vol.23(平成22年1月1日発行)
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農業に携わる人々や農村に住む人々が 誇りと自信を持てるような 「未来につながる はつらつとした山梨農業」の実現を目指し、 本県農業の再生に取り組んでいます。 山梨農業の新たな動き  本県の農業は、東京圏に近い有利な立地条件や変化に富んだ自然条件を生かしながら、ブドウ、モモなど日本一の生産量を誇る果樹を中心に水稲、野菜、花き、畜産等の特色ある産地を形成してきました。しかし近年は、農業従事者の高齢化や耕作放棄地の増加に加え、農業生産額も減少傾向にあります。 その一方で、農業の持つ多面的機能やビジネスから見た農業の魅力が見直され、新規就農者をはじめ、雇用の受け皿ともなる農業生産法人や農業以外の産業から農業に参入する企業など、新たな担い手が増加してきています。 そこで、このような動きをさらに加速させ、本県農業を再生するため、平成19年12月に「やまなし農業ルネサンス大綱」を策定し、「未来を支える多様な担い手づくり」や「自然と調和した美しい里づくり」など6本の柱を中心に各種施策を重点的に推進しています。 こうした取り組みにより、就農を目指し農業大学校で職業訓練に励む人や、都会から移住し農業生産活動に従事する人、さらに、耕作放棄地などを活用し農業参入する企業が増加するなど、新たな動きが広まりつつあります。農業協力隊を発足!  県では、今年度、幅広く人材を確保するため全国に先がけて総務省の地域おこし協力隊推進事業を活用し、「農業協力隊推進事業」を開始しました。この事業は、都市部の農業・農村に関心のある方を誘致して農作業や地域活動をしてもらい、その後、農村地域の担い手として就農・定着してもらうというものです。隊員を募集したところ、全国各地から80名の応募があり、20歳代から50歳代前半の男女22名を選定しました。また、隊員への助言を行うコーディネーター(隊長)には、俳優の菅原文太さんに就任してもらいました。04

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