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知事記者会見(平成19年7月3日)

詳細内容

平成19年7月3日知事記者会見の様子(JPG:25KB)知事記者会見
平成19年7月3日(火曜日)11時30分~
本館2階特別会議室


●発表事項
・「中国における観光トップセールスについて」
・「山梨県観光懇話会の設置について」
・「やまなし女性の知恵委員会について」
●質疑応答
・「大月市長選挙、増穂町長選挙について」
・「中部横断自動車道の建設に伴う県費負担額の軽減について」
・「横田基地の民間利用について」
・「久間防衛大臣の発言について」


<発表事項1>
●「中国における観光トップセールスについて」

(知事)訪日観光客の有望な市場である中国におきまして、本県への観光客を誘致するために、今月24日から28日まで中国に参りまして、友好省である四川省と首都北京市を訪問することにしております。
四川省におきましては、日中両国の自治体関係者を対象とした「日中地域間交流推進セミナー」というものを、これは自治体国際化協会が毎年開いているものでありますが、四川省で今年は開くことになっておりますので、そこにおきまして、私から本県の観光の魅力や観光交流について講演をすることにしております。また、四川省の蒋(しょう)省長と会談をして、両県省の間の相互交流や観光交流などについて意見交換をすることにしております。
また、同時にその期間に成都市で「甲府ジュエリーフェア」という宝飾の見本市が行われておりますが、そのジュエリーフェアにおいても本県の観光の魅力を紹介をすることにいたしております。
更に、首都北京市におきましては、観光大臣にあたります国家旅遊局長と北京市長を表敬訪問して、観光に関わる相互協力とか観光交流について意見交換し、中国における本県の知名度を高めるととも観光客の誘致を図りたいと思っております。

<質疑応答>なし

<発表事項2>
●「山梨県観光懇話会の設置について」

(知事)次に、山梨県観光懇話会の設置についてであります。本県の観光振興のあり方を検討するために、「山梨県観光懇話会」を設置いたしまして、7月5日に第1回の会議を開催することにしております。
具体的には、本県ならではの観光地づくりとか、あるいは国際的な視点に立った観光振興とか、新たな宣伝戦略、観光PR戦略のあり方などについて検討していただきたいと考えております。
懇話会にはメンバーとして、観光カリスマとか観光事業者、学識経験者など計13人で構成しておりまして、柿澤特別顧問もメンバーになっております。
懇話会の意見をいただきながら、今年度中に新しい観光振興計画を策定することを予定しております。この懇話会については、7月以降、4回程度開催する予定であります。

<質疑応答>
(記者)話し合いの結果というのは、最終的にレポートのような形で知事なりどちらかに提出することになるのでしょうか。

(知事)そうですね。レポートとして提出していただくことになると思います。

<発表事項3>
●「やまなし女性の知恵委員会について」

(知事)少子高齢化社会を迎え、活力のある地域を築いていくためには、女性が積極的に社会に参画していただくことが大事であります。県政全般についても、女性の声をできるだけ反映していかなければなりません。
従来から色々な場で、審議会等に女性に参加していただくなどの形で、女性の声を県政に反映する努力はしてきているわけではありますが、そうは言っても審議会の中では、男性のメンバーの方が多いということがありますし、より女性の声を県政の場に届けるようにしたいということで、この度「やまなし女性の知恵委員会」を実施することといたしました。
メンバーは委員として女性に限定をいたしまして、県政の関心が高い女性を公募で募集させていただくことにいたしました。女性の知恵や感性をできるだけ県政の場に活かしていきたいと考えております。
今年度は、「少子化対策」、「防災、安心・安全対策」、「農業農村の活性化」の3つのテーマを対象といたしまして、3班構成で検討していただくことにしております。
女性の目線での豊かな発想による意見や提案が、山梨を変えていく大きな力の一つになるよう期待をしているところであります。
公募は今日から24日まで22日間募集を行いまして、メンバーを選定して、第1回の会議を8月7日に開催することにしております。

<質疑応答>

(記者)女性の知恵委員会から、例えば何か答申をもらうとか、どのようなイメージになるのでしょうか。

(知事)やはり、具体的な答申といいましょうか、報告書はもらうことにしたいと思います。

(記者)例えば、有識者の委員を設けて、その中から議長などを選定するなど、委員会の運営上のトップを置くことはあるのかということと、先ほど「今年度は」とおっしゃいましたが、これを設置した後、次年度以降も続けて各年度で新たなテーマを設けていくというイメージでしょうか。

(知事)有識者を入れるというのも一つの考え方ですけれども、今回は特に有識者を県が選ぶということではなくて、公募という形で、ご自分の意見を県政に届けたいという前向きな考え方・見識を持っている女性の方々に、先ほど申し上げた3つのテーマについて、自分の考え方を簡単なメモにして提出していただくという形で公募をして、委員を選んでやっていきたいと思っております。したがって、今回は有識者を入れるということは考えておりません。
今年度、この3つのテーマを対象としておりますけれど、来年度以降どうするかということは、今の段階で決めていることではありません。これが女性の声を反映していく大変有益な方法だということが明らかになれば、来年度以降も続けていきたいと考えております。

