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　東京都杉並区にある当社の工場3棟の老朽化が進んだことから、その集約化に向けて中央自動車道沿いに土地を探していました。ここは、韮崎インターチェンジから1～2分、特急が停車するJR中央線の韮崎駅から車で約5分という抜群のロケーションにあります。それに加えて、周囲に富士山、八ヶ岳をはじめ南アルプスの山々や茅ヶ岳などを見渡すことができ、空気や水もきれいという生薬製剤メーカーにとって申し分のない自然環境にひかれて立地しました。当時の県の担当者が熱心に誘致してくれたことも大きな要因です。

 

 

　大正2年に創業者堀正由が東京市浅草区(現台東区)に堀博愛薬房を創立し、そこで「ホリ六神丸」という薬を配置販売(訪問販売)したのが始まりで、大正14年には六神丸を改良した生薬強心剤「救心」が誕生し、この売り上げは現在全体の約7割に達しています。

　このほかには、昭和62年から販売を開始した「霊黄参」や平成7年から販売を開始した「霊鹿参」を加え、さらには化粧品やドリンク剤、風邪薬など約45種類もの商品を製造、販売しています。このうち山梨工場では「救心」をはじめ26種類の製品を製造しています。

 

 

　いかなる環境下においても有効かつ安全･安心な医薬品を継続的にお客様に提供していきたいと考えています。

　当社は「救病済生」を理想とし、「世のため、人のため、自分のため」を社是として、真に社会が求める、魅力的な高付加価値製品を創造して参りました。引き続き、社会から信用され必要とされる企業を目指して努力を続けていきたいと考えています。

 

　当社が一般用医薬品業界の中で特筆できることは、救心をはじめ製造販売する多くの製品について薬理学的試験を十分に行い、有効性・安全性の効果を実証した上で各販売店の皆様に勉強会の場を通して情報提供を行っていることです。また、薬理学的知見に基づき開発した製品を伝統生薬研究会製品として現在約1000店ある特約店を通じ販売しております。主な製品には「霊黄参」「霊鹿参」等8商品があります。

 

　 池上工場長さんは、山梨工場新設に伴い東京都練馬区から甲斐市へ転居したそうですが、通勤が車で15分、趣味のゴルフへも30分程度で行くことができ、近くでとれる「ぶどう」もおいしく、山梨のすばらしい環境を堪能しているとのことでした。今後もご活躍をお祈りしております。(26.3)

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