立地企業の声

食卓に、おいしさと感動を 宮坂醸造 上野原工場 外観
宮坂醸造株式会社 上野原工場

平成19年10月に山梨県上野原市で操業を開始した「宮坂醸造株式会社 上野原工場」をお訪ねし、取締役工場長 瀬戸 直様にお話を伺いました。

 

>>>主な事業内容は?

瀬戸工場長様創業は、1662年に今の長野県諏訪市で清酒「真澄」の酒造業を始めたことに遡ります。その酒造りの中で培われた発酵技術を活かし、1916年から味噌の醸造を始め、今では「神州一味噌」ブランドとして、皆さんに親しんでいただいています。 製品は、味噌、味噌加工品、フリーズドライに大きく分けることができます。味噌は、赤、白、だし入り、無添加、減塩など、豊富な商品ラインナップがあり、「み子ちゃん」マークのほか、プレミアム商品には「神州一味噌」のロゴマークを付けて皆さんのお手元に届けています。味噌加工品としては、即席みそ汁や業務用味噌などがあります。即席みそ汁は、昭和40年代に販売を開始し、お湯を注ぐだけで食べられる手軽さや、本格的な味わいを備えてきたことにより、今では売り上げベースで生味噌を大きく上回るほどに成長しています。また、フリーズドライについては、春の七草のセットや業務用の薬味・汁の実などを製造しています。 生産拠点は、国内に4箇所あり、長野県諏訪市、山梨県甲府市の2箇所の工場で味噌の生産を行い、東京都東久留米市の工場ではフリーズドライ製品を扱っています。上野原工場は、即席みそ汁などの袋詰めやカップ詰めのセットアップを行うとともに、全国への配送基地の機能も兼ね備えています。

 

>>>山梨に立地した「きっかけ」は?

上野原工場製品(一部)以前は東京都中野区に工場がありました。しかしながら、周辺の宅地化が進み、操業が難しくなってきたことから、味噌の製造ラインを移転させることとし、昭和53年に山梨県甲府市にある国母工業団地内に新工場を設置しました。それ以来、セットアップは外部に委託してきましたが、その内製化を図るため、今般、新たな工場を設けたものです。 立地場所として上野原を選んだのは、まず、セットアップの素材を生産する甲府工場に近く、中央自動車道を介して行き来が容易ということがありました。さらに、関東地方とのアクセスの良さです。国内マーケットの中心は関東地方であり、圏央道が一部開通し、将来的には千葉、神奈川との接続も計画されていることから、今後を見込んでも、都合の良い場所であったということが言えます。

 

>>>ここがポイント!

当社では、「食卓に、おいしさと感動を」というスローガンのもと、オリジナリティの高い商品づくりに取り組んでいます。特に近年は「健康」という切り口の製品開発を進めており、発酵食品のうま味を残しながらの、減塩味噌から、さらに塩分0%の無塩味噌まで実現しています。 また、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアの世界44カ国への輸出も行っており、特にアメリカには、業界の先陣を切って営業拠点を設けたこともあり、輸出量シェアは業界トップとなっています。

 

同社では、現在、国際宇宙ステーション「きぼう」に載せた種を全国の中・高校生に育ててもらう宇宙教育プロジェクトに参加しており、山梨県産の「ナカセンナリ」という大豆が、今、宇宙空間にあるそうです。このプロジェクトとこれまで取り組んできた「大豆100粒運動」とを結びつけ、将来は、全国の子供が育てた「宇宙大豆」で、これまでにない味噌をつくりたいとのことでした。何とも壮大な話です。(22.1)

宮坂醸造株式会社 上野原工場

所在地 山梨県上野原市八ツ沢2193-124
事業内容 即席みそ汁等のセットアップ
電話番号 0554-30-2266
URL http://www.miyasaka-jozo.com/index.htm
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