ページID:18027更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成19年9月19日)

詳細内容

平成19年9月19日知事記者会見の様子(JPG:17KB)知事記者会見
平成19年9月19日(水曜日)11時30分~
本館2階特別会議室

●発表事項
・「昭和町常永地区の大規模商業施設立地計画に対する県の見直し要請に関する質問への対応について」
・「山梨県・忠清北道姉妹県道締結15周年記念事業に係る友好訪問団派遣及び韓国観光トップセールスについて」
・「平成19年9月定例県議会提出予定案件について」

●発表事項以外の質疑応答
・「自民党総裁選について」

<発表事項>

●「昭和町常永地区の大規模商業施設立地計画に対する県の見直し要請に関する質問への対応について」
(※米軍横田飛行場の軍民共用化についての知事の正式な見解を含む)

(知事)その前に(発表する前に)一言申し上げたいと思います。
横田飛行場の軍民共用化問題についてであります。先週の定例の記者会見の際に、横田飛行場の軍民共用化の見通しについてのご質問がありまして、それに対する私の返事として、結論が当初予定の10月から先送りをされるという見通しを申し上げたわけであります。また特定の個人のお名前をあげまして、その方の発言を判断の根拠として、ご説明をいたしました。
しかしながら、これは正確な情報を基にした判断ではなかったと気づきまして、私が申し上げた見通しは不適切であったと判断いたしましたので、本日、改めてこの問題について見解を述べさせていただきたいと思います。
まず、横田飛行場の軍民共用化に関しましては、現在、日米両政府による検討が行われておりまして、この10月に結論が出るよう、政府、東京都はじめ全力で取り組んでおります。
過日シドニーでAPECの首脳会議が行われましたが、その際にも内閣総理大臣及び外務大臣が、それぞれ米国の大統領、国務長官にこの共用化の実現を要請したところであり、国をあげて取り組んでいる課題であります。
本県としても共用化の実現は大きなメリットがあるものであり、この10月に良い方向で結論が出るよう、県内の経済界にも働きかけまして、歩みを一にして、全力で対応したいと考えております。これが現在の私の考え方であります。
ここで、(記者クラブの)皆さんにお願いがあります。私の一週間前の不適切な発言が、前回の会見の記録として県のホームページに掲載されております。特に個人名が出ているということがあります。そして、その方の説明を私が誤解をして紹介をしたという発言内容がございます。そのことについては、先方に多大なご迷惑をおかけする心配がありますので、ここで撤回をさせていただくと同時に、該当部分を記録から削除させていただきたくお願い申し上げます。
公職にある者として発言には万全の配慮が必要でありまして、その意味で今回のことを反省するとともに、関係の皆様にお詫びを申し上げたいと思います。以上であります。

まず、第一点の昭和町常永地区の大規模商業施設の立地計画の関係でございますが、お手元に資料がございます。
9月3日に昭和町からこの問題につきまして、県に対して質問がございました。かなりの部数、大部の質問であったわけです。これに県として、9月18日、昨日回答をいたしました。
回答の内容は、今お手元にお配りしているとおりであります。回答と併せまして、町の方にお願いをしたわけでありますが、5月22日と7月の20日に県が町に見直しを要請いたしましたが、これに対して早期に回答してくれるよう町に要請をいたしました。回答の詳細につきましてご質問がありましたら、都市計画課長にご質問をいただきたいと思います。

<質疑応答>

(記者)早期の回答を要請したということですが、何か具体的な案とかを県側から示したということはあったのでしょうか。

(知事)別に今回は、具体的な案とかは示していません。

(記者)何ヘクタールという話は、県側からは一切出していないのですか。

(知事)今回は、そういうものは出していません。

(記者)先ほど、「不適切な」とおっしゃられましたが、何がどう不適切かということを明確にしていただければ、ありがたいのですが。

(知事)2つありまして、1つは、現在政府が米政府と鋭意交渉している最中なわけですが、そういう段階で一定の見通しを述べるということが、まず不適切であったということであります。
もう1つはその根拠として、特定の方の、私に対する説明をやや誤解して、その方は、外交交渉というものは非常に難しいものであるということをおっしゃったのでありますが、そのことをやや誤解をして、10月には難しいと、先送りになりそうだとそのように私が判断をして述べたと、その2点が不適切であったと思っております。

