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ページID:96483更新日:2023年2月22日

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おうちde土器のものがたり6「把手に込められた意味」#2

県立考古博物館では、秋季企画展「縄文土器のものがたり」をご自宅でもお楽しみいただけるよう、「おうちde土器のものがたり」と題して、展示の内容をご紹介してまいります。第6回のテーマは前回に引き続き「把手に込められた意味」です。

画像:一の沢遺跡出土・獣面把手付土器
一の沢遺跡(笛吹市)出土・深鉢形土器と把手の配置
画像を拡大(JPG:1,611KB)

一の沢遺跡から出土した土器にはイノシシ(左)とヘビ(右)がつけられています。2つの把手は大きさはほぼ同じと考えられます。把手の配置をまとめると右図の様になります。

画像:イノシシとヘビが向かい合う土器
イノシシとヘビが向かい合う土器
画像を拡大(JPG:2,487KB)

埼玉県富士見市羽沢遺跡(左上)・東京都青梅市駒木野遺跡(右上)・甲府市上の平遺跡(左下)から出土した土器はイノシシとヘビが一の沢遺跡と同じく向き合うように配置されています。

しかし、ヘビはイノシシより大きく、イノシシは抽象化されています。言わば、優位なヘビと劣位なイノシシと向き合っている構図です。把手位置と表現が類似することは、共通した縄文時代の口承神話・物語を基にして、各地の縄文人がそれぞれ製作したことを示唆しています。細微な表現は異なるものの、構図が同じ土器が生み出される背景には社会の中に共有された神話・物語があったものと考えられます。

本展では埼玉県富士見市羽沢遺跡・東京都青梅市駒木野遺跡は解説パネルのみの紹介となります。(実物資料は展示していません)

お問合せ

県立考古博物館・学芸課

電話:055-266-3881
FAX:055-266-3882

受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化・スポーツ部考古博物館 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3881   ファクス番号:055(266)3882

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