更新日:2021年1月12日
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県民生活センターでは、小学校・中学・高等学校・大学等においての消費者教育を支援するため、教材・教具の貸出や提供、消費生活相談員や消費者教育担当者の派遣をおこなっています。
先生方と相談の上、ニーズに合わせた授業づくりの支援をします。
平成29年7月12日、神山准教授との連携で、山梨大学家庭科内容論の授業に組み込んでいただき、「実践につなげる消費者教育」と題して、講座を行いました。山梨大学の学生には、入学式直後のガイダンスでも消費者トラブルについて話をさせていただいていますが、今回は、消費者教育を担う教員を目指す学生を対象に行いました。「消費者教育の必要性」「小学校家庭科における消費者教育」「昨年度の実践から」の講義をした後、「買い物名人をめざそう」を題材に、授業計画を考えるワークに挑戦してもらいました。「クラスマーケットを開く」「お買い物ゲームをする」「買い物成功談・失敗談を発表する」「スーパーで買い物名人を見つける」「家の人の気を付けていることをグループ分けする」「夕ご飯の買い物を想定して、チラシを分析する」など、学生らしい自由な発想から生まれた意見がたくさん出ました。最後に書かせた感想には、「教えるためにも、買い物を考えてします」「人は一生消費者であるので、現在や将来をよりよく生きるために、児童に実践的に学ばせようと改めて思った。」「グループワークで、自分にはない意見が聞けて、参考になった」「消費者教育に関する知識は、どの科目、どの学校にも必要だと思う」と、消費者教育に意欲的な意見が出されて、うれしく思いました。
平成29年8月25日から9月1日までの間、中央高校において、家庭科授業を全10講座行いました。消費者庁が作成した「社会への扉」のクイズを使い、興味深く学習できるように、工夫しました。2時間続きの授業でしたので、前半は、パワーポイントを使い、契約・クーリングオフ制度・若者が遭いやすい消費者トラブルの学習を行い、後半は「ネットショッピングでの消費者トラブル」のDVDを観た後、問題点・トラブルに遭わないために等について、自分の考えを書く→グループで話し合う→発表しあうという形式で学習を進めました。「ネットで注文したスニーカーは返品できる?」についての話し合いでは、「細かいところまで読まなかったからいけなかった。」「ネットショッピングでは、クーリング・オフが使えないことを理解していなかった。」「大事なところを見落としていた。」など、自分なりに意見を持ち、話し合いに参加していた姿が印象的でした。トラブルに遭わないために、「しっかりと契約内容を確認する。」「返品できるか確認する。」「限定品、残り一足などの言葉に気を取られず、本当に必要か考えてから買う。」「ネットでは、実物が見られないから、慎重に買い物をする。」などの意見が出ました。自分の生活を振り返ることもできました。
平成30年2月7日、小淵沢中学校において、家庭科の授業を行いました。まず、「契約」と「中学生があいやすい消費者トラブル(ネットトラブル中心)」について、学習しました。クイズ形式にしたことで、興味深く学習ができました。次に、山梨県が作成した「消費者市民社会をつくる~中学校・高等学校における消費者教育のために」に掲載した教材を用い、「情報収集をし購入自転車を3つのうちから選択する」学習を行いました。自分が選んだ自転車について、なぜそれを選んだか説明したり、自分と意見が違う場合は質問したりしながら、グループワークを進めました。「自分のお年玉からも出す」という設定であったので値段を気にしたり、ネットショッピングの安全性を疑問視したり、アフターサービスの有無を考えたりと、情報収集した内容を生かしての話し合いができていて、感心させられました。
