立地企業の声

武田の郷のグローバル企業 タンガロイ外観
株式会社タンガロイ 韮崎工場

山梨県への立地企業の先駆けの一つ、株式会社タンガロイ韮崎工場をお訪ねし、蕎麦田薫工場長様にお話を伺いました。

 

>>>主な事業内容は?

蕎麦田工場長様タンガロイ韮崎工場では、「タンフリック」という摩擦材料製品(大型建機や船舶のクラッチ板、大型オートバイのブレーキパッドなど)を製造しています。当社全体としては、超硬合金による切削工具、耐摩耗工具、電子関連工具、土木建設工具などを製造しており、この内当社の主力製品である切削工具は、自動車部品の加工をはじめとする広範囲な金属加工に使用されています。また電子関連工具として、携帯電話等、電子機器に内蔵されるプリント基板の穴あけに使われる、髪の毛に穴があけられるほど極小径のミクロンドリルなども製造しております。その他身近なところでは東京湾アクアラインを作るための掘削機の刃(土木建設用工具)やボールペン用ボール素材、各種金型部品、機械用部品があります。

 

>>>山梨に立地した「きっかけ」は?

昭和45年に、韮崎市の誘致企業第1号として、操業を開始したと聞いています。当時の事情について詳しいところは承知しておりませんが、学校跡地を提供していただくなど、市からの熱心なアプローチがあったのではないか、また、当時の当社幹部の人間的なつながりもあったのではないかと思います。

 

>>>山梨に立地して良かったことは?

アクセスが良いということが、まず挙げられます。本社は川崎にありますが、顧客は関東にとどまらないため、山梨は、東西に動ける場所として、都合が良いと思います。 次に、自然環境が非常に優れているということが言えます。当社は地球環境の維持を企業活動の基本の一つとしていますが、これだけ豊かな自然に囲まれていますと、事業を進める上で、これを守らなければならないという緊張感があります。

 

>>>ここがポイント!

広辞苑にも載っていますが、「タンガロイ」は、当社が日本で一番最初に開発した超硬合金の商標名で、業界のパイオニア故、現在でも超硬合金=「タンガロイ」として広く認知されています。韮崎工場で製造している摩擦材料につきましても、この超硬合金の製造法を源流とした原料粉末の混合、プレス、焼結、加工という工程のそれぞれにおいて特殊な技術が使われており、非常に高い信頼を得ています。

 

大木連なるタンガロイソメイヨシノやヒマラヤスギをはじめ、見事なまでの大木が工場敷地を囲んでおり、かつてここが学校であったことを物語っています。蕎麦田工場長様によれば「この管理は相当な手間」とのことでしたが、さすが環境保全を社是に掲げる、同社ならではの取り組みと実感させられる景観でした。(H20.5)

株式会社タンガロイ 韮崎工場

所在地 山梨県韮崎市大草町上條東割114
事業内容 粉末冶金製品、超硬工具及び窯業製品の製造並びに販売
電話番号 0551-23-0820
URL http://www.tungaloy.co.jp/ttj/index.html
pagetop

お問い合わせ