ページID:13364更新日:2019年2月1日

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知事記者会見(平成17年2月10日)

詳細内容

記者会見の様子(JPG:57KB)知事定例記者会見
平成17年2月10日(木曜日)11時30分~
本館2階特別会議室

<発表事項>
○「新たな学習拠点整備基本構想(素案)」について

(知事)ご苦労様でございます。
まず始めに、新たな学習拠点整備基本構想についてであります。
新たな学習拠点の整備に関する基本構想の素案を公表し、県民から広く意見を募集することとしました。
この構想は、現在の県立図書館機能、生涯学習推進センター機能、集客・交流機能を融合し、新たな学習拠点として整備するものであります。
本県における知の創造拠点として、「県民自らが学ぶことを通して、地域や社会のさまざまな課題解決ができる能力を養い、個々の人が創造性を発揮し、未来に躍進できるよう支援する」ことを目指して参りたいと思います。
県民から寄せられた意見などをもとに、年度内に基本構想を策定して参る考えであります。
施設の整備はPFI事業として実施することとしておりますが、明年度は、業務内容や施設の規模、配置などを詳細に検討した上で実施方針を策定し、建設に向けて必要な準備を進めて参ります。

○「明野廃棄物最終処分場関係」について

(知事)次に、明野処分場の関係でありますが、峡北地区最終処分場整備検討委員会が、2月14日午後4時から、北巨摩合同庁舎において開催されます。
内容につきましては、整備検討委員会の委員の構成及び今後の進め方などについて話し合われるとのことであります。
以上です。

<質疑応答>
○「新たな学習拠点整備基本構想(素案)について」
○「明野廃棄物最終処分場関係について」

(記者)「新たな学習拠点整備基本構想」ですが、だいたいどのくらいの頃を目処に現実的なものとして実現を目指していくお考えなのか教えて頂きたいのが一点と、明野処分場の今後の進め方ということですが、もう少し具体的にどんな感じになりそうなのかということが、分かれば教えて頂きたいのですが。

(知事)まず、「新たな学習拠点整備基本構想」ですが、県民の皆さんのご意見を聞きながら、平成17年度中にはPFI事業として実施方針の策定・評価を行った上で、法に定める特定事業に選定するなど建設準備を進めて参ります。
また、埋蔵文化財発掘調査、地質調査等も行って参ります。そして、完成までには約4から5年は要するのではないかと思っています。
明野処分場の問題については、北杜市になる以前に決議をして頂いた項目もありますので、それらを中心に検討されていくのではないかと思っています。

○「知事就任2周年を迎えるにあたって」

(記者)2月17日で知事の1期目の任期の半分というか、折り返しということになりますが、これまでの2年間についてご自身の総括というか、お話しして頂きたいのですが。

(知事)最初の1年目は、県の組織、県行政について学ぶというような1年であったと思います。
しかし、2年目に入りましては、そういう状況を把握する中でトップマネージメントということに心掛けまして、スピードを上げて、時代の潮流というものをしっかり見据えた中での行政対応を図っていかなければならないということで行って参りました。
ただ、非常に大きい組織ですから、全てきめ細やかに行き届いたかというと、まだ足りなかった部分もあるのかなという反省材料もありますが、時代とともに県庁の組織も、また、知事という仕事自体も大きく変化してきているわけでありますので、これからももっと学びながら積極的な対応を図っていく必要があると感じています。

(記者)特にこの2年間で、知事ご自身として力を注いで成果があったと思われる点は何でしょうか。

(知事)まず最初に「山梨版景気対策」ということで中小企業に対する金融対策、経営支援緊急融資の創設など320億円の予算計上をすぐに実行しました。
その結果、中小企業経営者の皆さん方から大変、期待を持って頂き、良い結果が出たと思っています。これは非常に即効性があったといいますか、素早く対応出来たと思っています。
後はいくつかありますが、公共事業の選別と重点化、段階的な削減にも踏み切らして頂きましたし、何よりもそういうことをしていこうという職員の意識改革というものが芽生えたということは、私は大変力強く、嬉しく思っています。
ですから、組織の見直し、事務事業のスクラップ・アンド・ビルドというようなことにも積極的に取り組んで頂いていることについて、非常に力強く思っています。
もう一つは観光立県ということです。これも他県に先駆けて観光部をスタートさせましたし、この1年間の中で成果を収めてきていますので、着々と推進が図られていくのではないかと期待もしています。

