ふれあい特集号vol.39(デジタルブック版)
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人とのつながりを大切に地元の味をつくりたい「津金りんごの、ごくごく飲むお酢」(左)と「北杜ルージュ」を持って。県境にあるお店として、山梨だけでなく長野の酒の品ぞろえにも力を入れている久保酒店とは秀博さんの父・公博さんからの付き合いというシャルマンワインの山本公彦さん。秀博さんの情熱には、いつも感心しているという。「作り手と売る人、そして地域がつながることは理想的な形だと思います」を広めていきたいと考えるようになりました。 「北杜市には、ワイナリーや酒蔵などさまざまなアルコール飲料を加工できる環境が整っていて、原材料となる果樹や米などの生産も盛んです。また、知識や経験が豊富なものづくりの先輩方がいて、力を貸してくれました。そのおかげで『北杜の恵み』シリーズが実現できたのです」。その中の一つ同市白州町のシャルマンワインと協同企画したワイン『北杜ルージュ・ベリーA無濾過』は国産ワインコンクール2011国内改良等品種赤部門において銀賞を受賞するなど、話題性だけでなく品質の高さも評価されています。さらに家族みんなで楽しめるように、お酒以外の商品も企画。同市津金産のリンゴを使用した『津金りんごの、ごくごく飲むお酢』は大人気商品となっています。 こうした商品を通じて、新たなつながりが広がってほしいと考えている秀博さん。「これからは原材料の生産者さんの情報などをお客さまにお伝えし、商品ができるまでの流れにも興味を持っていただけるような工夫をしていきたいです」。全国有数の観光地でもある北杜市。「観光客の皆さんにも、訪れた土地で育まれた商品と、その中にあるストーリーに触れてもらい、旅の思い出にしてほしい」と言います。 「いずれは山梨県全体から良い物をチョイスして提案し、物を通して人と人をつなぐセレクトショップのような存在になりたいです」。家業に入り12年になる秀博さんの笑顔は爽やかな熱意にあふれていました。ろ か15

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