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山梨県の現在の警報等発令
 
伝染性紅斑:警報(峡東)
 

kouhan

この時期注意が必要です!

100 madani

 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第39週:9月22日~9月28日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (10月2日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

【要約】
・新型コロナウイルス感染症はピークを越えたと考えられますが、市中では再拡大している可能性もありますので、今後も対策を心がけてください。
・伝染性紅斑(いわゆるリンゴ病)はひきつづき峡東エリアで多く報告されています。
・百日咳は引き続き流行が続いており、第39週も11名の報告がありました。


〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
 第39週は定点医療機関から合計237人(定点あたり6.77)の報告がありました。2週連続で報告数が減少しています。10代と40代、50代に感染者が多い状況が続いていますが、すべての年齢である程度の感染報告がありました。学級閉鎖を行った学校はありませんでした。
 しかし下水中のウイルス量は第38週以降増加が続いていおり、この8月の流行時期に相当する量が検出されています。

【伝染性紅斑】
 定点あたりの新規患者数は11人(定点あたり0.52)と前週と同程度の報告が続いています。現在警報レベルにあるのは峡東エリアで、8人の報告があり定点あたり2.00となっています。

【百日咳】
 第39週も11人の感染報告がありました。本年1月以降計348人となります。引き続き警戒が必要です。

○対応
 新型コロナウイルス感染症は全国的にピークを越え、山梨県内も同様に夏の流行ピークを越えたあたりにあると考えますが、県内では下水中の新型コロナウイルス量が2週連続して増加していますので市中での感染が再拡大している可能性があります。報道で耳にすることが多い、「強い喉の痛み」の症状はみられないこともありますので、微熱や倦怠感、咳といったかぜ症状がある場合は、日常生活の中で周囲に他人がいる場面でマスクを着用したり、仕事や学校をお休みしたりと適切な判断を下してください。
 百日咳への注意が必要です。特に新生児、乳児が罹患しないよう周囲の大人が感染対策を講じる必要があります。咳エチケットに加え、ワクチン定期接種対象の月齢(生後2か月)に達した乳児には、百日咳を含むワクチンを速やかに受けさせてあげるようにしましょう。また、乳児への百日咳対策として妊娠27-36週の妊婦さんは三種混合ワクチン接種を引き続きご検討いただき、希望される場合や不明な点については産科主治医へご相談ください。

※妊婦の三種混合ワクチン接種は任意接種です。

*関連ページ
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
伝染性紅斑 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構

 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年10月2日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第39週〔2025年9月22日(月曜日)~2025年9月28日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              新型コロナウイルス感染症流行マップ39w                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
39週 報告数 6 4 - - - 2
定当 0.17 0.33 - - - 0.29
38週 報告数 4 3 - - 1 -
定当 0.12 0.25 - - 0.17 -
37週 報告数 2 2 - - - -
定当 0.06 0.17 - - - -
36週 報告数 3 1 - - 1 1
定当 0.09 0.08 - - 0.14 0.14
35週 報告数 3 2 1 - - -
定当 0.09 0.17 0.17 - - -
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
39週 報告数 237 97 46 20 41 33
定当 6.77 8.08 7.67 6.67 5.86 4.71
38週 報告数 286 146 41 15 47 37
定当 8.41 12.17 6.83 5.00 7.83 5.29
37週 報告数 305 137 54 11 54 49
定当 8.71 11.42 9.00 3.67 7.71 7.00
36週 報告数 281 126 48 19 38 50
定当 8.03 10.50 8.00 6.33 5.43 7.14
35週 報告数 356 174 78 23 36 45
定当 10.17 14.50 13.00 7.67 5.14 6.43

*38週の報告について、富士・東部保健所管内では1か所未報告の医療機関があります。感染の推移を確認する場合は「定当」(定点あたり報告数)をご参照ください。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:31KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2025年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:51KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:50KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:50KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート


 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

伝染性紅斑(峡東保健所管内)

注意報

なし