立地企業の声

伝統を受け継ぎ、新たな環境と発想を生かした製品をお客様にお届けします! 松山油脂様社屋
松山油脂富士河口湖工場

富士山の北麓に位置する富士河口湖町の中でも、美しい森林に囲まれた敷地内に「松山油脂富士河口湖工場」があります。社屋は地面の傾斜をうまく利用し、高さが抑えられており、回りは低木等で植栽され、景観にも配慮されています。今回は平成18年3月に建設されました同工場をお訪ねし、工場長の内山泰様にお話を伺いました。

 

>>>当地に立地されたきっかけは?

当社は明治41年創業以来、「石けんの町」とも呼ばれている東京都墨田区に本社を置き、昭和13年から石けん製造を始めました。そして1995年から自社製品の製造販売を始め、併設している墨田工場が手狭となった頃に縁あって工場誘致のお話をいただきました。これを受諾した大きな理由は、水齢300年といわれる富士北麓の伏流水を源とする天然水が、当社の石けん・化粧品の原料として有用であると判断したことです。

 

>>>主な事業内容は?

Mマークシリーズ当社は、昔ながらの釜焚き製法ではじめての「無添加せっけん」をつくり、「釜焚き枠練りせっけん」を代表とする多くの化粧石けんをつくっています。また、釜焚き製法の技術を生かした透明石けんやボディソープ、シャンプーから、洗った後に必要な化粧水やクリーム、トリートメントまで、肌をすこやかに保つ製品を製造 販売しています。代表的な自社ブランドをご紹介させていただきます。 「Mマークシリーズ」 Mマークシリーズは安全性と環境性、そして有用性のバランスがとれたデイリープロダクトです。年齢や性別を問わず家族みんなで安心して使える暮らしの定番です。 「肌をうるおす保湿スキンケアシリーズ」 乾燥した肌、とくに大人の女性は「カサつく」「つやがない」「くすむ」などのトラブルに見舞われます。そんな大人の女性の肌にとって、最も基本的で最も大切な保湿に重点をおいたシリーズです。 「LEAF&BOTANICS」 天然精油(エッセンシャルオイル)やエッセンスなど、植物がもたらす恵みをアイテムのなかに取り込んだボディケア・ヘアケア・スキンケアです。 「essential mother soap series」 赤ちゃんとお母さんが一緒に使えるボディケア&スキンケアです。お母さんに似た気持ちで原料を厳選した少量生産のシリーズです。

 

>>>当社のポリシー

スキンケア商品デイリープロダクト(日常品)に求められる品質とは何か。当社は、安全性と環境性、そして有用性のバランスを満たすことだと考えます。有用性をしっかり保ちながら、肌に対する安全性が高く、また自然環境にも配慮した製品。そして使うたびに楽しくなるような心地よいデザインと安心の価格。これらの条件を満たす製品を提供することが、私たちの仕事であると考えています。当社のつくる製品は、お客様に毎日お使いいただくものです。だから、効果は高いけれども安全性に疑いのあるもの、便利だけれども自然環境に大きな負荷を与えるもの。このような原料は一切使用しません。また、キズや変形により最終製品にならなかった石けんを再利用した「リサイクルせっけん」や、パッケージの減量化、包装資材の簡素化・再利用など、できることからひとつひとつ、環境との共生に取り組んでいます。 なお、アイテムを拡充してもこの基本理念は変わりません。製品の企画や処方・設計に始まり、出荷直前の最終製品検査まで、すべて自社工場で行なっています。

 

>>>今後については?

当工場の敷地内には、自社の研究農園を持ち、化粧品の原料などを研究開発している「(株)北麓草水社」があります。近年増えつつある耕作放棄地などを活用し、ハーブなどを栽培する他、地元で生産される素材なども扱えるように研究農園を拡大したいと考えています。これまでには、県内の特産品である「桃」と「ぶどう」を活用した石けんやハンドクリームなどを製造し、地元の「道の駅」などで限定販売しております。モノづくりの現場を活性化し、考えて実践する強い現場に変わっていけば、自ずとよい製品が生まれていくということを信じています。伝統を受け継ぎ、新たな環境と発想を生かした製品をお客様にお届けします。

 

ファクトリーショップ

 

>>>ここがポイント!

地域貢献として、毎年富士山の山開きの前と秋にスタッフが旧登山道周辺の清掃を行なっています。また、近隣の方を対象とした工場開放を行ない、モノづくりの楽しさを体験していただいております。
環境対策として、グリーン電力証書システムに参加し、年間28万kWhの風力発電委託契約を結んでいます。

 

内山工場長のご自宅は東京都内にあるとのことですが、通勤時には雄大な富士山が望めるので、都内での通勤とは違った良さがあるとおっしゃっていました。また、観光シーズンの週末には、帰郷されるよりも奥様がこちらに来られる機会の方が多いとのこと。取材した日は、前日に降った雪が少し残っているにもかかわらず、敷地内にあるファクトリーショップには他県からのお客様が来店され、熱心に商品を選ばれていました。 今後もご活躍をお祈りしております。(25.3)

松山油脂富士河口湖工場

所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6662番地13
事業内容 化粧石けん、透明石けん、スキンケア化粧品の製造販売
電話番号 0555-72-6887
URL http://www.matsuyama.co.jp
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