更新日:2019年7月5日

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登山上の注意事項

意外に多い道迷い 

   登山中は、地図やGPS等を有効に活用して、常に自分の位置を確認しながら進んでください。道に迷った場合には、「このまま進めば道に出るだろう」と安易に考えず、直ぐに現在地を確認し、来た道を引き返し正規の登山道に戻ってください。

 救助要請を受けても、登山道から大きく外れ遭難位置が特定できない場合は、捜索範囲が絞れず発見できない場合があります。

 過去の死亡事例をみると、道に迷って沢筋等へ入り込み力尽きて死亡、あるいは崖から転落・滑落して死亡など、道迷いに起因し進退窮まり死亡した事例が複数あるなど道迷いは重大な結果を招きます。

 登ろうとする山域によっては、遭難地点でビバークできる必要な装備(ツエルト、照明具、防寒着、食料等)を携行し、準備を万全にして安全に登山を楽しんでください)

事前調査

天気確認登ろうとする山の実態をよく調べ、各自の経験・技術・体力に応じた山を選び、無理のない日程(行動)を組むことが必要です。

最近は、インターネット、スマートフォン等の普及により山域情報を比較的得やすくなっていますが、見ただけ、聞いただけでは登山の経験を積んだことにはなりません。

自分の目で、足でしっかり登山しようとする山域のことを確認し、天気は大丈夫か、自分のレベルにあっているか等万全の備えをしてから登山に出かけるようにして下さい。

装備品(照明具、非常食は必ず持参しましょう!)

装備品の不備・欠陥は、遭難に直接結びつくので、事前点検を励行し、使用方法を習熟するとともに、天候や気温の急変など、厳しい自然条件に耐え得るような装備を準備することが必要です。

山小屋利用であっても、天候の急変等に備え、ツェルトザック(簡易テント)等を携行することも大切です。

(標高差100メートルで、摂氏約0.6度の温度差が生じ、風速が1メートル強くなるごとに体感温度が摂氏1度くらい下がります。)

また、日帰り登山の予定であっても、万が一に備えて照明具や非常食は必ず持参しましょう。日没で道がわからない、一晩ビバークせざるを得ないような場合に必ず必要になるので、これらのものは必ず持って行って下さい。

リーダー

豊富な経験・統率力のある人をリーダーに選定し、リーダーの指揮のもとパーティーの一人ひとりが体力・能力・技術をよくわきまえて行動することが大切です。

トレーニングと健康診断

平素から健康診断を受けるなど健康管理に注意しましょう。

入山前に十分なトレーニングを行い、体調を整えるとともに、出発前にそれぞれが健康状態を再確認して登山するようにして下さい。

単独登山は危険

単独登山単独登山は、遭難に遭った時、判断を誤ったり、速やかな救助を求めることが出来なくなるなど、

悲惨な結果に結びつく危険性が極めて大きくなります。

できるだけパーティーを組んで登山するようにしてください。

気象状況の把握

気象状況を絶えず把握し、変化に応じた行動をとることが必要です。
(ラジオの気象情報で気圧配置を知り、気象予測を行うことが大切です。)

 

無理だと思ったとき、引き返す勇気がありますか?

行動の原則

登山中における行動は、”早立ち・早着き”を励行することが原則です。

急峻な山岳地では、体調や気象の変化など、不測の事態に対応できる余裕のある計画のもとで行動することが求められます。また、夜間の睡眠は保温に注意して体力回復を図ることが大切です。

緊急連絡手段

トランシーバー、発煙筒、携帯電話等の緊急連絡用品を携行するなど、緊急時の連絡手段を確保しておくことが必要です。
※沈黙時間
次の一定時間内は、一切の通信を止めて受信状態とし、緊急事態発生等の緊急通信だけを送信して下さい。

(周波数26.976メガヘルツ)11時00分~11時15分・16時00分~16時15分・20時00分~20時15分

自力救済体制の確保

遭難などの不測の事態を考えて、パーティーが自力で救助できるように装備品の携行、救急法、搬送技術等、救助に関する最低限の技術や知識を平素から習熟しておくことが必要です。また、所属する山岳会をはじめ、地元山岳会などと連絡をとり、遭難防止や救援活動について、事前に十分検討しておくことも必要です。

山岳保険の加入

ひとたび遭難を起こすと多くの人に迷惑をかけるほか、救助活動等に多額の費用がかかります。不測の事態に備え、山岳保険等に加入してから登山しましょう。 

 

 

お問い合わせ

山梨県警察本部地域課 
住所:〒400-8586 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(221)0110(代表)