ページID:5419更新日:2015年2月5日
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山梨県では、成熟しつつある本県の森林資源を間伐、択伐により利用しつつ、森林の整備を推進していく手法として簡易な作業路の作設を推進することとし、今春には作業の指針となる簡易作業路作設マニュアルを作成しました。これを普及する方法として、このマニュアルに記した考え方や施行方法を理解した上で、現場での開設作業にあたる技能者を「山梨県簡易作業路作設士」として知事が認定し、この作設士が県内各地でモデル作業路を開設することにより普及していくこととしています。
そこで森林総合研究所普及指導部ではこのほど、県庁関係各課との協力のもとに、平成19年度「山梨県簡易作業路作設士認定講習会」を実施しました。延べ6日間にわたり行われた講習会には、県内各地から申し込みのあった13名の林業技術者が参加しました。内容は、線形の決め方や開設後に行われる間伐の作業手法との関係といった理論のほか、表土を突き固めて路盤とする実習や沢を通過するための簡易な設備の作設実習など多岐にわたり、6日間でマニュアルの全てを身につけていただくには少々タイトではありましたが、全員が無事修了し、晴れて13名の山梨県簡易作業路作設士が誕生しました。
今後はこの作設士が県内各地でモデル林の整備とあわせて簡易作業路作設に取り組むことになっているため、普及指導部としてもこのモデル林整備へ傾注した普及活動を展開していく予定です。