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知事記者会見(平成19年12月26日)

詳細内容

平成19年12月26日知事記者会見の様子(JPG:36KB)知事・JR東日本八王子支社長共同記者会見
平成19年12月26日(水曜日)11時15分~
本館2階特別会議室

<発表事項>

●「山梨デスティネーションキャンペーンの開催について」

(知事)それでは、「山梨デスティネーションキャンペーン」の開催につきまして発表させていただきます。来年の4月1日から6月30日までの3ヶ月間、JR東日本をはじめとするJRグループ6社と協働いたしまして、国内最大規模の観光キャンペーンであります「山梨デスティネーションキャンペーン」を実施することとなりました。
このキャンペーンにおきましては、シニア層をターゲットといたしまして、キャッチフレーズは滞在をイメージする「週末は山梨にいます。」というキャッチフレーズといたしました。このキャンペーンの実施によりまして、山梨を宿泊滞在型の観光地として定着させることを目指していきたいと思っております。
そこで、シニア層は当然、「いやし」とかあるいは「健康」というようなものを求めるわけであります。そういう観光ニーズに応えていかなければならないわけでありますので、このデスティネーションキャンペーンにおいては5つの滞在テーマを設定いたしました。「すこやか人の週末」、「みとれ人の週末」、「まなび人の週末」、「あじわい人の週末」、「いやされ人の週末」の5つであります。ここに5枚のポスターが貼ってありますけれども、その5つの滞在テーマをそれぞれイメージしているところであります。皆さんから見まして1番右側、これが「すこやか人の週末」ということでありまして、こういう渓谷のトレッキングとか、そういう健康志向の観光であります。それから2枚目は身延山の枝垂れ桜でありますけれども、ちょうど春の花が美しい季節でありますので、桜とか、桃とか、そういうふうなものをテーマとした観光であります。3番目は「まなび人の週末」ということでありまして、山梨の歴史とか文化をテーマとした観光であります。そして4枚目が「あじわい人の週末」ということで、ワインとか、さくらんぼとか、ハウスでありますけれども桃やぶどうが出てくる時季でありますので、そういうものを味わっていただく観光であります。そして5番目が「いやされ人の週末」ということで、温泉をメインとした観光振興であります。
こういうテーマを5つといたしまして、多彩な魅力を体感していただく観光コースを、各テーマ別に合計46コース設定し、紹介していきたいと考えております。なお、この5連のポスターは来年の3月に、全国のJR駅1,500駅ありますけれども、この1,500の駅に貼り出すほか、各観光施設などにも貼ることとしております。
そして「山梨デスティネーションキャンペーン」の期間中は、スペシャルイベントとして、県内全域を舞台とした宝探しゲームということをやったり、あるいはウォーキングや花をテーマとしたイベントなど、山梨の魅力を体感していただく特別企画を予定しております。
更に、山梨の観光でよく言われますのが、駅から観光地までの二次交通が弱いということであります。そこで、県内を快適に巡っていただくために、鉄道駅から各種の周遊バスを出すことといたしました。また、新幹線の駅と県内観光地を結ぶ特急バスなどを設定いたしまして、二次交通網を民間交通事業者、市町村と連携する中で整備を進めております。
加えて、今回のキャンペーンでは、後ほどJR東日本八王子支社長さんからお話があると思いますけれども、JR東日本の多大なご協力を賜っているわけでありますが、JR東日本のご尽力によりまして、期間中に中央線に「SL列車」を走らせたり、あるいは小海線に「トロッコ風列車」を走らせると。更には、身延線や富士急行線でも多彩なイベント列車を運転していただけることになっております。
その他、山梨の魅力情報の全国発信として、期間中のイベント情報や施設の割引クーポンなどを掲載した「イベントガイドブック」を60万部作成し、来年3月に全国のJR各駅や旅行会社の店頭に置くこととしております。
また、テレビ、ラジオ、旅行雑誌、インターネットのホームページで積極的に情報発信を行う。それから東京日本橋にあります「富士の国やまなし館」において宣伝活動を始めることとしております。今年1年のNHK大河ドラマで、全国の多くの方々に本県を訪れていただいておりますけれども、来年4月から6月の「山梨デスティネーションキャンペーン」を通じて、こうした方々に加えて、更に多くの皆様に山梨に訪れていただき、本県の魅力を知っていただきたいと考えております。以上であります。

