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山梨県の現在の警報等発令
 
伝染性紅斑:警報(富士・東部、甲府市)
 新型コロナウイルス感染症(県独自基準):警報(中北)、注意報(峡南)

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この時期注意が必要です!

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YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第34週:8月18日~8月24日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (8月28日 山梨大学医学部附属病院 鈴木哲也 医師)

【要約】
・新型コロナウイルス感染症は昨年、一昨年もお盆の前後には報告数が増加しています。
・県内での流行はオミクロン株NB.1.8.1(通称:ニンバス)が多くを占めていると思われます。感染経路や感染対策に大きな違いはないため、今までと同じように手洗いや換気、状況に応じたマスク着用などの咳エチケットを心がけていきましょう。
・病院や高齢者施設などにお見舞いや面会に行く場合は、ご自身の体調に十分注意するようにしてください。


〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
第34週の報告数は定点医療機関あたり11.06 (報告総数387人)でした。前週(第33週)の数値は定点医療機関あたり4.66 (報告総数 163人)でした。前週の数値は医療機関のお盆休みが影響して報告数が少なくなっていたことが見込まれますが、それを差し引いても新規感染者が増加傾向にあることは間違いなさそうです。地域別に見ると中北保健所管内(16.50)と峡南保健所管内(10.67)で報告数が多く、県独自基準においてそれぞれ警報レベル(15.00以上)、注意報レベル(10.00以上)に達しています。その他の地域でも報告数は増加しており、年代別に見てもすべての年代で報告数が増加しています。また、基幹定点医療機関の入院患者数の合計は46人で、先週の13人から急増しています。病院や高齢者施設等での集団発生も報告されており、特定の地域や集団での限定的な感染を越えて、県全体で流行が拡大していることを反映していると思います。なお、国内で増加傾向にあるオミクロン株NB.1.8.1(通称:ニンバス)は2025年6月~7月の県内のゲノムサーベイランスでも検出されています。

【伝染性紅斑】
依然として富士・東部保健所管内と甲府市保健所管内では一定の新規感染者数が報告されており、警報が維持されています。

【百日咳】
山梨県内の今週分の新規届出件数は15件でした。年間で合計298件に達しています。

○対応
新型コロナウイルス感染症は昨年、一昨年もお盆の前後には報告数が増加しており、今年もこのタイミングで報告数が増加したことに驚きはありません。全国的にオミクロン株NB.1.8.1(通称:ニンバス)の検出割合が増加しており、今回の県内での流行もこの株が多くを占めているものと思われます。とはいえ、感染経路や感染対策に大きな違いがあるわけではありません。今までと同じように、手洗いや換気、状況に応じたマスク着用などの咳エチケットを心がけていきましょう。また、高齢者や別の病気(基礎疾患)のある人は特に注意が必要なことも変わりません。病院や高齢者施設などにお見舞いや面会に行く場合は、ご自身の体調に十分注意するようにしてください。

 

*関連ページ
夏を安全に楽しもう! 感染症対策ガイド(厚生労働省)

百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
伝染性紅斑 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構

 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年8月28日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第34週〔2025年8月18日(月曜日)~2025年8月24日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              toppage_covid34w                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
34週 報告数 6 2 - - 3 1
定当 0.17 0.17 - - 0.43 0.14
33週 報告数 4 - - - 4 -
定当 0.11 - - - 0.57 -
32週 報告数 15 4 - - 7 4
定当 0.43 0.33 - - 1.00 0.57
31週 報告数 12 5 5 - - 2
定当 0.34 0.42 0.83 - - 0.29
30週 報告数 - - - - - -
定当 - - - - - -
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
34週 報告数 387 198 57 32 57 43
定当 11.06 16.50 9.50 10.67 8.14 6.14
33週 報告数 163 79 15 19 24 26
定当 4.66 6.58 2.50 6.33 3.43 3.71
32週 報告数 231 133 36 12 22 28
定当 6.60 11.08 6.00 4.00 3.14 4.00
31週 報告数 192 83 49 19 14 27
定当 5.49 6.92 8.17 6.33 2.00 3.86
30週 報告数 173 89 23 9 24 28
定当 4.94 7.42 3.83 3.00 3.43 4.00

※32週については医療機関からの遅れ報告のデータを反映しています。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:34KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:66KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:63KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:63KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート


 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

伝染性紅斑(富士・東部保健所、甲府市保健所管内)
新型コロナウイルス感染症(中北保健所管内)【山梨県独自基準】

注意報

新型コロナウイルス感染症(峡南保健所管内)【山梨県独自基準】