(記者)先ほどの明野処分場の関係ですが、天野知事の時代から継続した県政の大きな課題の一つだと思いますが、この2年間、明野処分場の問題に対して知事として、どのようなお考えで取り組まれてきたのかということと、地元との友好という部分が一番課題だったと思いますが、その点ではどんな手応えを感じていらっしゃいますか。

(知事)話し合いを前提として、進めていける環境を作っていくということで努力してきました。
私は、今までの対立関係ともいえるものは薄らいだ、無くなったと思っています。そういう意味では、明野の皆さんも努力をしてくれたのではないかと思っています。
また、整備手法についての提言も頂きましたし、私どももそれを基にした結果も出してきました。後は、そういう詰めをどうしていくのかというところが課題だと思っています。
いずれにしても、前回までの峡北地区最終処分場整備検討委員会では、最終処分場は明野村内に設置していくということで、もし万が一韮崎市に隣接するようなことがあるのであれば、韮崎市長の意見も聞いていくということで決定されており、そういう方向で決めていくことになろうかと思いますので、2年間かけて、理解を求める方向で努力をしてきたということに対しては、一定の結果を出せたのではないかと思います。

○「全国知事会の会長選挙について」

(記者)知事は先日、東京都庁に行かれて石原都知事に出馬要請をされましが、残念ながら、石原都知事は出馬しないとのことでした。
現在、会長の候補者は二人いますが、知事の対応はどのようになるのでしょうか。

(知事)私どもは関東知事会の一員として、またそれ以前に、これからの地方対国という構図の中で、石原都知事の三位一体改革など今日までの対応等は、小さな県に対しての配慮が十分にうかがえる発言も多かったですし、また、関東知事会等においても非常に思いやる気持ちというものが見えていました。
ですから、「不交付団体の長だから」というような指摘は当てはまらないと思います。地方対国という中では、地方の代表として最も相応しい方だと思っていたわけでございますが、石原知事は、「出馬はしない」という意向で、非常に残念に思っているわけであります。
今後の対応としては、候補者のお二人とも良く存じ上げている立派な方ですから、どちらがということになりますと、もうしばらく時間をかけながら、また関東知事会ではどういう対応をするのかまだ聞いていませんが、個々に対応することになるのかなと思います。
地方分権、地方主権と言われる時代であり、国に向かって闘う知事会ですから、内部抗争というようなことではなく、外に向かって闘う姿になっていかなければならないわけですから、そういう意味では、これからお話しを聞きながらどういう方向性を示していくか見極めていきたいと思っています。

(記者)そうしますと、知事ご自身のご意向としては、関東知事会でまとまるべきなのか、それとも個々に対応するべきなのか、いかがお考えですか。

(知事)それは関東知事会の中でも、両方の意見があります。しかし、関東知事会の会長である静岡県知事は、既に福岡県知事の推薦人にもなっていますから、そういうことを考えますと、個々対応ということになるのかなと思っています。

(記者)知事ご自身は、お二人の候補者とは個人的な接点、お話しをしたようなことはおありでしょうか。
地方対国という中で、話しをした時、どちらの考え方に共鳴されるとかはおありでしょうか。

(知事)話をしたことはあります。お二人とも考え方自体は同じようなものを持っていらっしゃいますから、これからもう少し、今度は私どもの方からもお尋ねしてみるものがあればしていこうかなと思っています。

(記者)投票で全国知事会の会長が選ばれるということに対しては、どのようにお考えですか。

(知事)民主主義のルールということで、結構な事だとは思いますが、全国知事会はわずか47人ですし、(候補者お二人の)政策的なものが相反するものがあるのであればともかく、どなたが出てもだいたい同じような考えですし、そういう中における投票というものは、なんとなくなじまないような感じがします。
そういう中である程度話し合いというか、そういうものでやっていく方が先々良いような気がします。

