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知事記者会見(平成18年10月13日)

詳細内容

平成18年10月13日知事記者会見の様子(JPG:11KB)知事定例記者会見
平成18年10月13日(金曜日)11時30分から
本館2階特別会議室

<発表事項>
なし

<質疑応答>
○「知事選について」

(記者)先ほど横内正明さんが立候補表明をされましたが、いかがでしょうか。

(知事)ちょっとそんな話を聞きました。立候補するということは、どなたでもできるわけですし、それぞれのお考えがあって立候補されたことではないかと思います。

(記者)今回、県庁に乗り込んでの表明ということになったわけですが、その辺はいかがでしょうか。

(知事)別に。(県庁)記者クラブでやったのですね。記者クラブは、どなたでも活用できるのではないですか。

(記者)特に意識するところは。

(知事)特別ないですね。

(記者)横内正明さんが出馬表明されたということなんですが、前回参院選に出るときに、山本知事を直接知事室に訪ねて、知事選には出ないので参議院議員選挙を応援して欲しいと言われたと思うのですが、それでいて今日知事選への出馬を表明されたということですが、その辺は知事はいかがお考えですか。

(知事)そういうことはありましたけれども、心変わりしたのではないですか。

(記者)その辺の心変わりというのは、知事としてみると政治家としてどのように思われますか。

(知事)政治家というより人間としてですね、何と言いますか誠実に生きるということですが、私は常に誠実という言葉は大事にしていまして、またそうした生き方をずっとしてきています。
それは自分だけのことであって、人に押しつけることではないのですが。ですからそういうことからすると、人様はどうあろうと私は真っ直ぐ誠実に生きていきたいと思います。

(記者)山本知事を支える最大与党である自民党政和会の3区県議団が、横内さん支持を決めたということですが、その辺り知事はどのように思われていますか。

(知事)具体的な内容まで、どのように決めてどのようにこれからしていくかということは聞いていません。これは党の問題、会派の問題ですから。私がそのことに触れることは適当ではないと思います。

(記者)先日開催された9月県議会で、知事さん自身が再選出馬表明をされたわけですが、改めて再選に向けてのお気持ちをお伺いします。

(知事)これはあの時も申し上げましたが、今は変革の時代です。いろいろなものが変わっていこうとする時に、この山梨の地というものが、特に道州制になった場合には、どのようになっていくのか。それから国土形成計画ですね、こういうしたものに基づいて、大きく変化をしていく時だと思います。
まさに山梨が様変わりをし、この自然環境を生かした中で、山梨の生きる姿というものを、本当にきらりと輝く姿というものをつくっていきたいということです。
そのためにはいくつかの課題もあります。こうしたものをしっかり整理しながら、時代を見据えた中で組み立てをしていく必要があるという思いがございますので、そういうことを総合的に集約して、これからの県政をもし任せていただけるのなら、その道筋をしっかりつけていきたいと思って表明したところです。

(記者)今、課題というお話がありましたが、次期の任期において大きな課題になるのは、何だとお考えですか。

(知事)やはり、山梨の今置かれている立場というものを考えた時に、自然環境を生かした中で、さらに発展していくための基盤整備というものは大事だと思います。
同時に、県民の意識調査(施策別県民意向調査)の結果を見ました時に、県民の文化度(文化振興への要望)というものが非常に低い、全国平均より低いのですね。ですから、そういうことを考えるとやはり文化的な県土づくりというものを進めていかないとならないのではないかと、強く感じております。
そういうものがこれからの時代に相応しい、そして道州制というものを進めていく中においては、やはり周辺の都県と対等に、県民の皆さん方が誇りをもって我が郷土に対する愛着というものを持つことができるような、そういう県土というものを目指していきたいと思っています。

(記者)先ほどの横内正明さんの会見の中で、山本県政の印象について、地味ではあるが堅実に運営をされているとは思うが、ただ攻めというより守りの県政と言えるのではないか、トップが泥をかぶっても先頭に立つという姿勢に欠けるのではないかと表現されています。この点をどのようにお考えですか。

