更新日:2020年11月13日

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おうちde土器のものがたり10「出産文土器とその意味」

県立考古博物館では、秋季企画展「縄文土器のものがたり」をご自宅でもお楽しみいただけるよう、「おうちde土器のものがたり」と題して、展示の内容をご紹介してまいります。第10回のテーマは「出産文土器とその意味」です。

画像:酒呑場遺跡出土・深鉢形土器
北杜市酒呑場遺跡出土・深鉢形土器
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画像:津金御所前遺跡出土・深鉢形土器
北杜市津金御所前遺跡出土・深鉢形土器
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左側と右側を比べますと左側の上部に環状の突起があり、その下に顔が表現されています。これは右側の胴部文様と同じです。このため、左側の土器も右側と同じ様な形であったことが想像されます。右側の土器はフチについた顔が母、胴部の顔が生まれ出ずる胎児であり、出産の情景を文様で表現した、出産文土器と考えられています。

ただし、胴部の顔は左側が平面的であるのに対し、右側は立体的な造形になっています。

画像:海道前C遺跡出土・深鉢形土器
北杜市海道前C遺跡出土・深鉢形土器
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画像:月見松遺跡出土・深鉢形土器
長野県伊那市月見松遺跡出土・深鉢形土器
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は出産文土器にはいくつかのバリエーションがあります。左側は胎児の顔が表現されておらず、右側にも顔がなく点があります。

画像:出産文土器の変遷
出産文土器の変遷
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出産文土器に描かれた胎児の表現の違いは、出産の過程を示している可能性があります。つまり、土器全体で妊娠した女性をかたどった造形を作り上げながら、胎児の表現を変えることで、妊娠から出産するまでをそれぞれの土器で表現したと考えられます。

お問合せ

県立考古博物館・学芸課

電話:055-266-3881
FAX:055-266-3882

受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化部考古博物館 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3881   ファクス番号:055(266)3882

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