平成30年2月9日、敷島小学校5年1組及び2組において、「上手に使おうお金と物~買い物名人をめざそう~」と題して、家庭科の授業を行いました。事前に、家の人にインタビューをし、「買い物をする時に、気をつけていること」を聞いてきてもらいました。本時の授業は、そのインタビューから聞き取った内容をを使い、買い物名人になるために大切なことを考えていく授業から始めました。自分がインタビューをした内容を、活発に発表している姿に感心しました。その後、実際の買い物場面を想定しての授業に移行しました。「筆箱がこわれたから、長く使える筆箱を選ぼう」という課題を設定し、一人ひとりが3つの筆箱から1つ選び、グループで話し合いました。「中に入っているものがすぐわかるから。」「予算以内で、えんぴつやペンがたくさん入るから。」「ファスナーでしめやすいから」「しっかりしていて、こわれにくそうだから。」「かたくて、安全性もあって、取り出しやすい。」など、自分なりの理由を持ち、選ぶことができました。最後に、学習したことを生かして、「買い物名人3か条」を考えました。
この授業を、今後の生活に生かしてほしいと思います。
平成28年10月11日、韮崎高校において、家庭科の連携授業を行いました。担当の先生とのティームティーチングの形で、授業に参加させていただきました。
主題:「商品選択の意思決定と消費者トラブル」の元、次のような流れで授業を展開していきました。
1.導入:インターネットショッピングアンケート結果より
2.DVD視聴:ネットショッピングトラブル
3.ダイヤモンドランキング(いくつかの事柄に優先順位をつけることで、考えを整理したり決めたりする手法)
テーマ:ネットショッピングを利用する際の留意点
進め方:一人ひとりで考える→グループで話し合う→順位付けをする→発表する
4.インターネットショッピングの注意点:事例と対策
5.消費者の権利と責任
6.まとめ
県民生活センターの消費者教育担当者が、3.の机間巡視及び発表後の評価、4.5.の説明に関わらせていただきました。パワーポイントを用意し、わかりやすく説明することを心がけました。
生徒の皆さんが自分の意見を持って活発に話し合いに参加したり、発表したりする様子、「ネットショッピングの消費者トラブル」についてのパワーポイントを食い入るように見る姿・聴く姿に感心させられました。担当の先生の授業に対する情熱が、生徒のやる気を倍増させていると感じました。
このような形で、連携授業を行うことができます。担当の先生のお考えを反映させる形で準備させていただきます。ぜひ、県民生活センターをご活用ください。
平成29年1月13日・18日の2日間、甲斐市立竜王東小学校(6年生)において、家庭科「上手に使おうお金や物」の連携授業を行いました。
卒業を前にした6年生にお金の使い方や商品の選び方をもう一度確認させたいという担当の先生の思いから、この授業が実現しました。
まず、自分の生活の振り返りをしました。「まだ使えるのに、使わなくなった物がある。」「同じようなものがあるのに買ってしまった。」などと、正直に答えていました。
買い物名人になるための学習の後、
「卒業を前に家族に日頃の感謝を込めてサンドイッチを作ることにしました。ハムはどれを買いますか。」
という実際場面を想定しての買い物体験をしました。一人ひとりが理由を明らかにして商品を選びました。クラスで意見交流することで、商品を選ぶときにどんなことを考えればいいのかを見直すことができました。
また、昨年12月に新しくなった洗濯表示について理解を深めようと、「洗濯表示かるた」に挑戦しました。リーフレットを見ながら、楽しそうに取り組むことができました。
導入場面
洗濯表示かるた
平成29年1月19日、石和東小学校(5年生)において、家庭科「上手に使おうお金や物」の連携授業を行いました。
購入しようとする筆箱の品質や価格などの情報を集めることを通して、よりよい物の選び方について考え、理由を挙げて意見を交換し合う授業を行いました。
まとめでは、理解をより深めるために、お互いの意見の違いを認め共有しながら作業を進めていくダイヤモンドランキング表を用い、グループ毎に「商品を選ぶときに、一番重要だと思うことは何か?」を考え、順位付けをしました。活発なグループ活動ができました。
この学習を、これからの生活に生かしてほしいです。
ダイヤモンドランキンググループ活動
ダイヤモンドランキング結果
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