更新日:2020年10月2日

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おうちde土器のものがたり2「抽象文の発生と展開」

県立考古博物館では、秋季企画展「縄文土器のものがたり」をご自宅でもお楽しみいただけるよう、「おうちde土器のものがたり」と題して、展示の内容をご紹介してまいります。第2回のテーマは「抽象文の発生と展開」です。

画像:展示会場の様子
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このケースに展示されている土器には、「抽象文」(ちゅうしょうもん)と呼ばれる文様が施されています。抽象文とは「サンショウウオ状文」「みづち文」とも呼ばれ、サンショウウオや水に住む生き物を表現したとも考えられています。

画像:曽利遺跡出土・深鉢形土器実測図
曽利遺跡出土・深鉢形土器
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の図は長野県富士見市曽利遺跡から出土した深鉢形土器ですが、左側にカエルが表現されており、その右側には抽象文が施されています。抽象文は細長い体を持ち、カエルに襲いかかる姿が表現されていることから、ヘビではないかと考えられます。

画像:抽象文イラスト
抽象文(ヘビ)のイラスト
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上のイラストの左側にある「く」の字状を呈しているのが口、右側の細長い部位が尾です。体には腕のようなものが表現されていますが、これは別個体のヘビではないかと考えられます。

画像:酒呑場遺跡出土・深鉢形土器(表)
酒呑場遺跡出土・深鉢形土器
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の土器は北杜市の酒呑場遺跡から出土した深鉢形土器ですが、この抽象文は口が三角形であり、閉じた口を表現したと考えられます。この土器には反対側にも抽象文が施されていますが…

画像:酒呑場遺跡出土・深鉢形土器(裏)
酒呑場遺跡出土・深鉢形土器(裏側)
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裏側の抽象文の口は丸形であり、口を広げた姿を表現していると考えられます。表裏の口の表現を変えることによって、連続的な抽象文の姿を土器に写しているのかもしれません。

お問合せ

県立考古博物館・学芸課

電話:055-266-3881
FAX:055-266-3882

受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化部考古博物館 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3881   ファクス番号:055(266)3882

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