トップ > これまでにお寄せいただいた主な意見等 > 平成25年度のご意見 > 山梨県がブラックバスの放流を引き続き容認することについて
更新日:2013年8月23日
ここから本文です。
山梨県では、ブラックバスの放流を引き続き容認するようですが、時代に逆行した、一部の業者と県収入の保護・保全のための結論のように思えます。
前回許可してからの10年間、どのような取り組みをしていたのでしょうか?
また、次の更新にむけて、どのような対策をとられるのでしょうか?
いただいた「山梨県がブラックバスの放流を引き続き容認すること」の件につきまして、山梨県農政部花き農水産課からお答えいたします。
この10年間、各漁協では、いわゆるブラックバスのひとつであるオオクチバスに頼らない漁場管理として、放流量の削減(山中湖、河口湖及び西湖の合計で、平成15年には45.3トンであったものを平成24年には6.9トンに削減)やオオクチバスに替わる魚種(ワカサギ、ヒメマス及びヤマメ)の育成といったことに重点的に取り組んできており、県でもこれを支援してきました。
こうした中で、現在の免許の期限が到来することから、山梨県知事は、7月3日に、平成26年1月1日から10年間の新しい漁業権免許の内容となるべき事項等の案を、山梨県内水面漁場管理委員会に諮問いたしました。
この新しい漁業権免許の案では、山中湖、河口湖及び西湖において漁業を認める魚種の中に、オオクチバスを継続して含めております。
県としても、オオクチバスへの漁業権免許は、本来好ましいものではないと考えておりますが、次のような理由により、免許を継続することといたしました。
○各漁協で進めてきたオオクチバスに頼らない漁場管理が、まだ十分ではないこと
○オオクチバスに漁業権を設定して以来、漁協の経営安定だけではなく、地域振興や観光振興にも役立ってきており、地元町村も継続を望んでいること
○財産権という漁業権の法的性格や、外来生物法で特例として認められていることから、漁協の意向に反して免許しないこととする法的根拠が弱いこと
○オオクチバスの魚類への影響については、この10年間、遊漁や漁業への影響を及ぼすほどの大きな変化は認められないこと
今後は、山梨県内水面漁場管理委員会が公聴会を開催し、この漁業権免許の案に対する賛成者・反対者の意見を聴いた上で、山梨県知事に対して意見を答申し、この答申を受けた山梨県知事は漁業権免許の内容を公示するという手続きになっております。
なお、今回、免許する場合であっても、外来生物法の趣旨を踏まえて、オオクチバスに頼らない漁場管理ができるよう、次のような方法を検討する中で引き続き漁協を指導していくことで、免許の終了を目指すこととしており、漁協の準備等が整えば、存続期間中途であっても免許の終了を検討いたします。
○放流量の削減→バス遊漁者の減少→更なる放流量の削減というサイクルの定着
○引き続きオオクチバスに替わる魚種を育成(特に、ワカサギの復活が順調ではない河口湖漁協には、ワカサギの復活を重点的に支援)
○産卵床の造成など、放流以外の方法によるオオクチバスの増殖義務への対応
この件については、山梨県内水面漁場管理委員会のホームページに詳しく掲載されておりますので、こちらをご参照ください。
http://www.pref.yamanashi.jp/naisuimen/index.html
受理日 | 2013年07月04日 |
---|---|
回答日 | 2013年07月11日 |
このページに関するお問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
Copyright © Yamanashi Prefecture.All Rights Reserved.