(知事)そんなことをおっしゃったのですか。
これは、時と場所、時代という中で、時に攻める姿勢も必要でしょうし、あるいは守る姿勢も必要です。
いわば動の時代と静の時代ですね。時に活発に動かなければならない環境の時もあるでしょうし、あるいは静の時代、静かにしていなければならないという時もあると思います。
その組み合わせというものが時代の背景の中で起こってくると言うことですので、現状の国の財政等をみる中では、やはり今は果敢に動ける時代ではない。静かに耐えながら、骨太の方針でも、これからの10年は(財政健全化を図るため)耐える時代だと。同じようにやはり耐えるときは耐えなければいけないのです。そして力を蓄えて、また新しい動の時代に入っていくと、こういう変化の激しい時ではないかと思います。

(記者)先ほどの、横内さんの会見の中で、(参院選出馬時に)次期知事選には出ないと言ったことについて、また公約を変えるのではないですかと質問したところ、時代の情勢が変われば、公約が変わることもあり得るという趣旨の発言を横内さんがされたのですが、政治家として公約について、どのようにお考えですか。

(知事)私は、石橋湛山先生、私の高等学校の先輩でもあり、内閣総理大臣をわずかな期間ながら務めた方ですが、あの先生の言葉に「終始一貫」という言葉がございまして、私が大変好きな言葉なのです。
やはり人の道というのは、その「終始一貫」ということを大切にしながら、その中で変化がありますので、時にはぶれることもあるでしょうが、常に一貫して自分の信念を持って貫いていくということ。これは政治のみならずあらゆる分野で大切なことではないかと思って、昔から非常にその言葉は好きで、自分の気持ちの中には今でもずっと持ち続けております。
人様に決してそれを押しつけるということではありませんし、そのことに対して私がどうこう言うという立場にはありませんので、それは控えさせてください。

(記者)その是非については言わないけれども、終始一貫ではないと考えているということですか。

(知事)私は、終始一貫。私は。

(記者)横内さんはそうは見えないということですか。

(知事)それは、人様のことは批判をすべきではないと思います。


○「新たな学習拠点整備運営事業の入札について」

(記者)県議会総務委員会で、甲府駅北口に計画されている新学習拠点の入札について紛糾する場面がありました。入札のやり直しを求める声も挙がったわけですが、これに対する受け止め方や見解があればお願いします。

(知事)これについては報告を受けた段階ですけれども、要領に定められているんですね。そして、公開はできないと。こういうことですので、2社とか3社とかいう話すらできないんですね。まして、参加している企業名を言うということは公正な入札を妨害するおそれもある。
ですからこれはできないとうことで、私はできません言った職員はそれで正解だと思います。ここで、何社ですとか、どことどこです、と言ったらそれは守秘義務違反になる。守秘義務違反で職員は罰せられると思います。
加えて、このことに対する公の場で追求というのは、これまた考えてみますと、公正な入札を妨害することではないかとうという判断もあったというふうに聞いていますので、これも私は正しいことではないかと思っています。

○「知事選について」

(記者)質問が知事選に戻ってしまい申し訳ないのですが、対立候補が出馬されるということで知事選への想いは変わりましたか。

(知事)一人で無投票で終わるとは思っていませんでしたから。必ず一人は誰かが出て選挙戦になると思っていました。

○「官製談合について」

(記者)入札関係の話に戻るのですが、和歌山県・福島県等で官製談合と疑わしき事例が見つかりましたが、県の職員であるとか関係者が事情聴取や逮捕されるという事態になっていますが、同じ行政を管轄するものとして、今回の一連の、他県ではあるのですがどのように見ているか、感想などをお聞かせいただきたいと思います。

