ページID:17755更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成19年5月28日)

詳細内容

平成19年5月28日知事記者会見(JPG:17KB)知事記者会見
平成19年5月28日(月曜日)16時30分~
本館2階特別会議室

<発表事項>

○「県立宝石美術専門学校の移転整備について」

(知事)本日、県議会の各会派に、6月補正予算の重要な事項の説明をしたところであります。
様々なご意見をいただきましたが、今回いただいたご意見を踏まえながら、後日開会される6月定例県議会に、私の政策予算を提案していきたいと考えております。
この中で宝石美術専門学校の移転整備につきましては、併せてジュエリー業界の関係の皆様、また甲府市の中心市街地活性化協議会の皆様方のご理解をいただくことが必要でありますので、先ほど皆さんに集まっていただいて、ご説明をさせていただきました。
関係者が広範囲にわたる上に、大きな事業でありますので、急ではありますが、こうして記者会見を開かせていただきました。
さて、全国的な傾向ではありますが、中心市街地の賑わいが失われつつありまして、県都甲府市におきましても、中心市街地の活性化の問題が大きな課題となっております。
そこで、中心市街地の活性化に資するため、宝石美術専門学校を甲府市の中心部で紅梅地区の再開発ビルに移転して整備をしていきたいと考えております。
この宝石美術専門学校の甲府市中心部への移転によって、「ジュエリーのまち甲府」のイメージアップが図られるということ、また、コンパクトシティーとして、全国に情報発信できるということ、さらには、100名の学生がおりますので、その100名の学生が、中心市街地に活力と明るさをもたらしてくれるといった、計り知れない効果が生まれるのではないかと考えております。
現在の宝石美術専門学校は、研磨宝飾技術者の養成を図るための、我が国で唯一の公立の専門学校でありまして、甲府市東光寺の愛宕山の中腹に昭和56年4月に開校いたしまして、既に26年を迎えております。
また、近年の業界を取り巻く環境は、安価な中国製品が入ってきたり、あるいは、ブランド力のあるヨーロッパ製品との競争が激化しているなど、非常に大きく変化していることを受けて、この学校では、今、学校改革に取り組んでいるところであります。
一つには、デザイン分野の強化をすることと、新たにマネジメント分野を導入した教育内容の一層の充実を図るということであります。そしてもう一つは、卒業生や業界の就業者を対象に夜間実施する、より高度な技術を習得する「高度技術専門コース」の新設をするなど、一昨年度から、国際的にも通用する企画力を持つ人材の育成を図っていこうという学校改革に取り組んでいるところです。
そこで、残されたこの学校の課題は、施設の整備ということであったわけですが、学校施設が老朽化をしているということに加えまして、昨年実施した耐震診断の結果として、耐震改修が必要となって、そのためにかなり巨額な経費が必要となることが明らかとなりました。
また、今の愛宕山の中腹の場所は、通学に不便であるということと同時に、通学の安全上も問題があるということが言われており、そのために学生が集まりにくいということがありました。そして、先ほど申し上げましたように、これから夜間のコースをつくるということになりますと、益々通学の安全が問題になってくるわけであります。こうした状況を総合的に勘案して、宝石美術専門学校を移転する、今が絶好のタイミングではないかと考えたわけであります。
加えて、予定する再開発ビルの場所は、甲府駅と中心市街地の中間点に位置しておりまして、まさに甲府市の中心市街地の活性化と、デザイン・マーケティング重視の学校教育環境上の両面からみて、大変に望ましい場所ではないかと考えているところです。
以上の内容でありますが、更に詳細を詰めた上で、これから6月定例県議会に必要な予算等をお願いしていきたいと考えております。
お手元に資料があります。大体、今説明したとおりでありますが、宝石美術専門学校は、昭和56年に設立されたものであります。東光寺の愛宕山の中腹にあり、学生数は、50名で2学年ですから、100名であります。県外出身者が約6割、女性が約7割というところが、特に通学の安全が懸念されるところであります。教職員は、ここに書いてあるとおりであります。施設は3階建てで、床面積は3,315平方メートルであります。
そこで、移転先の再開発ビルでありますが、一番最後のページに地図があります。場所は、この地図をご覧いただければお分かりになると思います。この場所に地上20階の再開発ビルが建設されます。2ページ目にその図面がありますが、このビルの7階と8階を専門学校として活用したいということであります。その面積は、床面積3,465平方メートルですから、ほぼ前と同じ程度ということであります。スケジュールは、ここにありますように、8月に譲渡契約を締結いたしまして、工事が20年度、21年度と行われますので、22年度の4月にこの場所で開校をする予定です。
以上であります。