(JR東日本八王子支社長)私からはSLなどのイベント列車の部分と、最後にありますキャンペーンキャラクターについてご説明させていただきます。
資料は3ページ目をご覧ください。そこに書いてありますように、期間中に中央線では「SL列車」を運転する計画をしております。これはD51形という蒸気機関車が4両の客車を引っぱりまして、甲府・塩山間を走るということを計画しております。運転日はそこに書いてあります、キャンペーンの初日であります4月1日、これは快速「SL山梨号」、快速「EL山梨号」。これは下に編成が書いてありますけれども、甲府・塩山間ですと塩山で向きを変えることができないものですから、甲府を出るときに塩山の方にはD51という蒸気機関車が付いて、後ろ側にはEF64という電気機関車が付きます。塩山に向かっては蒸気機関車が引っぱって行き、塩山から甲府に帰ってくる時は電気機関車が引っぱって帰って来るという運転をいたします。これを4月1日には2往復。
それからその次、下に書いてあります「SL山梨桃源郷号」、あるいは「EL山梨桃源郷号」ということにしまして、4月3日、6日、12日、13日と、この日は各3往復計画をしております。これは快速列車ですけれども、全車指定席となっておりまして、指定券は運転の1ヵ月前から発売する予定になっております。また、この列車に乗ることも含めました旅行商品というのは、約2ヵ月前から発売をする計画になっております。ダイヤ等が詳細に決まりましたら、また発表させていただきたいと思います。
このD51という機関車は昭和15年に完成しまして、それから47年までの間、実際に貨物列車や一部旅客列車を引っぱって走っていました。この間に地球を54周走った機関車であります。その後、昭和63年にJR東日本で機関車を復元しまして、その後は今回のようなイベント列車の牽引といったことに使っている機関車であります。山梨県内では、1970年に同じ甲府・塩山間でイベント列車でC12という機関車が走ったことがございますけれど、それ以来のSL運転ということになります。これがSL運転についてであります。
もう一点、トロッコ風列車の運転というのがありますが、こちらは小海線であります。小海線で「風っこ八ヶ岳高原号」ということで、そこに写真も載っておりますけれど、キハ48系というディーゼルカー2両のトロッコ列車を運転いたします。こちらは5月17,18日の週末、24,25日の週末、それぞれ2往復を小淵沢から野辺山まで、野辺山はもう長野県になってしまうのですけれど、ちょうど県境の先の駅ですが、そこの間を1日2往復運転する計画をしております。こちらにつきましても、乗車券・指定券等については先ほどと同じ1ヵ月前発売、旅行商品は約2ヵ月前発売ということになっております。その他のイベント列車につきましても、首都圏から山梨にお客様をお運びする列車、あるいは山梨の中で運転する列車があります。これらも詳しく決まり次第、発表させていただきたいと思います。
それからもう一つ、一番最後のページを見ていただきますと、JRのキャンペーンキャラクターと書いてあります。私も胸にバッヂを付けておりますけれども、今回のキャンペーンにJR社員が付けるキャラクターとして、「モモずきん」というキャラクターを作りました。山梨の春を彩る桃の花の妖精をイメージいたしまして、気軽な山梨への旅を誘う「モモずきん」というものを作りまして、社員等がこういうバッヂを付けたり、あるいはもう少し大きいバッヂを期間中付けまして、お客様をお迎えするということを計画しております。このキャラクターは、私どもの「ビュープラザ」という、旅行業を扱っているお店に勤める社員のアイデアを基に、作り上げたものであります。私からの補足は以上でございます。ありがとうございました。

<質疑応答>

(記者)知事にお聞きしたいのですが、大河ドラマ「風林火山」の放映が終わりまして、来年以降観光客をどれくらい呼び込めるかというのが、大きなテーマになっていると思うのですが、このキャンペーンでどの程度の観光客が来るのか、その数とか、あるいは経済的な効果とか試算値があればご説明していただきたいと思います。

