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知事記者会見(平成19年8月28日)

詳細内容

平成19年8月28日知事記者会見の様子(JPG:24KB)知事記者会見
平成19年8月28日(火曜日)11時30分から
本館2階特別会議室

●発表事項
なし

●質疑応答
・安倍改造内閣について
・国民健康保険財政調整交付金の過大交付について
・新県立図書館について

<質疑応答>
●「安倍改造内閣について」

(記者昨日、安倍改造内閣が発足したのですが、安倍改造内閣に対する感想を伺えますでしょうか。

(知事)全体として、安倍総理の熟慮に熟慮を重ねたあとがよく見える布陣ではないかなと私は思いました。第一点として要所要所に地味だけれども仕事ができるベテランを配置して、安定性を確保したということがありますし、それから今、安倍内閣で一番血が出ているところは、年金の問題と地方の不満、この2つの点だと思いますけれども、その点については、舛添厚生労働大臣と増田総務大臣というように、新人で清新な将来にある種の期待性を持たせる布陣を敷いたということで、血止めができているわけです。そういうことをしたということですね。
それからもう一つは、党三役も含めて派閥の領袖を多く入れ込んで、したがって安倍降ろしみたいなものが非常に起こりにくくなっている布陣ですね。そういうことを考えるとかなり安定性のある布陣で、参議院議員選挙の大敗の後を受けて体制の立て直しが求められているのでしょうけれども、そういう体制立て直し内閣としては、よく出来た布陣ではないかという感じがしました。

(記者)今、知事は地味だけど仕事が出来るベテランと言いましたが、具体的にはどういった方を指しているのでしょうか。

(知事)やはり与謝野さんですね、官房長官。それから、高村防衛相、鳩山さんも良いですね。あと留任した甘利さんとか伊吹さん、そういう方々も仕事が出来る方ですね。町村さん、財務大臣の額賀さん。この辺は非常に安定性がありますね。閣僚なんかをおやりになって、安定感が非常にあるということではないでしょうか。

(記者)今回の目玉とも言われているのが、総務相に増田前岩手県知事を配したということになると思うのですが、地方自治体の立場から見て、今回の安倍内閣というのは、地方の立場が分かっていただける、期待できる内閣と言えるのでしょうか。

(知事)やはり増田さんという前岩手県知事を総務大臣に配したということに象徴されるものがあると思います。地方分権を非常に重視しているというメッセージをかなり強く送ったということではないでしょうか。
増田さんという人はまだ若いですが、岩手県知事を三期やって、私の建設省の後輩ですけれども、第一次の地方分権改革の時に、当時の梶原拓全国知事会長と一緒になって、いわゆる戦う知事会をリードした一人ですね。そういう意味で、いよいよ第二次地方分権改革が始まるわけですけれども、かなり地方の主張を通す方向でやっていただけるのではないかと。同時に地方の実情、特に後進的な地域の実情というのをよくわかっている方ですので、大都市と地方の格差が拡大している中で、非常に苦しんでいる地方の立場というものを理解した政策を進められるのではないかと、そういう期待感をいだかせます。

(記者)今の質問に関連してですが、具体的に山梨県として安倍改造内閣、総務省に対してどういうことを、地方と都市の格差ということもありましたけれども、具体的に何を訴えていこうと改めて思われますか。

(知事)そうですね、具体的にと言って、今すぐ山梨県として何かということはありませんが、防衛大臣に高村さんがおなりになったということで、とりあえず北富士演習場の使用協定の改定の問題があります。この問題については、高村先生が防衛大臣でおられるということは、非常にバランス感覚のいい方でありますから、我々としては交渉が大変進めやすいなという感じがいたします。
あと具体の施策で何かということになると、やはり、総務省ということになりますけれども、第二次分権改革の問題というのは、結局、総論はみんな賛成するのですが、各論で対立が生ずるわけですね。
要するに、国から地方への税源移譲をやっていかなけければならないと。また、そういう方向になっていくと思うのですけれど、いざ税源移譲をやるといった時に、今の地方税制度によれば、大都市だけが得をする格好になるわけですね。だから、税源移譲をすると同時に税のあり方、税の配分のあり方を変えなければいけないわけです。そこに非常に大きな利害の対立が起こってくるわけですが、その辺のところを大都市寄りというより、むしろ大都市以外の地域にも十分配慮した判断をしてくれるのではないかという期待感は持っております。

●「国民健康保険財政調整交付金の過大交付について」

(記者)国保の県のミスの問題ですけれども、新たな具体的な見直しを示したということですが、そのことについて改めて知事からご説明をいただいきたいということと、今日が県にデータを送る締切日となっていますが、それが滞りなくきているのか、その状況を併せて教えてください。

(知事)国保の財政調整交付金を過剰に納入を受けたという問題について、市町村から国に過剰分を返済しなければならないわけでありますが、単年度ではこれが困難だということで、県として無利子貸付制度を設けるということを決めたわけです。
当初、1年据え置き、3年で償還をしてもらいたいという案を提示いたしましたけれども、各自治体においてこれでは短すぎると、更に延長するべきだという強いご意見が出されたということと、各市町村別の国保財政事情を見ておりますと、なるほど確かに非常に財政の厳しいところもありまして、それには配慮しなければならないと県としても判断しまして、当初の案を撤回して、各市町村の国保財政の状況に見合って、三段階での融資制度を設けることにしたわけであります。
これについてはもちろん色々なご意見はあろうかと思いますが、市町村のご意見も十分汲み取り、財政事情に合ったきめ細かい配慮をしたということで関係の皆さんからご理解をいただけると、私は思っております。
それから、基礎データですか。(国保援護課長に向かって)それでは、国保援護課長から説明を。

(国保援護課長)今日、締切日になっておりまして、再計算を市町村にしていただいております。今日、まだ締めておりませんので、遅れるというところはあまり聞いておりませんので、今日集まるのではないかと思っております。

●「新県立図書館について」

(記者)県立図書館のことなのですけれども、このあいだ市民に意見を聴いて、色々な形でやはり交通の便がいい、交通弱者のことなどを考ると北口に造って欲しいという声がなんとなく多くなってきたような流れがある気がするのですが、現時点の市民の意見を踏まえた知事のお考えをお聞かせください。

(知事)公開の場で県民の皆さんのご意見を聴く会を2回やったわけであります。その中で色々な、とてもいいご意見が出たと聞いておりますが、場所についても色々なご意見がありまして、マスコミの皆さんの中には、北口(に造って欲しいという意見)が非常に多かったという話もありますが、私の聞いている範囲では、交通の便がいいところにしてもらいたいという声だったと聞いております。
具体にどの場所にするか、いつかの段階で決めなければならない問題でありますけれども、今、新県立図書館建設検討委員会で、まず図書館のあり方、機能の問題から議論しておりまして、そういう機能を踏まえて、場所としてはどうかという手順を踏んで議論をしていただくことになっておりますので、今の段階では私は全く白紙で、一番適切な場所に決めたいということであります。従来の今までの方針と今の段階では変わっておりません。

(以上)

リリース日:2007年8月29日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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