(知事)率直な感想とすれば、旧態依然とした姿だな、という感じを受けました。

(記者)自治体の幹部が逮捕されるという姿をブラウン管を通して見て、どのような感想でしょうか。

(知事)まだそんなことをしているのかな、もっと公正な入札をしなければいけない、それを妨害するような行為は厳にあってはならない。中まではわかりませんが、報道で見る限りでは、まだしてるのかという思いです。

(記者)山梨県庁でも、事実は確認されなかったにせよ、度々談合があるという情報が寄せられて入札が延期される事態が起きていますが、他県の例を契機にして山梨県でも点検を行うとか、対策を行うとかいう考えはありますか。

(知事)これについてはいろいろ手を尽くしてきています。一つには、一般競争入札の範囲を拡げてきています。ですから、これを徐々に拡大してきておりますので、これも一つには談合防止策につながるのではないかと思っています。
また、これらについては、もっともっとそういうことが起きないような方策というものを、行政だけが考えるのではなく、業界の皆さん方も一緒になって考えていただくのが大事ではないかと。時代というものを認識していただいて、お互いに気持ちよく仕事ができる、そいういうことが大事だと思います。
このことが、冒頭、文化といいましたが、そういうことが続いている限りは文化水準が低いというような見方をされるわけです。ですから、そういうことも一つの事象としてみんなで解決していくことが大事だと思います。

(記者)改めてお聞きしますと、県庁内で点検するとか(業界に)呼びかけるとかの方向性を示していくというお考えはありますか。

(知事)県庁としてはそういう方向で業界を指導してきておりますので、より業界の皆さん方がそうした認識を持っていただくということが大事だと思います。

○「北朝鮮の核実験について」

(記者)北朝鮮が地下核実験を行ったと発表し、9月県議会でも抗議決議が可決されたということですが、こうした北朝鮮の動きに対して知事はどのようなお考えをお持ちですか。

(知事)これは許されることではないんですね。核拡散防止条約とか、抑止していこうということで世界中がこの問題を取り上げている。特に北朝鮮にはそういう心配があると言われていた矢先にこうしたことをするというのは理解しにくいですね。
特に、近い国である日本にとっては脅威ですから、日本のみならず世界のそれぞれの国からも批判をされているわけですから、本当に平和な世界を作っていくということを思い起こしていただいて、即時放棄ということをやっていただきたいと。
同時に日本の政府においても厳正なる対応をしていただき、これはやはり止めさせるということが大事ですから、国連などを中心に他の国々との協力の中で、何とか東アジア地域の安心・安全・安定というものを築き上げていただく努力をして欲しいと思います。

(記者)国レベルで危機感が高まって、警戒態勢が強化されていると思いますが、山梨県としては警戒態勢という面においては何か強化していくために考えておられることはありますか。

(知事)国民保護法というものがあって、まだその時点にまでは来ておりませんけれども、大気の汚染なども考えて、それについては厳しくチェックしております。また、庁内体制も県警等も含めた核実験に関する連絡会議というものを開催し、庁内への情報の共有化を図っていこう、こういうことを行っています。消防防災課においても、消防庁等からの連絡によって担当職員が時間外においても登庁して情報の収集と配信を行うという体制を組んでいます。

○「県立博物館について」

(記者)県立博物館も、まもなくできてから1周年です。計画段階から様々取り沙汰され1年が経ちましたが、入り込み客数や設置内容等について今でも様々に言われておりますが、この1年を振り返ってみて知事はどのように運用をお考えでしょうか。

(知事)予定より早く10万人を突破しました。これは相当の関心を持っていただいているということと、もう一つは山梨の観光の一つの核になっている。これは、今まで山梨県立美術館が一つの核になっております。同じように推移していくならば、私は非常に効果があると思います。
これは観光の面の効果と、同時に県民の中にも山梨の歴史を知る機会・場ができたということで、ああいう物を見ながら自分の県の生い立ちであるとか、どういうことがあったけれどもそれを克服して今の時代があるということを子供ながら学び取ることができるのではないかと。そういう意味では教育施設としての存在価値というものを大いに発揮していると今現在感じています。この姿を見失わないよう更に宣伝をしたり、中身を充実していきたいと思っています。