(記者)そうしますと、状況はそうではないということなのでしょうか。

(知事)状況は、そうではないという意味ではなくて、現在、日米両政府で交渉をしているわけであります。10月の末となれば、まだかなりの時間もあるわけであります。したがって、その交渉を見守り、同時に県としてやれることは最大限協力をしていくということだろうと思います。

(記者)一応確認ですが、先日の会見の中で、知事の発言では10月末に示されるのは結論ではなくて、これまでの交渉の相違点が示されるのではないかというお考えを述べられたのですが、それがそういう見通しではないのかということと、今回の知事の発言に対して東京都の方から抗議があったようですが、今回のその勇み足の発言に対する影響というのは、どんなことが考えられるのでしょうか。

(知事)確かに前回そういうことを申し上げたわけでありますが、そこのところも今の段階ではわからないと。正に交渉ごとでありますので、それは今の段階ではわからないというのが正確なところだと思いますので、そのように訂正をさせていただきたいと思います。
それから、東京都から抗議があったわけではなくて、事実関係について正確なところの説明があったというのが、正確だろうと思います。例えば、私が迂闊にもAPECの会議の場で、内閣総理大臣や外務大臣が大統領とか国務長官に強く要請をしたという、その辺のいきさつを知らなかったということがあったものですから、そういうことについて東京都からこういう事実もありましたよと、我々もこういう努力をしている最中ですと、そういう事実関係の正確な説明があったということと申し上げてよろしいと思います。
したがって先のことについて、何か具体の影響があるということは、特段ないと思っております。

<発表事項>

●「山梨県・忠清北道姉妹県道締結15周年記念事業に係る友好訪問団派遣及び韓国観光トップセールスについて」

(知事)お手元に資料がございますけれど、今年は韓国忠清北道と姉妹県道を締結して15周年に当たるわけであります。これを記念して、記念の式典が行われるわけでありますが、その行事に出席をすると同時に観光トップセールスを行うことにいたしまして、10月12日から4日間訪韓することにいたしました。
忠清北道では、鄭宇澤(ちょんてく)さんという道知事さんでありますが、表敬訪問したり、記念式典に出席したり、記念植樹などを行ったりということで交流を行うとともに、産業団地、非常に大規模な産業団地を造っている最中でありますが、そういうものも視察をし、山梨県活性化の参考にしたいと思っております。
また、忠清北道で今、清州国際工芸ビエンナーレという工芸品の展示会が行われておりますが、それに山梨県として観光物産ブースを出展し、「山梨の日」キャンペーンの実施を通じて、本県の観光と物産のPRを行いたいと思っております。
併せて、ソウルに参りまして、ソウルの日本大使館をお借りいたしまして、旅行社やマスコミ、韓国の政府関係機関の皆さんを招待いたしまして、本県の観光資源の魅力の紹介、あるいはワインを始めとする県産品の売り込みを積極的に行いたいと思っております。
なお、本県の北杜市出身で、韓国の方々にも敬愛されている「浅川巧」さんという方がおられました。その墓所に詣でまして、日韓交流の先達を偲び、関係者の皆様と交流することにしております。

<質疑応答>
なし

●「平成19年9月定例県議会提出予定案件について」

(知事)平成19年9月定例県議会提出予定案件につきまして、発表させていただきます。
9月定例県議会は、9月26日に招集することといたしまして、本日、招集告示を行ったところでございます。提出案件は、条例案9件、予算案3件、その他の議決案件5件、認定案件2件、報告事項17件、提出事項1件の予定であります。
このうち、条例案につきまして主なものを申し上げますと、一つには、明年4月に専門学校山梨県立農業大学校が開校いたしますが、その開校に伴い、授業料及び入学検定料を定める条例でありまして、「専門学校山梨県立農業大学校授業料及び入学検定料条例制定の件」であります。
もう一つとして、国民健康保険財政調整交付金の市町村による国庫返還に要する資金を貸し付けるための「山梨県国民健康保険広域化等支援基金条例中改正の件」などを提出することといたしました。
次に、平成19年度9月補正予算についてご説明させていただきます。補正予算の規模は、これは一般会計でありますが、63億6,812万1千円であります。このうち、国保財政調整交付金返還関係が49億5千万円余とかなり大きくなっております。また、特別会計は、恩賜県有財産特別会計で14億8,288万2千円、企業会計は病院事業会計で3億7,900万円となっております。
補正予算の基本的な考え方についてでありますが、今回の補正予算は新たな補正要因で緊急を要するもの、懸案事項とされていた事業で、その取扱い方針が決定されたもの、国庫補助金等の特定財源が決定したものなどを計上することといたしました。
また、補正予算の内容の主なものといたしましては、山梨リニア実験線建設促進のための関連公共施設の整備に要する経費、産業集積の促進と雇用の創出を図るため、新たに事業を開始する立地企業に対する助成金、そして先ほど申し上げた、国民健康保険財政調整交付金の過大交付があったことにより、市町村から国に返還をするわけでありますが、その返還について県が貸付をする貸付金などが主なものでございます。
以上が提出予定案件であります。詳細につきましては、財政課長から後ほど説明いたします。

