ページID:17171更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成19年6月12日)

詳細内容

平成19年6月12日知事記者会見の様子(JPG:43KB)知事記者会見
平成19年6月12日(火曜日)11時30分から
本館2階特別会議室


●発表事項
・なし
●質疑応答
・「コムスンの不正問題について」
・「参議院選挙おける知事のスタンスについて」
・「富士山世界文化遺産登録について」
・「コムスンの不正問題について」(再質問)


<発表事項>
なし

<質疑応答>
●「コムスンの不正問題について」

(記者)昨日、コムスン関連で県の方も調査しましたが、調査の報告は知事のお手元に届いているでしょうか。それと、今後の県としての対応、また知事として、今回の問題に対するお考えを改めてお述べいただければと思います。

(知事)昨日11日と今日12日、2日間にかけまして、株式会社コムスンの県内事業所8箇所に対しまして、介護保険法に基づく監査を行っているところであります。昨日、監査を実施したのが7事業所で、今日は1事業所でありますが、7事業所についての結果の報告を先ほど受けました。
7事業所の内6事業所については、特段法令の違反はなかったわけですけれど、1事業所、これは韮崎富士見ケアセンターでありますけれど、人員に関する基準を満たしていないことが判明したという報告がありました。
具体的には、介護保険法上、訪問介護事業所の人員基準が決められておりまして、要するにそこに人をどれだけ張り付けるかということですが、その事業所の職員が常勤換算で2.5人以上必要であるという人員基準があります。この韮崎富士見ケアセンターでは、本年1月から5月までの期間の確認をしたところ、1月は2.3人、2月は2.3人、3月は2.1人、4月は2.1人、5月は2.0人ということで、5ヵ月にわたり指定基準である人員基準を満たしていなかったということが明らかになりました。
したがいまして、この基準違反を早急に是正するように改善勧告を行うこととしております。こういう違反事実があったことは大変遺憾であり、この韮崎の事業所は来年の3月で期限が切れますから、来年の3月には指定を取り消すということになりますが、それまでの間、きちっと法令に則った事業が行えるように厳しく指導をしていきたいと考えております。
今回のコムスンの問題につきまして、私はいつも申し上げているわけでありますが、本県の場合には、8事業所200人の方々がコムスンの事業所から介護を受けているわけであり、今回コムスンがああいう違反を起こして、処分されるというのは、これはやむを得ない、当然のことでありまして、それはきちっとやっていかなくてはならないが、200人の県民の方々が、コムスン事業所からサービスを受けているわけでありますから、この方々のサービスに支障が生じないようにする必要があるということを第一に考えておくべきであると思っております。
したがって、これからコムスンの8事業所が時点は違いますけれど、例えば来年3月に3事業所、、それ以降22年度までに期限が切れますから、その期限が切れた時点で指定を取り消していくと。新しい事業所に入らせるということになるわけですけれど、期限が切れるまでの間、しっかりとサービスを継続するようにするということと、そして期限が切れた事業所については、きちっとしたサービスができるような、きちっとした事業所を選定するということをやっていきたいと思っております。

●「参議院選挙おける知事のスタンスについて」

(記者)7月5日に想定される参議院選の公示までひと月を切ったわけですが、先日の記者会見でもお聞きしましたが、参院選山梨選挙区での知事のスタンスを教えていただけますでしょうか。

(知事)2月の県議会で、私は某県会議員からのご質問にお答えして、県政の運営にあたっては不偏不党、一党一派に偏しない県政を行いますということを申し上げました。この考え方は今も変わりません。その基本的な考え方に則って、今回の参議院選についても対応していかなくてはならないと思っております。

(記者)そうしますと、今、自民党県議などからは知事が党籍を持っていらっしゃるということで、自民党候補者に対する支援を期待する声もあるわけですが、例えば、5日の公示日に出陣式に出席するということについては、考えていないということでよろしいでしょうか。

(知事)それは考えておりません。

(記者)重ねてなんですが、今回、自民、民主、共産という3人の候補者が出る予定なんですが、参院選にあたっては等距離外交と言いますか、等距離で臨むということで理解してよろしいでしょうか。

(知事)不偏不党、一党一派に偏しない対応をしていきたいということに尽きるわけであります。しかし、そうは言っても自民党員であるということがありますし、2月の県議会でもお答えしておりますが、党員として、党の規約に基づく義務があるのではないかというご質問がありました。確かにそういうものはあります。それに対して私は、応援の仕方も色々あるというような言い方をしました。だから党員という立場はもちろん考えなくてはならない。
また、この間、内閣総理大臣が山梨においでになった。これはもちろん参議院選ということが前提にあっておいでになったわけです。一国の最高責任者がおいでになる以上、知事としてそれ相応の非礼のない態度をしなければならないということもありますから、一概に申し上げにくいわけでありまして、その都度の状況で判断せざる得ないと思っております。いずれにしても不偏不党、一党一派に偏しないという基本的な姿勢で臨みたいと思っております。

(記者)昨日、自民党で比例区から出られる米田健三さんの総決起集会がありまして、そこで知事の祝電が届いて、披露されていたわけですが、それはどのように解釈したらよいでしょうか。

