販ドローンでの作業に置き換えることが可能になってきました。
一般的には映像撮影などが注目されるドローンですが、今後は実作業のサポート用機材としての
活躍も期待されています。
ドローンとリードロープの取扱いに関する現地説明
UAV(ドローン)でのリードロープ設置
リードロープ:林業用架線は最終的に12~24㎜の太さの鋼製ワイヤーを数百m~数km
設置しますが、鋼製ワイヤーは重く、人力で運べるものではありません。
そこで、「人力でも運ぶことができる細いナイロンや綿などのロープ」
を最初に引き回し、だんだんと太いロープ、鋼製ワイヤーと太く、強度
のあるものへと入れ替えていきます。この、「人力でも運ぶことができ
る細いナイロンや綿などのロープ」を「リードロープ」と呼びます。
(資源利用科 大地純平)