<質疑応答>

(記者)こちらに載っている「山梨リニア実験線促進対策事業費」なんですけれど、関連公共施設というのはどのようなものでしょうか。

(知事)関連公共施設はいわゆる工事用道路です。工事用道路が主たるものであります。

<発表事項以外の質疑応答>

●「自民党総裁選について」

(記者)自民党総裁選が告示されまして、山梨県内でも予備選が行われています。知事自身も党籍を持っておられるということで、たぶん投票権があるんじゃないかと思いますが、予備選においてどなたを支持したいとお考えか、またその理由をお聞かせください。

(知事)確かに党籍は持っておりますけれども、私がどちらを支援するということを申し上げるのは控えさせていただきたいと思います。

(記者)今回、麻生太郎さんと福田康夫さんがの二人が出られているわけですが、新しい総裁にはどのようなことを期待したいとお考えでしょうか。

(知事)なんと言っても政治の安定ということが第一だろうと思います。政治とカネの問題、あるいは年金問題等で国民の怒り、不安が高まっており、その結果として、政治が混乱をしております。その政治の混乱が経済にも波及しかねないような状況になっております。
また、テロ特措法に絡んで国際的な信用に関わるような問題も起こっております。そういう非常に政治が混乱している時でもありますので、やはり政治を安定させていくことが、今、新しい総理に課せられている大きな課題だと思っております。

(記者)今回の総裁選でも、地方と都市の格差の解消なども一つの政策課題になってくると思いますけれども、それぞれの政策の中身を見て知事はどんなご感想をお持ちなのかお聞かせください。

(知事)二人とも、福田さんも麻生さんも政策の違いというのは、ほとんど色合いの違いぐらいなもので、拉致問題、北朝鮮への対応、そのようなところで少し別れるところがはっきりしておりますが、それ以外についてはほとんど変わりがないという印象を受けております。
人柄が福田さんという方は非常に安定した感じを受ける。けれども何か大きく新しく変えてもらうという、沈着冷静なお人柄だけに、そういう点でどうかなと思う人がいるでしょうし、麻生さんの方は非常に明朗闊達な方ですから、何か変えてくれるのではないかという期待感をもたれる方もいるでしょう。しかし反面、大丈夫かなという感じもあるかもしれません。党員の皆さん、国民の皆さんも迷っているようなところがあって、それがだいたい同じくらいの支持率として出てるのではないかという感じがします。

(記者)知事のところにも予備選の投票用紙がたぶん届いていると思うのですけれど、今回の予備選に投票するおつもりはありますでしょうか。

(知事)まだ、届いてはおりませんですね。

(記者)今の総裁選の話に関連してですが、郵送での投票が書類が届いたら投票されるおつもりかということと、今現在、意中の候補がいらっしゃるかどうかお聞きしたいのと、冒頭の横田基地の話に戻りますが、具体的に東京都の側からいつ、どのような形で、さっきおっしゃったような説明があったのかお聞かせください。

(知事)投票用紙が届いておりませんけれども、届いたらどうかということなのですが、投票するかどうか、誰に投票するかということは、申し上げるのは差し控えさせていただきたいと思います。党員の皆さんがそれぞれの判断でお決めになることでありまして、私がこの場で云々すべきことではないと思っております。私自身の判断も自分が決めることであって、オープンにすることは控えさせていただきたいと思います。
それから横田の問題について、東京都から、あれは先週の後半だったでしょうか。木曜日か金曜日くらいだったと思います。

(以上)

リリース日:2007年9月20日

添付ファイル

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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