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更新日:2010年6月16日

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やまなしINDEX 「市河文書」 平成22年6月18日(金曜日)午前7時15分~7時20分(YBS)

番組概要

 この番組では、「インデックス」=「見出し」をキーワードに、山梨の話題を紐解いていきます。

放送は、毎週金曜日午前7時15分からと、土曜日午前8時20分からの2回、お送りしています。

 

今回のインデックスは、「市河(いちかわ)文書」です。

山本菅助の名が記される市河文書(展示予定)

市河家と武田家

「市河文書」は、戦国時代の手紙。

その所有者である市河家、そして送り主である武田信玄との関係を示す重要な文書です。

まず、「市河文書」を理解するのに少々補足説明が必要です。

キーパーソンは、「市河藤若(いちかわ とうじゃく)」。

 

市河藤若こと、市河房幸(いちかわ ふさゆき、生没年不詳)は、戦国時代の武将で、信濃国 高井郡 計見(けみ)城主。通称が「藤若」でした。

戦国時代当時は、信濃国衆でしたが、元々は桓武平氏の傍流で、甲斐国市河荘(山梨県中央市・昭和町・市川三郷町付近)を出身とする武家といわれます。

 

市河家の一族は、鎌倉時代に北信濃(長野県北部)に渡り、その地の豪族として繁栄したのですが、同じ頃、甲斐国守護であった武田晴信(信玄)は、信濃侵攻を本格化させ、天文年間には、善光寺平以南を制圧するとともに、北信濃へ進出を始めました。

 

武田家による北信濃進出により、この地域の豪族を庇護する越後の長尾景虎(上杉謙信)と、川中島合戦を繰り広げることとなり、これに伴って市河氏も一時、越後へ逃れたのですが、武田軍は、北信濃の豪族への攻略を開始し、弘治2年(1556年)には武田側に帰属しています。

 

市河氏は、武田家滅亡後、上杉景勝に仕え、慶長3年(1598年)の会津転封、慶長5年(1600年)関ヶ原後の米沢転封に伴って米沢に移り、江戸時代は、米沢藩士として存続します。

 

そして明治以降、市河家の子孫は、北海道に移り住んだというのですが、この北海道に移った市河家、歴史上有力な手紙を大事に保管していたのです。

山本菅助(勘助)は実在した?

山本勘助は、諸国遍歴の後、天文22年(1553年)51歳の時、武田家の重臣・板垣信形の推薦で信玄に仕え、信濃攻略に勲功をあらわしたといいます。

 

山本勘助像

以後、片目がみえない隻眼の軍師として、「武田流兵法」を創り、戸石合戦で武田氏の窮地を救ったり、永禄4年(1561年)9月、信濃国・川中島において武田・上杉両軍が激しく戦った折、馬場信房とともに、信玄へ「啄木鳥の戦法」を画策、進言したりしたとされます。

ただ、この「啄木鳥の戦法」は失敗し、責任を感じた勘助は、手兵200余を率いて上杉軍に斬り込み、身に80余の傷を負い、戦死したと伝えられています。

 

従来、山本勘助の活躍は『甲陽軍鑑』にしか見ることができず、架空の人物である、との説が有力でした。

 

しかし、その後、昭和44年(1969年)、北海道釧路市の市河家で、市河藤若あての武田晴信(信玄)文書が発見されました。

これは、弘治3年(1557年)6月23日付けで、藤若の忠節を褒め称えるとともに、周囲の軍事情勢を知らせる内容でした。

 

その末尾には、

「猶可有山本菅助口上候(なお山本菅助 口上あるべく候 = なお、山本菅助が申し上げる)」

と結んであります。

 

これによって、「信玄の側近くに仕えた者の中に、存在したことは事実らしい」という説が有力となりました。

 

山梨県立博物館では、昨年、市河家に伝来する南北朝~江戸時代の古文書を収蔵しました。

この中には、「山本菅助」名が記されている、市河藤若あての武田晴信(信玄)文書も含まれています。

 

県立博物館では、平成22年6月5日(土曜日)~ 7月5日(月曜日)まで「シンボル展・実在した山本菅助」の特別展示を開催。

この展示では、新発見の「市河文書」など関係資料を中心に、戦国時代から江戸時代を生き抜いた山本菅助と、その一族の軌跡を紹介しますので、ぜひご観覧ください。

 

山梨県立博物館シンボル展「実在した山本菅助」

詳細は、6月18日(19日)放送の『やまなしINDEX』で。お楽しみに! 

 

 

 

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