立地企業の声

山梨の立地メリットを活かした新たな事業展開 育良精機製作所 上野原工場 外観
株式会社 育良精機製作所 上野原工場

平成21年3月に山梨県上野原市で操業を開始した「株式会社 育良精機製作所 上野原工場」をお訪ねし、代表取締役社長 山本年宏様にお話を伺いました。

 

>>>主な事業内容は?

金属プレス・精密板金加工育良精機製作所は、製造、流通、開発、サービス、教育、健康と多彩な分野を手掛けるグループ企業の中核にあって、大きくは、製品メーカーへの部品供給を行う製造事業と、モーターや建材の分野で自社開発を行う事業との、2つの事業を展開しています。 具体的には、全国に7箇所ある生産拠点において、それぞれ機能分担しながら、金属プレス加工、精密板金加工、プラスチック成形加工による、電気通信機器、OA情報機器、ガス・石油暖房機器、アミューズメント製品等向けの部品製造を行っているほか、軸流ファンモーターや高速道路吸音パネル、自家変電キュ-ビクルを始めとした筺体など、自社開発製品の製作を行っています。 このうち上野原工場では、複写機・プリンター等のOA機器及び電気通信機器の部品加工・組立が中心となっています。

 

>>>山梨に立地した「きっかけ」は?

上野原工場は、昭和38年以来、東京都八王子市内で操業していた工場が老朽化、また、手狭になったことから、その経験、知識、技術を丸ごと移転させたものです。同様にプレス・板金を扱う拠点として、茨城県筑西市にある本社工場と、愛知県新城市にある愛知工場とがありますが、その2つの工場との中間地点にあること、また、前身の八王子工場の取引先が集中する東京都や神奈川県に近いことから、この地を選びました。 現在地は、中央自動車道の「上野原IC」近くでもあり、当社のそれぞれの工場や顧客への交通アクセスに大変優れている、都合の良い場所だと思います。

 

>>>ここがポイント!

軸流ファンモーター当社では、生産拠点を関東圏、中部圏、関西圏の三大工業地帯におき、各工場間の連携体制を構築し、それぞれの特色を生かしたものづくりを行っています。 上野原工場では、八王子工場における長年の経験で培った技術力に加え、最新鋭の工作機械の導入により、プレス加工、軸物加工、二次加工、金型製作等の一貫生産体制のもと、QCD(注:Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期))対応と手作り改善による、生産効率アップを実践、さらには、試作、小ロット加工にも対応しており、今後とも、顧客満足度の向上を最優先とした製品づくりに全社一丸となって取り組んでいきます。

 

今回の立地は、既存顧客との関係維持や、茨城県・愛知県にある自社拠点とのアクセスを考慮したうえでの進出とのこと。山梨県がこれまで企業誘致に当たってアピールしてきた「経済活動の集中する首都圏との良好なアクセス」「首都圏と中京・関西圏とを結ぶ大動脈である中央自動車の沿線上」という立地条件が用地選定のカギとなったものであり、まさに山梨県への企業立地のモデルパターンと言えそうです。(21.12)

株式会社 育良精機製作所 上野原工場

所在地 山梨県上野原市八ツ沢2193-1
事業内容 製造事業(プレス・板金加工、プラスチック成形)、建材事業、モーター事業、スポーツ福祉事業
電話番号 0554-62-1111
URL http://www.ikura.co.jp/top.html
pagetop

お問い合わせ