(記者)2年目に向けて、あっと驚くようなアイデアとか何かありますか。

(知事)今日から企画展が始まります。ですから、そういうふうな企画展を催しながら、なんだ山梨にはこんな素晴らしいものがまだあったのか、またあったのか、という感動を覚えるような博物館になっていけばと、こういうことで職員も一緒になって努力をしてくれています。

○「明野廃棄物最終処分場について」

(記者)明野処分場計画についてお聞きします。いよいよ着工が迫っていますが、反対派住民が担当課を訪れて変更計画について地元説明会を開催して欲しいという要望が出ています。これに対して応じるお考えはありますか。あるとすればそれはいつ頃でしょうか。

(知事)まだ誤解が解けなくて困ってしまいますが、これは環境整備事業団ですね。もう、ここまで許可を出していますから、事業執行に関しては環境整備事業団がこと細かに説明したり、理解を求めていく方向へ移って行ってもらわないと。いつまでも親離れをしないでいるというのは。県、行政としては次のステップに向かっていかなければいけない時ですから、環境整備事業団が今みたいな問題についてはしっかりと地元対応を図っていただきたいなと、こんなふうに思います。

(記者)県にすればどのようなスタンスで説明会にタッチされるお考えですか。

(知事)すでに説明会も変更の説明もある程度しているわけですけれども、完成しても反対している人は反対しているという他県の例もあるようですが、できる限りいつまでもいつまでも、説明は、こういう部分はどうかと問われれば答える説明責任はあると思います。それはやっていくことはこれからも続けていかなければいけないと思います。

(記者)昨年の適地調査の際には何度か地元で説明を行いましたが、規模縮小の変更計画が固まった後は、チラシは数回入っているのですが、職員の方が直接現地で説明に入ってはいないんですね。この点、説明責任が果たされていないという住民の反応もあるようですが、いかがでしょうか。

(知事)いや、結構やっていると思いますよ。環境整備事業団を中心にやっていると思います。それだから許可申請を出されて、県はそれに基づいて許可を出したということですね。

(記者)山梨県、北杜市、環境整備事業団、地元の住民の代表で作る安全管理委員会を開くということは議会の中でも答弁されていますが、これはいつぐらいまでに開催されますか。

(知事)これは、建設して、出来上がって、物を入れますね。いよいよそういう中で、どういうところが不安があるか、無いかということを常時点検しながら会が運営されていくんじゃないかと、こういうことです。

(記者)時期については、着工後速やかに行いたいのでしょうか、それとも稼働開始までに行えばよいと考えているのでしょうか

(知事)それはケースバイケースでしょうね。

○「障害者差別禁止条例について」

(記者)千葉県で障害者(への差別を禁止する)条例というもの、障害者の差別とは何かとかいう細かい基準の条例をつくったのですが、それについて評価があればお伺いしたいと思います。

(知事)これは千葉県の問題ですので、これが良いとか悪いとか私が言うべきではないのですけれども、私ども知事会としては、全国一律にそういうものを作るなら作るべきだということは言ってはおります。足並みをそろえて行うことが大事ではないかと思っています。
私が個人的に感じますのは、それ以前の問題として、条例を作って条例で縛ってやるということ自体が、それ以前の問題として人の心の問題だと思います。作らなければならないという者が多いということを意味するわけでして、そんな社会であってはならないと思います。
もっともっとそれ以前の問題として、当たり前のことをできないからそういうことの条例を作らなければならない。非常に残念に思います。そういうための教育ですね。やっぱり教育。そして人というもののあるべき・生きていくべき道というものをもっと教えなければいけない。それが足りないから、そんな条例を作らなければならない、そういうことになってしまうんですね。そこを原点に戻って、もっと我々は考えなければいけないと思います。そういう意味では、そういうきっかけを作ってくれたということはありますね。

(以上)

リリース日:2006年10月16日

知事政策局広聴広報課

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TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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