立地企業の声

富士山麓の天然水仕込みの愛を食卓へ。 富士吉田キユーピー外観
富士吉田キユーピー株式会社

富士山北麓の豊かな自然林の中、清冽な天然水を生かした製品づくりを行う富士吉田キユーピー株式会社をお訪ねし、浅田眞一社長様にお話を伺いました。

 

>>>主な事業内容は?

富士吉田キユーピーは、キユーピー株式会社の100%出資会社です。 キユーピーグループ全体では、マヨネーズ、ドレッシング、ジャムなどの「調味料・加工食品事業」、育児食、介護食、ヒアルロン酸などの「健康機能事業」、卵の特性を生かした商品づくりを行う「タマゴ事業」、カット野菜や和総菜などの「サラダ・惣菜事業」、それらの食品を運ぶ「物流システム事業」の5つの事業を行っています。

 

富士吉田キユーピー 浅田社長様このうち、当社では、「調味料・加工食品事業」として、「アヲハタ」ブランドのおかゆ、業務用マヨネーズの製造を行っており、また、工場敷地内には、株式会社ディスペンパックジャパンの富士吉田工場を併設し、「イチゴ&バター風味クリーム」など「ヴェルデ」ブランドのディスペンパック等を製造しています。ちなみに、おかゆは、グループ内でも、優れた天然水が得られる当社だけの扱いとなっています。

 

さらに、今年の夏からは、フランスで万能調味料として使用されている「ディジョンマスタード」につきまして、国内主要メーカー初となる自社生産を当社で開始しました。

 

>>>山梨に立地した「きっかけ」は?

当社は平成18年に操業を開始しました。この地を選んだのは、何より水が良いからです。 食品事業にとって水は命です。富士山麓の水は硬度が低く、素材の味への影響が少ないため、特に「白がゆ」づくりには最適と言えます。当社の設置以前には、富士吉田市内にある関連会社の、「富士山仙水」で汲み上げた地下水を府中市内の工場に輸送して製造を行っていましたが、効率的な生産体制を整えるため、「富士山仙水」に隣接したこの地に製造工場を設けたものです。

 

>>>山梨に立地して良かったことは?

富士吉田キユーピー 屋上から見た富士山まず、非常に良質な水が得られること。軟水であって、米との相性が抜群に良い水です。 次に、富士山のイメージが使えることが挙げられます。富士山と言えば、日本の象徴的な存在であり、当社はその広大な山裾に立地しています。屋上から富士山を見上げれば、森林の向こうにそびえ立つ富士山を遮るものは何もありません。おかゆのパッケージには、その富士山の写真を入れていますし、「富士山麓の環境に恵まれた工場で製造」というクレジットも入れています。 また、地元行政のご支援を始め地域密着型の工場作りの環境が整っていた事と将来の拡張スペースが得られた事などが挙げられます。

 

さらに、首都圏、関東圏にも比較的近く、東名阪への直接物流など全国物流のほぼ中央に位置している点などがメリットと言えるでしょう。

 

>>>ここがポイント!

富士吉田キユーピー 宇宙食認定「白がゆ」と「マヨネーズ」は、初の宇宙日本食として認証され、白がゆは土井隆雄さん(甲府東中学出身)とともに今年3月に宇宙へ旅立ちました。来年2月から国際宇宙ステーションに長期滞在予定の若田光一さんもマヨネーズと白がゆを持って行かれるとのことで、山梨の天然水で作られた白がゆが宇宙を旅しているわけです。当社における富士山の銘水を生かした製品づくりは、キユーピーグループ全社のイメージづくりに貢献しているものと自負しています。これからも、この良質な水を絡めた健康関連事業や食品製造などについて、提案していきたいと思います。

 

富士吉田キユーピーでは、オープンキッチンとして工場見学を受け付けており、この1年間で地域の方、遠来の方合わせて約5,000人が訪れたとのこと。見学ルートはバリアフリーで整えられています。

また、この4月には、地域の飲食、宿泊業者等とのマッチングを図る「キユーピー・フェア」を開催し、地域とのつながりを深めているとのことでした。 このほか、富士山麓の森を「キユーピーの森」として借り受け、水源涵養の森林保護のため、本社、関連会社、NPOの皆さんが一体となって、下草刈り、間伐などを行っているとのことであり、こうした取り組みも「愛は食卓にある。」という製品づくりに生かされているのでしょう。 (H20.10)

富士吉田キユーピー株式会社

所在地 山梨県富士吉田市新屋1660-1
事業内容 おかゆ、業務用マヨネーズの製造
電話番号 0555-22-6870
URL http://www.kewpie.co.jp/
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