(知事)実績としましては、18年度が山梨への入込み観光客数が4、400万人でした。今年度はまだ終わっていないということももちろんありまして、まだ数字が出ておりません。来年は、4,800万人にしたいということで、そのためにこのデスティネーションキャンペーン、それからキャンペーンが終わった後の観光客の誘致に力を入れていきたい。従来、NHK大河ドラマが終わりますと、その後観光客が落ちたわけでありますが、そうしたことがないように、来年度は今年以上に頑張っていきたいと思っています。(観光振興課長に対して)何か補足があれば言ってください。

(観光振興課長)今年度の風林火山の入込み観光客数については、具体的な数値までは把握しておりませんが、各観光地の市町村とか、旅館組合の組合長さんにお伺いしますと、かなり全県下主要なところは伸びているということで、風林火山の効果の手応えは感じております。

(記者)金額的な試算についてはいかがでしょうか。

(知事)ひとつの手がかりとして、平成12年にデスティネーションキャンペーンをしたのですが、この時に、その期間中で前年度に対して、10%観光客が増えました。その時の経済効果が187億円だったということでありました。
具体的な数値までは出しておりませんけれども、是非前年度よりも増えるようにしたいと思います。

(記者)まず知事にお伺いしたいのですが、関連するのですが、このデスティネーションキャンペーン期間中3カ月間の観光客数の推計値というか、目標というのはございますでしょうか。

(知事)その推計は我々としては、今、持ってはおりません。年間での4,800万人という数値を目標としています。

(記者)支社長にお伺いしたいのですが、山梨県は東京に近いということもあって、典型的に、車で来るお客さんが従来から多いのですが、それをJRが鉄道で来るように仕向ける、誘引するようなJRとしてのお考えというか、秘策、決め手というか何かそういうものがあったら教えていただきたいと思います。

(支社長)これはもうお客様が選択されることなので、なかなかこれが決め手というものはないと思いますが、やはり鉄道として魅力ある商品をつくるとか、あるいは、往復の列車でも通常「かいじ号」とか「あずさ号」をご利用いただいておりますけれども、それ以外のイベント性のある列車をつくるということなどによって、そんな列車が走っているのだったら乗ってみようかと、そんなことを少しでも考えていただければ、お客様が増えるのではないかと思っております。

(記者)それに関連してなのですが、今回デスティネーションキャンペーンでずっと指摘されていた二次交通の充実というものを、県がかなり頑張ってやっているようなのですが、それは鉄道にお客さんを誘引するということについて、かなり効果があるとお思いでしょうか。

(支社長)鉄道で来た場合、一番の問題は、駅に着いてから見に行く場所までどうやって移動するのかということがはっきり分かっていませんと、お客さんは不安なものだから、なかなか来てはいただけないと。そこを今回、県がものすごくリーダーシップを発揮していただいて、たくさんの二次交通網を整備していただきました。そのことを我々も一生懸命宣伝することによって、自分の目的地に駅を降りてからこうやっていけるんだということを広く知っていただいて、そうしますと、そういう不安を持ったお客様が、鉄道で行こうかと考えていただくケースも増えてくると思いますので、非常に効果の大きいことだと思います。是非これはこの期間だけではなくて、この後にもお客さんが多い時期には同じようにやれば、先ほど知事がおっしゃったキャンペーンが終わった後も、山梨にたくさんのお客様が来ていただける大きなきっかけになれると私は思っています。

(記者)このデスティネーションキャンペーンの期間中にSLが走るというのは、他の地域でもやっていましたね、確か。

(支社長)ちょうど去年の今頃、千葉でデスティネーションキャンペーンをやった時にも走っておりましたし、今年の夏に北東北三県でも、SLが走っております。ですから最近は、私ども東日本の管内ですと、走るのが定番となっていますし、たくさんのお客様にご支持をいただいていると考えております。

(記者)走る列車は、ほぼ満席だったのでしょうか。

(支社長)おかげさまで発売と同時に売り切れるといったような状況だと聞いております。今回もそうなることを祈っております。

(以上)

リリース日:2007年12月27日

添付ファイル

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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