立地企業の声

世界の光ネットワークを支えるUFO NEC山梨外観
山梨日本電気株式会社(NEC山梨)

創立10周年を迎えた山梨日本電気株式会社(NEC山梨)をお訪ねし、水戸郁夫社長様にお話を伺いました。

 

>>>主な事業内容は?>

NEC山梨 水戸社長様NEC山梨では、高速・大容量の光ネットワークを支える製品として、海底に敷設される光ケーブルの中継装置、FTTHで用いられる光トランシーバー、携帯電話などの開閉スイッチに用いられる磁気感応型MRセンサーなどを生産しています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

光海底中継器光海底中継装置につきましては、世界3大サプライヤーの一つであり、世界中の海に敷設され、世界の国と都市とを結んでいます。一度敷設されると引き上げが困難なことから、25年の品質保証が求められているほか、水深8,000mの日本海溝への敷設にも対応できるよう、800気圧の圧力にも耐えられる設計となっています。

 

また、光トランシーバーにつきましては、国内3大メーカーの一角を占め、一般の皆さんに身近なところでは、光回線によるインターネットを利用する際、パソコンと局とを結ぶ終端装置に組み込まれています。

 

さらにMRセンサーにつきましては、開閉センサーとしては、グローバルシェアの3割を獲得し、世界の1、2位を競っています。

 

>>>山梨に立地した「きっかけ」は?

この工場は、1986年に本社直轄の、世界初の通信用デバイス専用工場として操業を開始し、その後、1998年にNEC山梨として法人化され、現在に至っています。

 

小林名誉会長の胸像この地に工場を立地したのは、ひとえにNEC中興の祖と言われる、故・小林宏治名誉会長の意向によるものでしょう。NECを世界的企業に育て上げ、今でも受け継がれている「C&C」(注:Computer & Communicationの略)という企業理念を提唱した小林名誉会長は、山梨県大月市の出身であり、もちろん経営上の客観的な判断もあったでしょうが、故郷の発展に力添えをさせていただいたということではないかと思います。 この点につきましては、地元からも評価をいただいており、社屋の近くの大月市公園には、小林名誉会長の功績を称える胸像が建てられています。

 

 

 

 

 

>>>山梨に立地して良かったことは?

研究開発の拠点が東京近郊にありますが、そこから普通電車でも1時間ちょっと程度であり、開発部隊が現場に来て解決をし、その日のうちに帰れるという立地の良さがあります。 また、中央自動車道の大月インターに近いことから、ロジスティクスという面からも非常に効率的であると言えます。

 

>>>ここがポイント!

ITの時代にあって、増え続ける情報量とスピードアップのニーズに応えるためには、高速・大容量の光ネットワークの構築が不可欠です。当社では、世界トップクラスの光デバイスや光海底中継装置などのC&C製品を通して、世界の人々が相互に理解を深め、人間性を十分に発揮する豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えております。

 

NEC山梨が操業を始めた1986年は、映画『未知との遭遇』(1977年)、『ET』(1982年)の余韻がまだまだ残っていた頃。中央自動車道脇の高台にポカリと浮かぶ丸味を帯びたデザインは、何となく「UFO」(未確認飛行物体)を彷彿させ、建設当時話題となりました。それ以来今でも地元では、この社屋を「UFO」と呼び親しんでいます。(H20.10)

山梨日本電気株式会社(NEC山梨)

所在地 山梨県大月市大月町真木747
事業内容 光通信用デバイス及び光海底中継装置の生産
電話番号 0554-23-2111
URL http://www.nec-yamanashi.co.jp/
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