ページID:20235更新日:2019年2月1日

ここから本文です。

知事記者会見(平成20年8月5日)

詳細内容

平成20年8月5日知事記者会見の様子(JPG:25KB)知事記者会見
平成20年8月5日(火曜日)11時30分から
本館2階特別会議室

●発表事項
・なし

●質疑応答
・「知事の政治姿勢について」
・「福田改造内閣について」
・「昨日の集中豪雨における被害状況について」
・「全国高等学校野球選手権記念大会山梨県代表校と北京オリンピックへの期待について」
・「甲宝シネマの閉館について」
・「ジャパン・ワイン・コンペティション(国産ワインコンクール)2008の結果について」


<質疑応答>

●「知事の政治姿勢について」

(記者)知事の政治姿勢についてお伺いしたいのですが、知事は失職した臼井元県議の会合に出席されていますが、このことに議会のみならず一般の県民からも疑問視する声が出ています。臼井さんは公民権停止3年の処分を受けて現在謹慎の身であるわけですが、こうした政治家の会合に月に2回も出席された理由をお聞かせください。

(知事)おっしゃるように臼井さんも同席をしている会合に出ております。それは1年半前の選挙の時に、私の選挙を支援していただいた人々の集まりでありまして、そういう方々から、我々も応援したのだから、たまには知事と懇談する機会をつくってほしいという強い要請があり、そういう要請がある以上、私としても選挙で厄介になったという経緯もありますから、そういう強い要請がある場合には、やはりそれは時間があれば出ていろいろと話をすべきだと。また、そうやって直接県民の皆さんと接することが、県民のいろいろな今の考え方を知る意味においても意味があると思いまして、出席をしているわけです。
臼井さんが確かに失職をしたとかいうことはありますけれども、別にその方が同席していようがいまいが、それは私はあまり関係のないことだと思っておりまして、要は、過去選挙を一生懸命にやっていただいた、そういう方にはそれなりの恩もありますし、そういう方々が是非知事と1回懇談をしたいということであれば、県民と常に同じ目線で対話をするというのが私の姿勢でもありますから、そういうところへ出て行くということは良いことではないかと思っています。

(記者)今後も要請があれば出席されるわけですね。

(知事)時間的なものがありまして、なかなか簡単には出来ないのですが、どういう会合であれ、是非知事と話しをしたいということであれば、これは臼井さん云々に関わりなく、時間があれば出たいと思っています。

(記者)臼井さんから要請があっても出るということですね。

(知事)それは時間的なものが許せば、そういうことはあり得ると思います。

●「福田改造内閣について」

(記者)先週福田改造内閣が発足しました。顔ぶれ等を含めてどんな感想をお持ちかお願いします。

(知事)いかにも福田さんらしい組閣だと感じました。地味だけど堅実な内閣。実務能力に長けた人々を配した、政策の実行面においては期待の持てる内閣だと思います。ただ国民の目線から見れば、あまり新鮮味がない。小泉内閣の時のようなサプライズがない。
強いていうと麻生さんを幹事長に据えたというのが、サプライズといえばサプライズなんでしょうけど、しかし麻生さん自身も1年前は幹事長をやっていた訳ですし、それほど目新しいということではないでしょうから、国民の目線から見れば、代わり映えしないと映るのではないかと思いますが、いずれにしても福田さんらしい改造をしたのではないかと思います。

(記者)改めて福田改造内閣に、知事という立場で期待する点と、今回の改造内閣で、解散総選挙の時期が近づくのではないかという見方もあるのですが、知事個人の見解で結構ですので、解散の時期はいつぐらいとお考えでしょうか。

(知事)福田内閣への期待ということでいえば、福田さんがいみじくも安心実現内閣と言っておりましたけれども、そのとおりでありまして、今最大の問題というのは、国民が非常に先行き不明な状況に陥っているということだと思います。ひとつは社会保障であり、医療であり、そういうものに対する不安があるのと、もうひとつは、今のスタグフレーション的な状況です。原油をはじめとする諸物価が高騰し、同時に不景気な状況が明らかに深刻化してきていることですから、これについても国民には非常に不安がある。
従ってその両方の不安から、国民は生活防衛にはしって、消費が非常に落ち込んできているという状況です。それがまた景気の足をひっぱっているという状況でありますから、やはり今の政治の課題は、国民に先行きの不安というものをどうやって解消していくか、ということが最大の課題だと思います。
社会保障関係については、「五つの安心プラン」というビジョンを打ち出したわけですが、今度は景気あるいは経済対策について、どのような安心プラン的なものを打ち出せるか、そこのところを我々としても期待をしたいと思っております。
解散の時期については、私もこればかりは図りかねる訳でありますし、意見があるかといわれても私にはありません。