<質疑応答>

(記者)夜間コースはいつから開設する予定でしょうか。

(知事)今年度から既に始めております。

(記者)今日、ジュエリーの団体や甲府市中心市街地活性化協議会の方々に説明されたということですが、その反応はどうだったでしょうか。

(知事)皆さん一様に大変結構なことではないかと。是非進めてもらいたいというご意見でありました。

(記者)今日、お会いになったのはどなたになりますか。

(商工労働部次長)水晶宝飾連合会、これはジュエリー4団体の連合会ですが、会長1名、副会長4名、それで5名、業界関係者です。それから甲府市中心市街地活性化協議会の委員さん、今日おいでになったのは16名です。全体17名中16名です。

(記者)こういったデザインのマーケットを重視する学校は、知事のお考えの中では街の中心部にあった方がいいんでしょうか。それによって望まれる成果について聞かせてください。

(知事)やはりデザインとかそういうものは街の中にある方がいいのではないかと、私は思います。デザインとか芸術とか、そういう分野は街の中の活気のある場所にある方がより良いのではないかと思います。

(記者)関連ですが、中心にあるということになれば、例えば、観光客の方々に見てもらうなど、なにか訪問してもらうような形のことは検討されているのでしょうか。

(知事)学校ですから、学校の中を見るということは考えられませんけれども、今日のジュエリー関係の皆さんとの話の中にありましたが、この専門学校はかなり色々な宝石関係の貴重な資料を持っていると。
したがって、そういう物を展示するということも、この場所になるか、あるいは別の場所になるかはともかくとして、別途考えるべきではないかと。言ってみれば宝石博物館、宝石美術館というようなものを、別途考えるべきではないかという意見があり、私もそのことに賛成し、宝石の関係者、県、市、これからそんなことも検討の話題にしていきましょうということは申し上げました。

(記者)先ほど、耐震改修に非常に高額な費用がかかるということでしたが、具体的に試算でどれくらいかかるということが分かって、逆に今回の移転に伴って、現在のところいくらぐらいかかるのか教えてください。

(知事)耐震改修に、仮設とかそういうものを一切抜きにすれば、2億6千万円かかるという試算です。場合によっては仮設校舎ですとか、そういったものがかかるかもしれません。そうなりますとプラスαということになりますが、2億6千万円かかるという試算をしております。
ここに移転をすることに伴う経費は、合計11億4千3百万円ということであります。具体的には、建物の取得費が8億1千8百万円、土地相当分が2億6千3百万円でありますが、この再開発地域は底地の一部を県が保有しているものですから、その分の土地補償がキャンセルされるわけです。その分が2億6千2百万円ですから、土地代はほとんどかからないということです。建物の8億1千8百万円相当と、プラス内装がかかりますので、内装が3億2千4百万円ですから、合計11億4千3百万円かかるということであります。
なお、これを全く新しく造るとなると、土地を取得して建物を建てるわけですから、もちろんこれよりずっと大きなお金がかかるということです。

(記者)今の関連でお伺いしたいのですが、今おっしゃた11億4千3百万円という額は、今度の予算に全額入れてくるのでしょうか。入るとしたら、公共事業という中に入れてくるのでしょうか。

(知事)全額ではありません。内装などはできあがってから行うものですから。しかし、8億1千9百万円は、債務負担行為で今回の予算に計上いたします。

(記者)現在のところは、移転後は閉鎖ということでしょうか。

(知事)移転後は閉鎖ということです。後利用をどうするかについては、今のところこうするというものはありません。周辺が県有林であるとか、しかしすぐ隣まで愛宕の住宅開発が迫ってきておりますから、そういう周辺状況も見ながら、後利用はどうするかは考えるということだと思います。

(以上)

リリース日:2007年5月29日

添付ファイル

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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