トップ > 教育・子育て > 社会教育 > 主要事業 > フロンティア・アドベンチャー「やまなし少年海洋道中」 > 平成26年度フロンティア・アドベンチャー「やまなし少年海洋道中」事業報告
ページID:75846更新日:2016年11月12日
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フロンティア・アドベンチャー「やまなし少年海洋道中」では、平成26年8月1日~8月8日までの7泊8日(9日までの8泊9日の予定でしたが、台風の影響で1日早い帰着となりました)、東京都八丈島においてキャンプ生活を実施しました。今年で27回目を迎えた「やまなし少年海洋道中」は、帰着が1日早まったものの、全体的に天候に恵まれ、予定していたプログラムを概ね行い、無事に終えることができました。八丈島の小中学生との交流・スノーケリング・漁船に乗ってのクルージング・1泊2日で八丈島を巡るサバイバル踏破など、参加した中学生はさまざまな体験活動の中で多くのことを学び、大きく成長した8日間でした。
県庁防災新館で行った出発式では、参加社代表が「仲間とともに、友情・奉仕・連帯・開拓・交流の精神を育てたい」と決意を語りました。その後、参加者はバス2台で東京竹芝桟橋へ向かいました。
竹芝桟橋に着き、夕食の後は、班別・係別ミーティングを行いました。これから始まる八丈島での生活に向けて、気を引き締めました。
ミーティングの後は、今年6月に就航したばかりのフェリー「橘丸」に乗船し、いよいよ八丈島に向けて出発です。出航後は、デッキで仲間とこれから始まる長い八丈島での生活への期待や不安について話をしました。
およそ10時間の船旅が終わり、八丈島底土港へ着岸。八丈町教育委員会の方など、大勢の八丈島関係者に迎えられ歓迎セレモニーを行いました。さあ、いよいよ長期キャンプの始まりです。
事前研修会での練習の成果を発揮し、みんなで協力して無事にテントを設営しました。南の島の強い日差しを浴び、全身汗だくになりながら、かまどやイス・テーブルも作り、愛しのマイホームの完成です。
早速、夕食から野外炊事を行います。もちろん、ここにはガスも電気もありません。できたてのかまどでの調理です。キャンプ生活初めての炊事で、予定よりも時間がかかってしまいましたが、みんなで作って、みんなで食べるカレーの味は格別です。
八丈町教育委員会の方々をお招きして開村式を行いました。近藤団長と八丈教委の福田課長さんが点火した火に向かい、各班の班長が友情・奉仕・連帯・開拓・交流について、これからの積極的な行動を誓いました。新しい村、私たちの村の誕生です。
八丈島の小中学生とゲームや班旗作り、昼食作りなどをして交流を深めました。海を越えた交流のスタートです。最初はお互い緊張気味でしたが、徐々にうち解け話もはずんでいきました。
八丈島での初めてのスノーケリング体験です。プールと違い波があり、足が届かない深い海でのスノーケリングに戸惑った参加者もいましたが、少しずつ要領を得て楽しむことができました。
くさや独特の臭いに、最初は戸惑っている参加者もいましたが、すぐに慣れ、試食として用意してくださった「くさや」もおいしくいただきました。また参加者は交代でムロアジを開き、くさや作りも体験させていただきました。
今年も天候に恵まれ、漁船でのクルージングをしました。トビウオの飛んでいる姿やウミガメにみんな大興奮。棒受網漁の様子も観察することができました。山梨では絶対にできない体験にみんな大満足でした。
漁協女性部のみなさんがお昼をごちそうしてくださいました。八丈島の海で採れた新鮮な食材などを使った手料理を振る舞っていただき、お腹一杯いただきました。手作り郷土料理は、どれもとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。
この日の海はとても透き通っていて、色鮮やかな魚やサンゴなどたくさんの海の生き物を観察することができました。まるで水族館のようで感激しました。また、全員が防波堤からの飛び込みにも挑戦しました。
2日間かけて島一周を目指します。班ごとに決意を固め、いざ出発!自分たちで立てた計画通りに踏破できるよう、暗闇の中起き出し、パッキングの点検を受け、早朝5時前に出発した班もありました。強い日差しの中、2日間の食糧や調理器具を手分けして背負い、ひたすら歩きました。
昼食場所に到着です。食事はみんなで協力してバーナーとコッフェルで作ります。自分たちで手分けして運んだ食糧や調理器具で作る食事は、一段とおいしかったです。
サバイバル踏破2日目です。だんだん疲れもたまってきます。足にはマメもできてきます。でも、そんな時こそ、仲間と励まし合いながらゴールを目指しました。
みんな元気にサバイバル踏破から帰ってきました。たった2日間ですが、出発した時と比べて大きく成長し、達成感に満ちた顔をしていました。踏破中、島の人たちにはたくさんの励ましの声をかけていただきました。八丈島の景色と島の人たちの「やさしさ」「温かさ」に感謝、感激、感動です。
サバイバル踏破から帰ってきた夜、本部テント前にみんなで寝転んで星空を観察しました。たくさんの星だけでなく、流れ星も見ることができました。みんな何をお祈りしたのでしょう。
垂戸ベースキャンプ最後の朝のつどいは、閉村式を兼ねて行いました。団長の話を聞いた後、団旗、県旗を降納しました。
閉村式の後は、とうとうベースキャンプの撤収作業です。暑い日でしたが、全員で協力して作業を進め、短時間で終了することができました。
しっかり働いた後は、楽しみにしていた「時間差プログラム」です。温泉への入浴と買い物を交互に済ませ、この日寝泊まりする三根公民館へ。
八丈島最後の夜は、公民館で「さよならレセプション」を行いました。地元「六人会」のみなさんによる八丈太鼓の実演に感動。その響きに、その迫力に参加者は見入ったり、聴き入ったりしました。その後は、希望者が太鼓を叩かせてもらいました。
各班とも、八丈島での出来事をもとに、工夫したスタンツを披露していました。スタンツの中では、お世話になったボランティアリーダーや指導者に感謝の気持ちを伝えていました。
いよいよ八丈島とのお別れをする日の朝です。三根公民館の駐車場で離島式を行いました。色々とお世話になった八丈町教育委員会の方々に感謝の気持ちを込めて大きな声であいさつをして、底土港へ。
たくさんの思い出をつくった八丈島とお別れ。底土港で八丈富士をバックにみんなで記念撮影をしました。
八丈島に別れを告げて出航。いつまでも見送って下さる八丈島の方々。また、今年もモーターボートやジェットスキーで、私たちの乗る橘丸を追いかけてきてお別れをしてくれるサプライズがありました。参加者は、見送って下さる方々に「八丈島最高!」「ありがとう!」「また来るよ!」などと大きな声で叫んでいました。
帰りのフェリーでは、班ごとの最終ミーティングを行いました。8日間ともに助け合い、支え合い、互いに成長し合った仲間やお世話になったボランティアリーダーや指導者と一緒に八丈島の思い出や感想、感謝の気持ちを伝え合いました。
竹芝桟橋で解団式を行いました。団長の話に耳を傾け、最後はやっぱり海洋道中の愛唱歌である「愛のテーマ」の熱唱です。出発前から比べると、みんなだいぶたくましい表情になりました。