vol.23(平成22年1月1日発行)
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寒仕込みの酒が、酒蔵で熟成を迎える季節 山梨県下の蔵元では、新酒が芳醇な香りを醸し始める。 急峻な山々に囲まれ、良質な地下水に恵まれた山梨 内陸型の冬の厳しい気候は、日本酒の醸造に最適な条件である。 長い歴史を持つ蔵元から生まれた、新しい地酒「甲斐の花」 山梨県下の野に咲く花や木々から厳選された日本酒醸造用酵母を使い 原料も県産米にこだわった、 山梨オリジナル酵母「富士桜」による仕込みの酒 「甲斐の花」が人気を呼んでいる。 YamanashiBrandやまなしブランド  急峻な山々に囲まれた山梨県は、良質な水に恵まれている。また内陸型の冬の厳しい気候は、良質の日本酒の醸造に適している。米の大産地でないことを除けば、山梨の環境は日本酒の醸造に必要な条件を満たしている。 現在、県内で酒造組合に加盟する蔵元は16社だが、かつては県内にも数十社の中小の蔵元が乱立している時代があった。残っている蔵元は、日本酒生産量と切っても切り離せない税制の変遷、時代の好みに合った高度な醸造技術の修得など、いくつもの試練を乗り越えて来た。今では、それぞれの蔵元で特色ある酒を造り出している。 世界に向けて自慢できる日本酒は時代を越えて求められる。人の行き来が著しく流動化し、生産、流通はもちろん、あらゆる面でグローバル化が急速に進むなか、本県の日本酒の生産もまた、新たな可能性と課題を持った時代を迎えている。富士桜の花酵母から造られた日本酒「甲斐の花」日本酒醸造には欠かせない「名水」。奥深い風土をもつ山梨の環境そのものが「名酒」を育んでいる。SAKE18

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