ページID:19424更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成20年1月4日)

詳細内容

平成20年1月4日知事年頭あいさつ(JPG:19KB)知事記者会見
平成20年1月4日(金曜日)11時30分~
本館2階特別会議室

●発表事項
なし

●その他
・「年頭の挨拶」

(知事)新年明けましておめでとうございます。皆様、それぞれ良いお年をお迎えになったことと存じます。昨年は、県政に対しまして時には厳しく、また時には温かく御指導賜りましたこと、本当にありがとうございました。
昨年私は、選挙で県民の皆さんにお約束した、山梨を変え、山梨を元気にするという、その思い一筋で努力をして参りました。今年も初心忘るべからずで、山梨を変えるために頑張って参りたいと思いますので、御指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。具体的なことにつきましては、先ほど恩賜林記念館で御説明したこと(※山梨県ホームページ「知事の部屋」参照)と重複をいたしますので、省略させていただきます。

<質疑応答>

●「今年の意気込みについて」

(記者)今年の意気込み、今年はどんな年にしたいとお考えなのか教えてください。

(知事)昨年、いろいろな計画を作ったわけです。とりわけ「チャレンジ山梨行動計画」の中には、私の公約を具体化して、任期中にどういうことをどれだけやるのか、具体的な工程をお示ししました。そういう計画ができたわけですから、それを軌道に乗せていく、実施していくことが、一言で言って今年の課題であります。
財政的には、いろいろ厳しいものがありますけれども、創意工夫を凝らしながら、県民の皆様にお約束をした「チャレンジ山梨行動計画」を着実に実施していきたいと思います。

●「知事のトップセールスについて」

(記者)先ほどの仕事始め式の中の一番最初の方で、トップセールスに重点をおくということをおっしゃっていましたが、今年トップセールスで、特に知事として、重点をおきたいというところがありましたら教えてください。

(知事)やりたいことはたくさんありまして、しかし時間がないものですから、なかなかそれができないということです。基本はやはり、山梨の優れた物産を東京をはじめ全国に、いろんな形で私が先頭に立ってPRをしていきたい。
同時に、観光、あるいは農産物の輸出等については、なかなか時間はないのですが、海外にできるだけ出向いて直接政府、関係者にPRしていきたいということでありまして、具体のスケジュールは今のところ決まっておりませんが、そういうことに可能な限り力を使っていきたいと思っております。

(記者)関連してですが、企業誘致も課題の一つととしてあげられておりましたが、企業誘致のために、知事が実際に東京に出て動き回られるのもトップセールスだと思われるのですが、その辺りの意気込みをお伺いしたいと思います。

(知事)是非そうしたいと思っているわけです。ただ闇雲にやるわけにはいきませんから、産業立地室の職員にある程度下話的なことをしていただいて、可能性のある情報を取ってきていただいて、可能性のあるところについてやっていくということになると思います。
今のところまだ具体的なことはありませんけれども、山梨サポーターズ倶楽部のサポーターと言われる皆さん方からも、いろいろな情報を寄せられたりしていると聞いておりますので、その辺のところを産業立地室が具体的に下話をしているだろうと思います。そういうことで、ある程度の可能性があると思われるものについては、やっていきたいと思います。

●「大河ドラマ「風林火山」放映後の観光施策について」

(記者)昨年の暮れの最後の記者会見の中で、去年を振り返っての大きな出来事として大河ドラマの影響で山梨に非常に多くの人が訪れたと言いましたけれども、今年も観光が一つの大きなテーマになると思いますが、今年の大河ドラマ後の観光のあり方、山梨をPRしていくあり方というのをお伺いできますか。

(知事)観光振興というものは、あまり秘策というのはないわけで、できるだけ旅行社をはじめ観光客を誘客する企業に対して、いろいろな情報を提供して観光商品を作ってもらうということになるのです。そういうことをずっとやってきているわけですが、今年は4月から6月は、JR6社がデスティネーションキャンペーンということでやってくれておりまして、これは相当全国的な影響があると思います。
その後が落ち込む可能性があるわけですが、今年早々からその辺にターゲットを絞って、従来は東京中心でしたが、宿泊滞在客を全国的に増やすということになると東京よりもう少し遠い、関西とか中国地方、九州、あるいは東北、そういうところにPRが必要となります。そういうところまで出向いてそこの旅行社の皆さんに集まってもらって、山梨の具体的な観光企画というものを説明して、観光商品をつくってもらうということを努力をしていくことになると思います。秘策とか妙案というのはなかなか無くて、結局地道な努力をしているところが成功しているようです。
例えば富士河口湖町は、非常に短期間に外国人観光客を増加させたわけですが、やはり非常にきめ細かく、人間関係ができるぐらいに、中国や韓国の旅行社の皆さんにPRしてきたということがありますし、また福島県の会津地方は、デスティネーションキャンペーンをやった後も、引き続きかなりの観光客を確保できているわけです。これもやはり、聞いてみるとデスティネーションキャンペーンでやったのと同じような観光PRをきめ細かくやっていることのようですし、そういう地道な努力というものが必要だと思っております。

●「知事の年末年始の休暇について」

(記者)知事は年末の会見で、30日以後は、県内の自宅でゆっくり過ごされるということで、知事就任後はじめて長いお休みを取られたと思うのですが、しっかり休まれることができましたか。

