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ページID:37833更新日:2016年2月25日

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全日制県立高校前期試験の問題点について

ご質問

私の息子が、県立高校(全日制)の入学試験を受けましたが、現在の入試制度、特に前期試験について、いくつか問題点を感じたことが有りました。
 前期試験の合格者は、合格後、喜びやその解放感で喜々とした日々をすごし、その調子で卒業式を迎えられます。他方、不合格者は、彼等を横目に自信を失ったり、焦りや不安を感じたりする中で、中学校最後の期末テストの勉強をし、その後は後期試験の為、勉強のラストスパートをかけるのです。そして、自分が高校生になれるのか不明のまま、心の落ち付かない中で卒業式を迎え、翌日やっと結果がわかるという状況です。中学の先生方も、前期合格者、不合格者を同時に指導する事をやりにくく思っていらしたようでした。
 結論を申しますと、やはりこの前期入試のシステムには問題点が有ると思うのです。まず1点は、合格者と不合格者の間には、その後の生活面で「差別感」が有るということです。また、2点目は、前期合格者の枠が40%と「(定員の)数が少なくない」ということです。この点が、優遇されて見えるのです。
 従って、前期入試を廃止、又は、合格者の枠を20%程度に減らして頂けないものでしょうか?

回答

高校入試前期募集の件について、新しい学校づくり推進室からお答えします。

 最初に前期募集を導入した経緯についてご説明いたします。
 本県では平成19年度から志願者の特性や将来の進路希望に応じて自由に学校を選択できるように、学区及び総合選抜制度を廃止し、全県一学区制を導入しました。
 全県一学区制の導入に際しては、受検学力のみに偏重した受検競争や高校の序列化を招かないように、特に
 1.受検機会の複数化
 2.複数の評価尺度による選抜
 3.特色ある学校づくりの推進
の3点に配慮いたしました。
 前期募集の導入は、上記1と2を実現するためのものであることを、まずご理解いただきたいと思います。

 次に●●様が要望されている前期募集の募集率の縮小についてですが、本県では募集定員に対する募集率を普通科10~30%、専門学科(職業学科)30~50%、総合学科20~40%と定め、この範囲内で各高等学校長が決定しています。全国で前期募集を実施している都道府県数は、普通科が41、普通科以外の学科が42であり、普通科、専門学科、総合学科の募集率の上限の全国平均はどの学科も50%となっています。したがって、本県の募集率の上限は全国平均に比べて低い水準となっています。
 また、前期募集合格者の一部に合格後の生活態度や学習態度に問題が生ずることが他県でも指摘されているところでありますが、一方で前期募集により入学した生徒が、特長を発揮して学校の特色づくりに大いに貢献しているという評価もあります。
 なお、現在の入試制度は導入から5年が経過し、ご指摘の点も含めて課題もあるため見直しを検討する時期にきていると考えています。募集率については「高校改革アンケート」(高校生とその保護者、中学生とその保護者、高校教員、中学教員、を対象に毎年実施している。)でもそれぞれの立場で多様な意見があり、慎重な判断が必要だと考えています。県民の皆様からのご意見等も参考にさせていただきながら、よりよい入試制度を作り上げるように努力してまいります。
 今回は貴重なご意見をお寄せいただきありがとうございました。

受理日 2011年04月18日
回答日 2011年04月21日

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