冬山登山を安全に
山梨県内における昨年度の冬山シーズン(令和6年12月から令和7年3月まで)の山岳遭難は、40件発生しています。遭難者は44人で、うち5名が死亡、24名が負傷、15名が無事救助となっています。
冬山登山は、積雪やアイスバーン、吹雪・突風など、夏山とは比較にならないほど危険を伴い、より高度な技術や気力、体力を必要とします。
安全な登山を行うため、次のことに注意してください。
- 平成29年10月に「山梨県登山の安全の確保に関する条例」が施行されたことに伴い、厳冬期(12月~3月)の「富士山(概ね八合目以上)、南アルプス及び八ヶ岳の一部の山域」で登山を行う際には、登山計画書の提出が義務となりました。
登山計画書は、登山の準備段階で、登ろうとする山が自身の体力・技量で登れるのか見極める機会になるほか、遭難が発生した場合、捜索の手がかりとなりますので、指定山域以外を登山する際にも、必ず提出するようにしましょう。
提出先は、山梨県観光資源課、登山口にある登山届提出箱若しくはスマートフォン等を利用し、日本山岳ガイド協会が運営する登山届出システム「コンパス」等に登録してください。
- 単独登山はやめましょう。経験豊富なリーダーを中心にパーティーを組み、余裕のある計画のもとに行動してください。パーティー内で、行動が遅れる登山者が出た場合は、その者を一人にすることなく、別のメンバーが付き添いましょう。
- 「早立ち・早着き」を行動原則とし、体調が悪くなったり、天候が崩れた場合は、引き返す勇気を持ちましょう。
- GPS機能の付いた携帯電話を持ちましょう。
- 登山は「自己責任」と「自力救助」の意識を持ち、ルールを守った登山を行ってください。
- 気象状況を把握しましょう。事前に週間予報などを参考に、行動期間中の天気を見極めて登山計画を立てることが大切です。また、行動期間中も気象状況を常に把握し、気象の変化に応じた行動をとることが大切です。
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お問い合わせ先
県警察本部地域課TEL055-221-0110(代)
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