(知事)そうですね。確かに知事就任以降はそうですし、国会議員になってからも正月というのは、1月1日はともかくとして、後はいろいろな行事があったりしておりまして、大体忙しかったわけですが、そういう意味では本当に久しぶりに数日間休むことができました。いろいろ物を考えたり、本当にゆったりとした時間を過ごすことができました。

●「山梨の環境政策について」

(記者)先ほどの仕事始め式の中の一番最後の方で、今年本格的に取り組みたいのが総合的な環境政策という話がありましたが、知事はかねてから、山梨県は東京から近いのにもかかわらず自然が豊かということで、そこが県の特徴と言われているのですが、具体的に山梨県ならでは、山梨県だからこそやりたいということがあったら教えてください。

(知事)主として来年度になるわけですが、学識経験者を含むしっかりとした検討会議を作って、地球温暖化対策、あるいはゼロエミッション、あるいはクリーンエネルギーの開発活用、あるいは景観対策、そういうことを含めた総合的な環境政策のあり方というものを検討していきたいと思っております。
具体的に今こういうことをということは無いのですが、そういうものの検討結果として、地球温暖化対策条例というものを作っていくことになるだろうと思っております。これは、山梨大学の鈴木教授も、山梨は地球のミニモデルであるということを言っておりました。確かに周りが山に囲まれて、ひとつの閉鎖形をなしている自然状況の山梨でありますから、この地域で一種の、ちょっと大袈裟ですが、地球の実験場として、クリーンエネルギーの活用とかに大いに先駆的に取り組んでいくようなことを進めたいと思っております。

●「山梨の教育行政について」

(記者)教育の話ですが、昨年全国一斉の学力テストがありまして、小6、中3と山梨は全国的にも平均点数ということでしたが、その一方で、山梨としては人材育成ということに重きをおいているわけですが、知事としてどのように、教育、人材育成をしていきたいか方向をお持ちでしたら教えてください。

(知事)既に発表しておりますように、少人数(教育)化ということで中学1年生に導入をして、いわゆる中1ギャップといわれる一番いろいろな、不登校の問題だとか、いろいろな問題が起こりやすい中学1年生を対象にきめ細かい教育の実現をはじめることとしております。
具体的に本県の教育について、教育委員会、先生方は一生懸命やってくれていると思っております。例えば本県の場合には、少年犯罪の発生率が少ない方から全国で一番目といわれているように、これは学校教育はもちろんですし、地域教育とか家庭教育も、全国でそういうものの崩壊が叫ばれている中で、山梨県の場合にはまだ、学校教育、地域教育、家庭教育が有効に機能しているからだろうと思っているわけでして、いろいろな課題はありますけれども、教育のさらなる進歩を図っていかなくてはならないと思っております。

●「山梨の環境政策について」

(記者)先ほどの総合的な環境政策に関連してお伺いしたいのですが、来年度に学識経験者を含む検討会議を作って検討していきたいということですけれども、現在県に環境基本計画があるのですが、それを全く見直して、新たな基本計画を作るということまで想定されているのかということと、温暖化の条例を作りたいということですが、過日の議会の中でも検討していくお考えを示されたのですが、これは策定に向けてかなり前向きに考えていらっしゃるのかという2点をお伺いします。

(知事)後半については、そういう方向で前向きにやりたいと思っています。環境基本計画があるわけですが、県政が変わったわけでありますし、「チャレンジ山梨行動計画」という新しい基本になる計画ができたわけですから、具体の計画というものはそれぞれ見直して、それに整合のとれたものにしていかなくてはならないわけであります。そういう意味で環境基本計画についても、そういった検討会議の場で検討した結果に基づいて改定をしていくことも当然考えなくてはならないと思っております。

(記者)その場合、今年の7月には京都議定書の話も出てくると思うのですが、新たな計画に現計画に無いものとして、こういうものを盛り込みたいとか、知事御自身がこんな計画にしたいというようなお考えが今の時点であれば教えてください。

(知事)私はまだその環境基本計画をつぶさにみていないものですから、どこが足りないのか、どこが私の考え方と違っているのかということを今申し上げることができないわけですが、先ほど申し上げたように、トータルな環境づくりで、地球温暖化対策という視点はもちろん大事でありますけれども、同時に廃棄物ゼロ、ゼロエミッションということも従来から言ってきているわけです。それから先ほど地球環境のミニモデルと言いましたけれども、この狭い山梨の中で、できるだけエネルギー循環を図っていくという意味で、太陽エネルギーをはじめとするクリーンエネルギーを最大限活用していくということも、これは山梨をひとつの実験場として、大変に良いのではないかと思います。
それから山梨大学は御承知のように、燃料電池についての先端的なノウハウを持っているわけでありますから、そういうものを産学官でさらに開発を促進していくということも当然あるわけです。そういうものを通じて環境産業のようなものを起こしていくことも課題としてあると思います。それからやはり山梨は首都圏からみれば、首都圏に住む人々の癒しの場になるわけでありますから、これからの時代は美しいところに人が住むわけでありまして、景観対策を中心とする美しい県土づくりということも広い意味の環境問題としてやっていかなければならないと思っております。
そういうものを含めたトータルな持続可能な山梨の環境づくりというものを考え、そして実行していきたいということであります。

(以上)

リリース日:2008年1月4日

山中湖からの富士山(JPG:27KB)
山中湖からの富士山

知事政策局広聴広報課

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