(記者)「女性の知恵と感性」という部分ですが、知事は具体的にどんなことを期待していますか。

(知事)具体的にどうということは、今思いつかないのですが、県政に女性の声をできるだけ反映すべく努力はしており、審議会なども30数パーセントは女性が参画してもらっているわけですが、やはりまだ男性の目で企画が行われ、男性の考え方が中心に動かされているのではないかという感じがするものですから、女性の目から見れば新しい見方があり、そういうものが必ずあるに違いないと思っておりました。
例として適当でないかもしれませんが、「道の駅」というのがあります。「道の駅」の関係者が、再度訪れたくなるような道の駅はどういうものかということをアンケートで調べたことがあります。そうすると、男性の訪問者は農産物をできるだけ置いてくれればいいとか、品揃えが多い方がいいとか言うわけですが、女性の場合には第一にトイレがきれいでなければ困るということを言うわけです。だから男性と女性で、やはり関心とか物の見方が違うわけでありまして、そういうことが他の分野でもあるんじゃないかと感ずるわけです。そんな動機からこういうものを始めたいといういことであります。

(記者)検討テーマの「少子化」、「防災安全」、「農村活性化」を選んだ理由を教えていただけますか。

(知事)県政の重要な課題ということで選んでおります。もちろんこれ以外にも色々な課題があるわけでありますが、その中で重要課題としてこれを選んだということです。
例えば、観光などもあるじゃないかということもあるかもしれません。観光については、先ほど申し上げましたが、観光懇話会を同時に開くわけでありますから、同じテーマについて同じ年度に一緒にやってもいいじゃないかという議論もあると思いますが、こちらの方も女性が委員として入っているというこもありますから、そういうことでこのテーマを選んだということであります。
言うまでもないことでありますが、少子化対策、これは女性の知恵、声を反映しなければならない最も重要なテーマでありますし、防災とか安心・安全ということは、これは福祉的なことも含めて、女性が最も関心を持つことであります。農業農村の活性化については、例えば、本県の場合は果樹農業が盛んですが、果樹農業というのは他の農業に比べて、女性の労働力が大きく貢献をしているわけですね。例えば、桃の栽培についても、男性はもちろんですけれど、奥さん方が担っているところがあるわけでして、そういうことからしても農村の活性化という点も女性の声を聴いてみたいと思いました。これだけではなくて、色々テーマがあると思いますが、こういうものをそんなことで選んでみました。

<発表事項以外の質疑応答>
●「大月市長選挙、増穂町長選挙について」

(記者)日曜日に県内の自治体選挙が行われましたけれども、大月、増穂とそれぞれ新しい首長さんが誕生しまして、このうち大月に関しては、懸案の市立中央病院を県立中央病院の分院化にしたいという公約を掲げた石井さんが当選されて、また増穂町の方では、鰍沢町との合併、そして市川三郷町と新市をつくるという方針を掲げた志村さんが当選されました。それぞれ今回の選挙の感想と同時に、ある意味県に投げかけている部分もあると思うのですが、その辺りにどう対応していこうとお考えなのかお聞かせいただけますでしょうか。

(知事)選挙の感想というのは、これは有権者の皆さんが総合的な判断をされてお選びになったということですから、わたしが云々すべきものではないと思います。大月の市長選で新市長さんが市立病院についてですね、県病院の分院化をということを公約に掲げられたわけであります。これについてはおそらく近いうちに新市長さんがおいでになって、その真意とかを私にお伝えいただけると思いますので、市長の気持ちを十分に伺ったうえで、具体的に分院化することができるかどうかはともかくとして、やはり県民の健康を確保していくうえで、医師不足の問題は、大月市にとっても大きな問題でありますし、これは市だけではなくて、県にとっても大きな課題だと思っておりますので、大月市における医療対策について、県も前向きに協力していきたいと思っております。
それから増穂町の方も新町長さんが三町合併を促進するという公約を掲げられているわけでございます。県としても基本的に市町村の行財政力を強化していくために合併を促進するということは賛成でありますし、促進をしてきたところであります。是非新町長さんが住民の皆さんのコンセンサスを得ながら、合併を促進していくと、そのことについて県も前向きに協力をしていきたいと思っております。

●「中部横断自動車道の建設に伴う県費負担額の軽減について」

(記者)中部横断道の関係ですが、いろいろな動きが出てきておりますけれども、何か見通しをお持ちでしたら教えてください。

(知事)以前から申し上げておりますように、総務省において真剣に検討していただいているという状況だと思います。早晩結論が出る、そして、総務省において結論が出る時には、私の方に連絡があると思っております。それだけですね。

(記者)そうしますと、県費負担の減額については、明るい見通しがあるということになりそうですか。

(知事)明るいことになるかどうかはともかくとして、今の段階は総務省が検討しているという段階ですから、あまり良い方向か、悪い方向かという憶測はなかなかしない方が良いのではないかと思っております。

●「横田基地の民間利用について」

(記者)昨日行われた「市町村長及び市町村議会議長会議」で、横田基地の民間利用について、10月くらいに具体的なことをお話しできるかもという知事のご発言がありましたが、何か具体的根拠があれば教えてください。

(知事)今、日米間でですね、協議が行われているのですね、協議会が設けられて協議が行われているところなのです。それで、この10月を目処にその協議をするということになっていますから、当初の予定からすれば、10月くらいには、その日米間の協議の結果がでるというふうに思っておりまして、それが予定どおりなるかどうかはともかくとして、当初の予定がそういうことでしたから、10月には一定の方向が出るのではないかなと思っております。

●「久間防衛大臣の発言について」

(記者)久間防衛大臣の、原爆投下に対して「しょうがない」という発言がありましたけれども、これについて知事はどんな感想をお持ちでしょうか。

(知事)やはりそれは、私もかつて広島県庁にいたことがあって、広島の被爆者の皆さんともお付き合いがありましたし、そういう実態も大体わかっているつもりでありますので、やはり大臣の発言としては不適切な発言ではなかったかなと思いますね。

(以上)

リリース日:2007年7月3日

添付ファイル

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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