●「昨日の集中豪雨における被害状況について」

(記者)昨日の集中豪雨、雷雨の関係なのですが、今日の朝の時点で報告を受けている範囲でどういった被害が出ているのか、例えば農産物等に甚大な被害が出ているかどうか、その辺をお願いします。

(知事)それほど大きな被害は生じていないと聞いております。落雷によって火災が2件発生をしたり、あるいは南アルプス市で停電により信号が消えた中で、ひき逃げ事件があったということとか、それから床上浸水が何件かあり、また道路の冠水があったとのことですが、農作物への被害というのは、調査中なのでわかりませんが、今のところ大きな被害があったということは聞いておりません。

●「全国高等学校野球選手権記念大会山梨県代表校と北京オリンピックへの
期待について」

(記者)今日、航空(学園)高校が(甲子園で)戦っていて、8日からは北京オリンピックが始まりますけれど、知事が個人的に興味のある競技と、山梨県の選手が何人かいますけれど、そちらへの期待をお聞かせください。

(知事)航空学園には是非ベスト8に、少なくともまず第1段階は入ってもらいたい。ベスト4を決める試合には、ぜひそれ以降は出たいと申し上げております。航空学園も、もう何回も出場していますから、そろそろベスト8には入れる実力を持っているんじゃないかと思いますから、そこのところを期待しております。
北京オリンピックについては、何人か県選手が出ておりますが、ちょっと私は詳しいところは承知をしておりません。

●「甲宝シネマの閉館について」

(記者)先週、甲府中心街の甲宝シネマの閉館が発表されました。中心街の活性化にはマイナスの要素になるかと思いますが、知事のご感想をお聞かせください。

(知事)非常に長い歴史のある映画館であるだけに残念なことだと思っております。映画館も最近はシネコン(シネマコンプレックス)というものがかなり広がってきて、復活の兆しを見せてきている中で、このたびの閉館というのは大変残念に思っております。
それもこれも、やはり甲府市の中心市街地の活力が低下しているのが原因でありますから、甲府市中心市街地の活性化のために市と一緒に努力をしていくということが大事だと思っております。

●「ジャパン・ワイン・コンペティション(国産ワインコンクール)2008
の結果について」

(記者)昨日発表になったワインコンクールの結果についてお伺いしたのですけれど、県内で醸造されたワインで金賞を6本受賞したということですが、一方で県産のブドウを使ったワインの受賞は3本ということで長野に水を空けられている感じです。その結果と、今後、県産ワインの振興ということは知事も政策課題に掲げているわけですが、どのように取り組まれていきたいのか、2点お聞かせください。

(知事)県産ワインが6銘柄金賞を受賞したということは、長野県も6銘柄ではありますけれど、ワイン王国山梨の面目を一応は保ったと言えると思っております。
しかし、問題は、この醸造地別にはそう(金賞がワインが山梨6銘柄、長野6銘柄)でありますけれど、醸造ワインの(ブドウの)生産地別でいくと金賞ワインですけれど長野県が8、山梨県が3ということでありまして、醸造用ワインの(ブドウ)生産地としては、もう長野県に負けているという状況であります。
長野県の場合には、塩尻の桔梗ヶ原において、メルローだとか、かなり本格的に欧州系の醸造用ブドウをかなり高い技術で栽培が行われているということでありまして、山梨ではそこのところに遅れがあるということだと思います。
したがって、本県としては、醸造用ブドウの生産については、いわゆる系統選別というような、更により良い、例えば甲州ブドウなら甲州ブドウでも醸造用により適した系統を作り上げていくという、そういう系統選別の努力を果樹試験場においてやっていかなければいけないということ、それから栽培の方法についても、今、フランスに職員を派遣しておりますけれど、醸造用ブドウの栽培の方法についても、最新の知見を取り入れていかなければならない。
ワインというのは、ブドウがワインの品質を決めるのが8割とか9割と言われておりますから、醸造用ワインの栽培というのは極めて大事だと思っております。
それから更に、本県の勝沼を中心とする、峡東地域を中心とする醸造用ブドウの産地は、やや圃場が小さいとか長野などに比べますと立ち遅れているということがありますし、地球温暖化の影響も徐々に出てきていると聞いておりますから、勝沼地域での例えばいわゆる圃場整備、できるだけ小さいブドウ園を統合して大規模化するというそういう圃場整備の努力は必要であるのと同時に、海抜800メートルとか、そのくらいの比較的高いところで、相当まとまった、数ヘクタールの圃場を開発して、そういうところで醸造用ブドウの能率的な生産を行うという、そういう圃場の開発ということもこれから農政の課題として取り組んでいかなければならないと思っております。

リリース日:2008年8月6日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop