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更新日:2011年12月26日

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やまなしINDEX 「雨畑硯」 平成24年1月6日(金曜日)午前7時15分~7時20分(YBS)

番組概要

 

今回放送は、平成24年の初回。

新年の放送ということもあり、新春の書き初めにちなんだ「雨畑硯」に関する蘊蓄を紹介します。

 

なお今回、本県における硯制作の第一人者で、厚生労働大臣表彰「現代の名工山梨県知事表彰「やまなしの名工受賞者の雨宮峯硯さんに出演いただきます。

 

雨畑硯の伝統を受け継ぐ雨宮正美さん(左)、峯硯さん(中央)兄弟

  

我が国の誇るべき書道具「雨畑硯」

 

中国の著名な硯「端渓」にも匹敵する質感と、きめ細かい肌ざわり、墨の当たり、墨下りにすぐれた日本を代表する和硯の一つとして、古くから多くの文人・書道愛好家などに愛用されてきた雨畑硯。県指定伝統工芸品でもあります。

 

この雨畑硯の原石は、雨畑川上流、稲又山(早川町)付近の石層から産出し、坑道掘より採石される。これは、早川町付近にフォッサマグナが縦貫しており、この地層が擦れ合うことで良質の粘板岩が堆積したといわれています。

 

雨畑硯は、日本の硯石の中では古くから名を知られていることから、江戸初期か、あるいはもう少し古い時代から硯として生産されていたとされます。

 

江戸後期の書物、大森快庵『甲斐叢記』(かいそうき、1848~52年)には「七面山を下れば雨畑村といふ処あり、村西なる稲又山と言へるところの谷より硯石を出す。これを雨畑硯と言ふ。禁山ゆゑ欠け落ちたる流石を取り、鬼ヶ島にて硯に製して売れり」と記されています。

 

七面山山麓を南西から北東にかけて、山を半周するような形で流れているのが雨畑川。川の上流に雨畑村(現・早川町)があって、「稲又」というのは、さらにその上流。「鬼ヶ島」というのは鰍沢(現・富士川町)の一集落。

 

江戸後期は禁山となっていて、村人は入山を禁じられていたので、雨畑川の渓谷に流れ落ちた石を拾って、鰍沢で硯を作って売っていました。

 

 

名工に聞く「雨畑硯の魅力」

 

硯づくりの工程は、大まかに記すと次の通りとなっています。

  1. 原石採掘
  2. 選定・石割
  3. 粗彫り
  4. 手彫り仕上げ
  5. 磨き(研磨)
  6. つや出し

 

硯づくりは、鑿(のみ)・砥石を使っての手作業で、硯職人は、まず石の良し悪しを選別します。

 

次に、硯材(原石)のデザインを決めます。硯材の原型を生かしたデザインや、方形・円形など、おおよその完成型を決めて、鏨(たがね)で大きくに表裏を平らにします。さらに鑿(のみ)を肩に当て、体全体の力で彫り進めていきます。

 

雨畑硯制作の極意とは?村松アナが迫ります

 

彫りの次は、荒目・中目・細目というように、砥石を使って手作業で磨いていく、このとき、彫刻などを施したりすることもあります。

仕上げに、漆を用いて「つや出し」等が行います。

 

雨畑の良い原石は青黒色の物と、やや紫色を帯びた物があり、玄昌石や若田石に似ているといわれます。

玄昌石や若田石が薄く剥がれやすいという性質があるのに比して、雨畑硯にはその欠点がありません。

 

雨畑の石は、緻密な粘板岩で粒子が細かいことから、硯に最適な石質と評されています。

 

雨畑石が硯に適するといわれる最大の特徴は、硯の生命である「鋒鋩(ほうぼう)」にみられます。

鋒鋩は、墨を磨る細かな粒子で、顕微鏡で見れば、凹凸状の細かいヤスリ状となっています。

 

雨畑硯には、細かく均質な石英などの粒子で構成される鋒鋩が多量に含まれるが、この石英は鉱物の中でも比較的硬度が高いため、何度擦っても摩耗しにくく、長い年月にわたってきめ細かい鋒鋩が存続するという「書道具としての好条件」を具備しています。

このような原石の特質(鋒鋩と硬さ)ゆえに、硯職人には熟練の技術が要求されます。

 

 

高校卒業と同時に硯職人の道を歩み始めた雨宮さん。

見習いの頃は、師匠である父・春男さんとその弟である叔父の清高さんの仕事を見て、真似をしながらその技術を自分のものにしていった、とのこと。

 

石を削る時は無心だという雨宮さん。今ではもう生産中止となっている専用鑿(のみ)などを使い、削る音に耳を傾け、石と会話しながら形にしていきます。

 

 

今回も番組をお聴きの上、今年の目標などを筆でしたためてみませんか。

 

雨畑硯制作中の雨宮峯硯さん(現代の名工) 村松アナも硯作りに挑戦!

  

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