(記者)そうは言っても投票で選ばなければなりませんが、どういったところを基準に選びますか。

(知事)やはり地方対国という構図がようやく出てきていますので、それを更に強固なものとしていくと同時に、今回の三位一体の改革なんかでも議論の割には結果的には、納得できる姿が今年は出てきていません。来年も同じような感じ、平成19年以降は分からない、というような状況ですから、そういうことにしっかりともの申し、対応し、いわば結束して闘って地方のために勝ち取っていくという方が相応しいと考えています。

○「ミネラルウォーター税について」

(記者)先日、業界団体の方から県に意見書が提出されましたが、知事としてミネラルウォーター税に対する今後の取り組み等についてお考えをお聞かせください。

(知事)今検討しています。

(記者)検討というのはどのような形で進められるのですか。

(知事)是か非かということです。是であればどうしていくのかとか、いろいろあります。

(記者)業界団体の方からの意見書についてはどのようにお考えですか。

(知事)税務課長が受けていまして、まだ私は見ていません。

○「知事後援会について」

(記者)先日、知事後援会「山輝会」主催の県政報告会が開かれました。各地に支部等も結成されつつあって、一部には再選に向けた動きというようなお話しも出ていましたが、その辺について知事の今の率直なお考えをお聞かせください。

(知事)受け止め方は人それぞれですから。

(記者)知事としては、会そのものをどのような形でお考えですか。

(知事)県政報告会ですから、今日までの経過、これからの県政の進んでいく方向について、お話しをさせて頂いたということです。

(記者)特に、来賓で主席された国会議員の皆さんから、「国政面でも評価をされている」とのお話しもあったようですが、知事ご自身としてはいかがですか。

(知事)ありがたいお話を頂いて、身に余る光栄だと思っています。

(記者)率直に再選に関してはどのようにお考えですか。

(知事)もうそんなことを考えるのですか。

(記者)折り返し地点ですから。

(知事)日々、一日一日を大切に歩んでいます。

○「山梨県教職員組合(山教組)の問題について」

(記者)先日、山教組の選挙活動に関連して山梨県民主教育政治連盟(県政連)が政治資金規正法違反で告発されましたが、このことについて、知事の感想を伺います。

(知事)告発されたということですから、私どもがコメントする立場にはないと考えています。

(記者)県民の関心も非常に強いですし、国会でも議論された非常に重要な問題だと思っていますが。

(知事)政治問題と行政の問題とを分けて考えなくてはいけないと思っています。教育委員会の対応は、もちろん政治問題へは踏み込んでいくことは出来ないと思っています。
ですから、教育委員会は教育行政として行える範囲のことをやっていかなければいけません。その(政治問題と行政問題の)二つを一緒に考えると、もの足りないということにもなるでしょうし、あるいは行き過ぎということにもなっていくわけですから、そうしたルールというものをしっかり守って対応していくということが行政としての役割ではないかと思っています。

(記者)山教組の活動に対する処分が、昨年末、県教育委員会から出ました。その処分の内容や手続きに対して、「訓告などの処分は市町村教委が行うもので、県教委が行うものではない」ということで、文部科学省が是正を求めていますが、県教委は「今までも慣例で行っていたもので問題ない」ということです。
これについては、知事はどうお考えですか。

(知事)今日の新聞報道を見ますと、それに対しては昨日、教育長がお答えしています。それと同じです。

(記者)知事ご自身の言葉でご説明頂きたいのですが。

(知事)ですから、新聞報道によるところの教育長の言われたことと、私の考えも同じです。

(記者)処分の内容は妥当であるということですか。

(知事)「文部科学省の理解をもっと求めていくべきだ」というような発言が教育委員からあったというような記事が載っていましたが、それ以上、私が「こうしなさい。ああしなさい」と言えるものではないと思っています。

(以上)

リリース日:2005年2月14日

知事政策局広聴広報課

甲府市丸の内1-6-1本館2F
TEL:055(223)1336
FAX:055(223)1525

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