ページID:19158更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成20年7月23日)

詳細内容

平成20年7月23日知事記者会見の様子(JPG:20KB)知事記者会見
平成20年7月23日(水曜日)11時30分から
本館2階特別会議室

●発表事項
・なし

●質疑応答
・「職員採用試験結果の事前連絡について」
・「職員採用試験結果の事前連絡について(再質問)」
・「韓国忠清北道との交流中止について」


<質疑応答>

●「職員採用試験結果の事前連絡について」

(記者)先日県教委に続いて、県人事委員会事務局でも、職員採用に関わる合否の事前連絡が、県会議員や市町村長に対して行われていたということが発覚したのですが、別組織のことではあるのですが、県政トップの立場からどのような感想をお持ちか、まずお伺いします。

(知事)具体的に私は聞いていないのですけれども、仮にそういうことがあったとすれば、それは適切ではないと思います。試験結果を左右するものではなかったことは言うまでもないことですけれども、しかし事前連絡ということであっても、県民の皆さんに公平性を疑わせることであり、そういうことがあったとすれば、それは適切ではない。従って改善すべきことだと思っております。

(記者)現在事務局では、過去に遡って調査をする必要はないという見解なのですけれども、知事ご自身、トップという立場で、過去に遡って調査する必要があるとお考えか、それとも必要がないとお考えか、その点について見解をお願いします。

(知事)人事委員会から詳しく聞いておりませんけれども、3人の人事委員さんがおられて、人事行政については基本的にお任せしているわけですから、人事委員会がそういう判断をしたのであれば、私としては尊重しなければならないと思っております。
ただ試験の公平性については、私も1度よく聞いてみましたけれども、公平公正な方法で試験が行われていると、私も判断をしておりますから、そこに不公平なものがあったということはなかったと思っております。あとは人事委員会の判断でおやりになることだと思います。

(記者)知事ご自身が(過去に遡っての調査を)必要とお考えなのかをお伺いしたかったのと、今回の行為というのは、たしかに試験結果を左右するものではなかったかも知れませんけれども、受験者本人しか知り得ない個人情報を、第三者に教えたということは、個人情報保護違反にも問われかねない行為だといえるのですが、こうした行為を行っていた職員等に対する厳正な処分を求める声もあるのですが、そうした処分について、別組織ではあるのですが県政トップの立場として、どのようなご見解をお持ちなのか、その2点を重ねてお願いいたします。

(知事)さきほど申し上げましたとおり、人事行政につきましては人事委員会にお任せをしている話であり、それに対して私がうんぬんするということは、人事委員会の判断に介入するということになりますので、それは避けるべきであって、人事委員会の判断で処理をしていただきたいと思っております。
それから個人情報保護の観点から、問題かということになる訳でありますが、個人の試験結果について第3者を通じて知らしめたということであって、個人情報保護法違反ということになるかどうかはわかりませんけれども、適切ではなかったと思っております。

(記者)今の質問に関連するのですけれども、個人情報保護法もしくは保護条例の関係で、今のところ知事は、電話だと顔が見られないので、本当にその結果を知らせている相手が、声が県議に似ていたとしても、装った第3者である可能性というのもあるわけです。そういう観点から知事は(法律等に)抵触するというお考えはありますか。

(知事)なかなかそれは具体的な事例に当てはめてみませんと、法律とか条例に抵触するかどうかは一概に判断できません。

(記者)個人情報保護法に、抵触するかどうかを検証するようなお考えはありませんか。

(知事)それはまず人事委員会がどういうご判断をされるか、その上で個人情報保護法なり条例に違反している可能性があるかどうか、人事委員会の判断を待ったうえで、私としては判断をしたいと思っております。

(記者)知事自身が官僚時代とか、国会議員から今に至るまで、支持者の方から事前に得点を聞き出して欲しいとかいった申し出を受けたことはございますか。

(知事)政治家ですから、それはいろいろなことを頼まれるわけです。それはあらゆる政治家がそうだろうと思います。
しかし、できること、できないことがあるわけであって、その場では「判りました、努力しましょう」と言っても、かなり前からですけれど、公務員試験だとかそういうものについて、その結果を左右させることはできないのであって、それはお聞きをするということで、結果、駄目なら「残念でしたね」ということを申し上げるしかないということです。
政治家ですからいろいろ頼まれることはありますし、それに対して、はじめから戸をたてつけるように、「そのようなものは一切駄目です」ということであれば、これは人間関係ですから、言い方はありますけれど、それについて努力をするということは、何とかしてくれとか、そのようなことはありませんでした。

(記者)人事委員会とか教育委員会に、それを持ちかけたことは無いということですか。

(知事)私はありませんでした。

(記者)ただ、支持者の方からご依頼はあった?

(知事)それはありました。

(記者)それをお断りしたということですか。

(知事)結果的に何もしなかったということです。できないですから。

(記者)それは具体的にいつ頃のお話ですか。

(知事)いつ頃といわず、国会議員の時には年に何回かそういうことはあります。

(記者)知事になられてからは無いですか。

(知事)無いです。


●「韓国忠清北道との交流中止について」

(記者)今日、午前に連絡があったようですけれど、高校生のソフトテニスチームが韓国忠清北道への交流を予定していたのですが、韓国側から拒否したい旨の連絡があったようです。その背景には、竹島についての新学習指導要領解説書の記述に関する反発があるかと思うのですけれど、それについての知事のご見解をお伺いします。

(知事)そういうことがあったようです。忠清北道議会が、日本との交流を一時保留をするという決定をしたそうでありまして、議会がそういう判断をしたことを受けて、忠清北道知事としても、そういう交流を一時中止をするということにせざるを得なかったのではないかと思っております。
残念なことではあるのですけれど、国家間には、もちろんいろいろな政治的な問題が発生するわけですけれど、地方自治体間の、いわゆる草の根交流というようなことは、そういう国家間の様々な問題があっても、基本的には継続していくということが、友好のためには望ましいことだと思っております。
忠清北道知事もそういう想いは全く変わらないと思いますが、議会がそういう決定をしたということですから、知事としても、そういう判断をせざるを得なかったのではないかと思っております。
これによって、本県と忠清北道の友好交流関係が切れるというようなことは無いだろうと思っております。

(記者)この件に関して忠清北道の知事から、知事に対して、直接ご連絡があったのかどうかお願いします。

(知事)私には直接ありませんでしたが、忠清北道から教育委員会の方にそういう連絡があったということを教育委員会から連絡を受けました。

(記者)今後、知事ご自身で、忠清北道の知事に対して、交流の継続等を要請するお考えはございますでしょうか。

(知事)状況を見まして、それはそういう必要があればやりたいと思いますけれど、忠清北道の方も、ここで山梨県との交流関係を断ち切るというようなことは全く考えていないだろうと思います。
議会がそういう決定をしたものだから、知事としても当面そういった状況を判断して、この8月のソフトテニスの交流は中止した方が良いと、そういう判断をされたのだろうと思っておりまして、本県と忠清北道の間の友好交流関係は、今後も変わることはないと思っております。


●「職員採用試験結果の事前連絡について(再質問)」

(記者)改めて確認なのですが、細かいところは人事委員会を尊重するということですけれど、知事の立場としては、公平性を疑わせるものだから改善すべきということは、それは要するに、要請があったとしてもそれは受けてはならないし、政治家としても、そういう要請はすべきではないというお考えということでよろしいですか。

(知事)そういうことです。

(以上)

リリース日:2008年7月24日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
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