(知事)今、申し上げましたように、自民党の党員であることは間違いないし、米田健三さんとは平成5年に当選した同期であり、長年の友人でもあります。そういう方が比例代表に出ておられる以上、もちろん大会に出てくれというお話もありましたけれど、それは先ほど申し上げた事情からお断りしたわけですが、頑張ってくださいということを申し上げるのは、人間としての礼儀であると思いまして、そういう趣旨のことを申し上げたということです。

●「富士山世界文化遺産登録について」

(記者)先週、周辺の自治体から、登録への絞り込みの参考となる資産リストが出されましたが、文化庁の審議会で、入れてくれと言われた富士五湖が結果的に全て外れることになりました。
県としては、今後県の審議会で資産の洗い出しを改めてやるというスケジュールで、今年の9月か10月までに県の資産リストを絞り込むということでしたが、それが今回地元で富士五湖をはずすということになり、その後スケジュールにどういった影響が出るのか、具体的に言えば県の方でやっぱり入れてくださいとお願いをするのか、あるいは県が県の審議会で独自にリストに入れるのか、そういう作業をやっているとどうしても9月に間に合わないのではないかという懸念が出てくるのですが、県としての基本的なスタンスと今後のスケジュールに遅れが出る可能性についてお考えを伺いたいのですが。

(知事)スケジュールどおり、できるだけ間に合わせるように最大限の努力をしていかなければならない。結果的に遅れが出るということは、あるいは絶対無いとは言いませんが、遅れが出ないよう、当初の予定どおりに進めるよう最大限の努力をしたいと思っています。
地元の皆さんが、文化財に指定することによって規制が強化され、それがために地元の皆さん方の、旅館をはじめとして、観光業など色々な生業をしておられるわけでありますが、そういうものに支障が生じないだろうかと不安を持っておられるわけでありますから、その辺のところを文化庁、地元市町村、県の三者の間でよく相談をして、どういうかたちがいいか十分検討し、納得のいく解決をしていかなければならないと思っております。
今の段階ではそれしか申し上げられないわけで、文化庁の方も富士五湖を文化財として取り扱うことが望ましいという考え方を持っているようですが、文化庁がどういう考え方なのかよく聞く必要もありますし、地元に対しては、根拠のない不安については、十分説明をして払拭していく必要があります。
今の段階では、こうするという具体的な方向を持っていません。この3者の間で十分納得のいく解決をできるだけスケジュールどおりに図っていきたいと思っています。

●「コムスンの不正問題について」

(記者)コムスンの問題に戻るんですが、先ほど知事は韮崎富士見ケアセンターで法令基準に違反しているとおっしゃったと思いますが、今までの長寿社会課の説明ですと、法令には反していないけれども、コムスン自体が出した基準に満たないという説明だったのですが、そこのところの正確な説明をお願いします。それともう一つ、改善勧告というのは既に出されたのでしょうか、これから出すのでしょうか。

(知事)昨日の結果をついさっき聞いたものですから、あまり時間もなくて十分な説明も受けていないのですが、訪問介護事業所の人員基準は常勤換算で2.5人以上になっているけれども、その基準を下回っていたという報告になっています。この人員基準が法令に則った基準なのか、あるいは指定の際の県の基準なのかは担当課長に説明させますし、改善勧告は相当と判断しておりますけれど、昨日の判断ですので、まだ勧告していないと思います。その辺も含めて、担当の課長に説明させます。

(長寿社会課長)ただ今、知事がお答えしましたように、人員の基準の違反は法令に違反をしております。正確に申し上げますと、厚生労働省令に違反をしております。勧告につきましては、知事が申し上げたとおり、これから改善の勧告を文書で通知するということでございます。

(記者)関連してなんですが、1月から5月に違反があったということですが、調査の対象がいつからいつまでかということと、以前の説明だと、事業所としての指定を受けるときには、虚偽申請はなかったということですが、これについてはどうでしょうか。

(知事)それも課長から説明させますが、1月から5月まで各月基準を下回ったということなんですが、要するにそれ以前はどうだったかということと、調査をしたのかということですね。それと、指定をしたのが平成17年4月1日ですけれども、その時点での違反はなかったのかということですね。
なお、先ほどの説明で、韮崎富士見ケアセンターは来年の3月が指定の終了期限と申し上げましたが、これは間違いで、平成23年3月31日です。ですから、まだ取消までは時間があります。これは訂正させていただきます。

(長寿社会課長)今回の実地検査に入る前に、これまでもご説明しておりますが、書類をチェックしております。4月に出された厚生労働省の通知に基づいて監査に入っておりますので、その直前の3ヶ月間、1月から3月までの関係書類を提出していただいて、書類を審査いたしました。
実地検査にあたりましては、昨日でございますので、直前の4月、5月についても調べたということでございます。(指定した)当初からの基準違反はございません。

(知事)今年の1月以前についてはどうだったのですか。

(長寿社会課長)それについては、今回の監査の対象としておりません。

(記者)当初違反がなかったというのは、どうして分かったのですか。

(長寿社会課長)これまでも何度も実地指導しておりますが、その時点においてそういう(違反の)事実を確認しておりませんので、それについては(違反は)ないということでございます。

(記者)県内のコムスンの事業所で今現在、廃業届は出ているでしょうか。

(知事)今の時点で出ているとは聞いておりません。今の時点で出ておりますか。(長寿社会課長に対して)

(長寿社会課長)出ておりません。

(以上)

リリース日:2007年6月13日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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