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更新日:2014年2月27日
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県でも燃料電池自動車を導入するというニュースを見て、疑問を呈します。
本当に、二酸化炭素放出を「ゼロ」だと信じているのですか。
確かに、車を運転中は水しか出しませんのでその通りですが、燃料の水素を製造する過程で、どうして二酸化炭素発生がゼロなのですか。
大多数の県民が見ているテレビ放送で「燃料電池自動車は、二酸化炭素放出ゼロ」を繰り返し言われたら、県民はそのまま信じてしまいます。
「ゼロ」、「ゼロ」の極端な誇大宣伝だけは、絶対やめていただきたいものです。
いただいた「燃料電池自動車」の件につきまして、海外展開・成長分野推進室からお答えします。
燃料電池自動車は、走行時に排出するのは水(水蒸気)のみで、大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOX)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)及び浮遊粒子状物質(PM)などは全く排出されない「究極のエコカー」と言われており、国内外の自動車メーカーが2015年を目処に一般販売を開始するべく、開発を進めております。
このうち、二酸化炭素(CO2)につきましては、ご指摘のとおり、走行時においては排出されませんが、燃料となる水素を製造する時点では、化石燃料からの精製が主となっているため、CO2が発生しています。このことから、水素の製造から自動車の利用までをトータル(Well to Wheel)で考えた場合、相対的にガソリンエンジン自動車よりも排出量は少なくなります(※)が、全く発生しないという訳ではありません。
※「総合効率とGHG 排出の分析」報告書 平成23年3月(財)日本自動車研究所より
http://www.jari.or.jp/Portals/0/jhfc/data/report/2010/pdf/result.pdf
◆標準ケース 1km走行あたりCO2排出量(10・15モード)
ガソリンエンジン自動車(ICEV)132g-CO2/km
燃料電池自動車(FCV) 約90g-CO2/km
こういった背景を承知した上で、県として燃料電池自動車の普及に向けて取り組んでおりますが、今後は、県民の皆さまに正しくご理解いただくよう表現方法に注意して参りたいと考えておりますので、●●様には、引き続きご理解とご協力の程、よろしくお願い致します。
この度は貴重なご意見等をいただき、誠にありがとうございました。
受理日 | 2013年12月09日 |
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回答日 | 2013年12月12日 |
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